ブログ記事

ドラマの状況「プラス何」をやるかで演技は決まる

カテゴリー:,

季節柄か、公演初日が近い俳優の方々や、大切なオーディションが差し迫っている俳優や歌手の方のレッスンで楽しいくわたです

みんな真剣に取り組んでいるからこそ、緊張してしまったり、身体が硬くなったりしてしまっているので、もったいない!

もうちょっと日常から準備しておけたらよかったなと思うこともしばしばです…

 

さておき、本日のお役立ち解説

これは、演技のよくある「あるある問題」でもあるのですが、つい俳優や歌手がやってしまいがちな、

「状況を把握して、それに反射して満足してしまう」と言うものです。

例えば、

「Aさんの日常の予測とは違っていて、Bさんがいないはずの時間にいないはずの部屋にいたり、それこそ、普段は人前でしないような言動をした」ことが、台本から読み取れるとします。

(演じ手側が読み取れない場合は…また別の問題…)

ということは、

「演技はリアクション(反射)だ」

で満足してしまっている場合、おそらく、往々にして残念ながら

「驚いた」

「びっくりした」

を強くしたり弱くしたり、速くしたり、遅くしたり、して役の工夫をつもりになってしまってはいませんか?

これはもったいない!

基本に立ち返りましょう

私たちは普段、様々な場面で、思いがけないことが起きて、見えたり、聞こえたりした時、「ただびっくりする」だけではなく、その数秒後、人によってはすぐさま、

「(思い掛けはしなかったが相手に今、会えて)嬉しい」

とか

「(自分の予想とは違ったが)いま、目の前の相手に対して、悲しい気持ちが湧いてくる…」

など、「反射」だけではなく、気持ちが動く反応の部分もあると思います

そうです

「反応の部分」です

ここをやらないと、

驚いて、緊張して、興奮して、さらにびっくりして、急いでいて、困っている…

と言うような、「状況と状態」ばかりになってしまいます

そもそも、役の人物がそこにいて、いま、その状況で何かを変えようとしているのは、何らかの個人的な事情があるわけで、それこそ問題があったり、欲しい結果があるから、何か行動をするところなのです

ということは…

状況に対して興奮したり憤ったりしてるだけじゃなくて、

状況に対して興奮したり憤ったりした後の反応もあるはずですし、

さらに言えば、

そんな「嬉しい」を漏れ出させてしまっている。自分への「恥ずかしさ」や「たたまれない感覚」などもあるはずです

そう、これが人間らしいよね

 

演技の中にリアクション(反射)が含まれるのは当たり前ですが

「びっくりした」と言いながら、びっくりした。顔を作って、身体を固めて見せるのではなく、

その1秒、2秒あとの、「つい人間だから、漏れ出てしまう感情の変化や、隠していたはずの意図や動機」、

これを必ず通過するようにしてください

そうすれば、身体を固めたままいることもないし、顔を硬直させたままいることもないし、手足を構えたままでいることもなくなるよ

という事は、次の動きに移りやすいということですね

一石二鳥です

しかも、とても人間として、リアル

 

えっ?

ピンとこない⁉️

日ごろの自分の反応や、周囲の方々の様子をよく観察してみてください

きっと、チラリと嬉しさや何らかの好意、ちょっとした罰の悪さや隠された敵意…それこそ意外な人が楽しくなったり、ワクワクしたり、逆に実は自信がなかったり、落ち込んでいたり…

自分のことも他人のこともいろいろな側面が覗けることと思います

チェックしてみてね!

 

日ごろの私たちがやっている事は、役の人物たちもきっとやっていると言う前提で、いろいろな作品に取り組むと良いですよ

それこそ、オーディションの題材や抜粋なども…

芽吹く春!

楽しみにしてます

 

◼️お知らせ

3\20(水祝)13:00-15:30

身体の使い方を見直して、感覚をより研ぎ済ませる

自分の慣れている範囲から飛び出して、より演技や歌唱に役立てていく。アレクサテクニーク入門のクラスはあと1名で満員で締め切ります

https://kaorukuwata.com/alexandertechnique2024march/

他のお教室に行ってみたけど、なんだかモヤモヤの方、我流で本を読んだり、動画などを見てやってみたけど、ちんぷんかんぷんな方も大丈夫…

指導歴20年以上の講師が、現実的な練習の方法、お一人お一人の課題を見ながら言葉で説明して進みます

普段は個人レッスンだけと言う方も、歓迎しています

はじめての方のお申し込みには、せっかくですので、プロフィールなども近況と合わせてお送りくださいね

 

スポンサードリンク
https://amzn.to/3v6IZg9

私の師匠でもあるハワード先生の恩師でもあるウタの著書

具体的かつ現実的なアプローチで、世界的にも突き抜けた演技コーチでした

 

コメントを残す

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com