カレー大好き、演技コーチのKaoruです
さて、私がイギリスから帰国して、日本で指導始めてから15年以上が経ちます
もちろん私の専門であるアレクサンダー・テクニークによる、感覚を磨く方法や、癖を防ぐ技術、
また身体能力アップや、演じるための感覚や感情のトレーニングや動きを使った様々なエクササイズも、私が得意な専門です
ただ、教え始めて直ちに気づいたことの中に、どうも私がイギリスで当たり前だと思っていたこと、
例えば、劇の構造を理解するための方法や、台本や脚本の読解のために複数の切り口を持つこと、隠喩表現の活かし方などが含まれてない事は、やはり少し残念でした
この7.8.年で、私も、どうやってより濃密な、中身のある、個人的にも意味があり、
かつ俳優の気持ちが動いてのびのび振る舞るような演技には、サブテキストと言う切り口が欠かせないと思うようになりました
その中から、私がとても顕著な傾向だと思ったよくある間違いを本日は共有します
サブテキストのよくある間違いトップ3
1 「国語の言い換え」並列な交流に国語のそのままの意味のサブテキストがあると思ってしまう=だめなシーンが書かれている本になってしまいます
どうやら、国語で、ことあるごとにまとめることを要求されたり、また類義語を言えば何とかなったような経験から来ている方もいるようです
しかし、これでは、作家がせっかく選んだ語彙が生かされません。また、私たちが独特の考えや経験から言葉を選んでいる(無意識でも)事実を無視してしまうことになります。良かれと思って文章をあえてまとめさせたり、あらすじを使って、形容詞の言い換えを推奨する場面もあるようですが、私はただ自分にとって身近な言葉に置き換えるようなものをサブテキストとは読んでいません。
2「とりかえばや物語」上の1と重なるのですが、ただ日常の、例えば現在の自分が今飯慣れている言葉に置き換えてればで済むという考えはNGです
個人の固有の感覚や判断基準、様々な背景を鑑みた、価値観を言い換えてしまっては、本来の言語の役割が果たせません。
きつめに言うと、言葉遊びのような言い換えで済むならば、そもそも作家はなぜそれらの特定の言葉をあえてつかったのか、目的や目標を持って効果的または何らかの仕組みルールに則って使ったのか意図や目的そのものがないと言うことになってしまいます
そして、私がユーモアを持ってしても、ちょっと笑ってしまい困るのが、
3 「野次馬」
裏腹=本音といいつつの、一般化、あるある
都市伝説に近い(悪意はないのでしょうが)、いろいろな方々に混乱を引き起こしがちな「極論」や「断罪」…自分の知っている俳優や演出家が知っている自分のコミュニティーや自分の背景による価値観の押し付けや(意図とは違っても)
及び、役の人物たちキャラクターへの文芸批判や人格否定につながる…..
……………….
映像の仕事が多い方の、演技プラン相談も随時受付中です、各種の絵コンテから起こすことも得意です
モデルやナレーター等からの転身で、演じることに慣れない方のための、演技指導も行っております
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本日のお勧めは語彙の豊富な先輩方のありがたい一冊
映画が何倍も楽しめるようになります
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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