2026年も、早速お問い合わせやレッスンがスタートしている演技コーチ鍬田かおるです。
年末のクラスにご参加くださった皆様ありがとうございました。
おかげさまで充実した時間になりました、新たに課題を整理された方、できることを増やした方、になって苦手を減らした方もいらして、とても良かったです。
さて、本日は、よくある勘違いの1つ…
「恥ずかしがり屋だから無理」、「あがってしまうから向いてない…」というお話です。
緊張しない人ほど演技が浅い理由
演技の世界では、長いあいだ
「緊張しない方がいい」
「あがらない俳優が強い」
という考え方が当たり前のように語られてきました。
これは歌手もダンサーも似ていませんか?
あがらないおまじないだったり(笑)、緊張してもパフォーマンスを!という精神論まで…
けれど、これは本当に正しかったのでしょうか。
結論から言えば、
緊張しないこと自体が、必ずしも良いパフォーマンスにつながるわけではありません。
今まで20年以上、小学生から大御所までみてきてほんとに感じます。
恥ずかしさや緊張があること自体は、問題ではない
恥ずかしがりだから向いていない
緊張しやすいからダメ
すぐ上がってしまうから才能がない
そう思い込んでしまう方は多いですが、それ自体は問題ではありません。
むしろ、恥や緊張を感じるということは、
・状況を真剣に受け取っている
・他者の視線や空気を認識している
・失敗や結果を想像できている
という状態でもあります。
これは、演技において欠かせない注意力と感受性です。
実際、その状況が大事でなければ、そこまで緊張するでしょうか?
緊張しない人ほど「鈍感」なケースもある
一方で、
まったく緊張しない
あがらない
恥を感じない、いろいろなことが気にならない
そういう人が、必ずしも優れているわけではありません。
良い悪いということではなく傾向です。
例えば、もし、緊張しない理由が、
・状況を深く捉えていない、楽観的すぎる
・相手や場に注意が向いていない、リラックスしすぎている
・自分の内側だけで完結している、影響力を想像していない
という場合もあります。
必要な場面で緊張できないというのは、
言い換えれば、注意力が足りない状態です。
これは非常に危ないと感じませんか?
問題は「緊張の有無」ではなく、身体の反応
では、なぜ緊張すると演技が止まってしまうのでしょうか。
多くの人が
「気持ちの問題」
「メンタルが弱い」
と考えがちですが、実際は違います。
止まってしまう原因は、身体の反応を扱う準備が整っていないことです。
・呼吸が浅くなる
・身体が固まる
・声や動きが小さくなる
これは根性や慣れで乗り越えるものではありません。
フィクションの世界を扱うことになれば、当然、何らかの負荷がかかります、楽しいコメディーでも、嬉しい舞台でも、緊張は走ります。
同様に、大切な仕事だからこそ、重要なポジションだからこそ、ストレスに感じることも、人間ならあるでしょう。
緊張は「敵」ではなく、扱うべき反応
緊張は、消すものでも、抑え込むものでもありません。
本来は、身体が状況に反応している自然なサインです。
問題なのは、
その反応をどう扱えばいいかを知らないまま、
感情だけで何とかしようとしてしまうことです。
演技や表現は、
感情を出す前に、
身体がそれを受け取れる状態かどうかで
伝わり方が大きく変わります。
ここをスキルとして、調節できるようにしていくこと、
緊張してもある程度のレベルを下げないこと、
またストレスがかかっている状態を恐れすぎないこと、とても重要ではないでしょうか?
身体が整うと、感情は無理に出さなくていい
身体の状態が整っていれば、
・呼吸が自然に戻る
・動きが止まらない
・声が前に出る
感情を無理に作らなくても、
表現は立ち上がります。
逆に、身体が準備できていない状態では、
どれだけ「出そう」としても、
演技は固く、浅く見えてしまいます。
そもそも、多くの作品で、役の人物自身は「出そう」と頑張っていない場面ばかりです。
この矛盾に気づいた方から、変化は始まります。
身体と声を整えることで、緊張は武器になる
1月12日(月祝)13時から15時45分の
身体と声のセミプライベートレッスンでは、
・緊張したとき、身体で何が起きているのか
・どうすれば呼吸と動きが戻るのか
・感情を無理に出そうとしなくても、表現が立ち上がる状態
を、実践しながら整理していきます。
緊張をなくすのではなく、
緊張したまま動ける身体をつくるための時間です。
少人数で少しずつ紐も解いていきます。
ご自身のパターンにも気づいていただくため、ちょっとずつ進みます。
モノローグを使った実践で「使える表現」に落とし込む
そして
身体と声を整えたあとに重要なのが、
実際のセリフや分量のある台詞でどう使うか、です。
1月25日・26日の13時から16時には、
少人数制のモノローグを使った演技の実践クラスを行います。
ここでは、【自分ごとでしゃべる】ために
・緊張した状態で、どうセリフに入るか
・感情を出そうとしなくても、言葉が立ち上がる感覚
・身体の準備が、演技にどう影響するか
・演技に役立つ身体の使い方と克服したいパターン…
を、実際の演技の中で確認していきます。
身体の整理を、
「わかった」で終わらせず、
現場で使える表現に変換するためのクラスです。
緊張や恥を感じる人ほど、伸び代がある
恥ずかしい
上がる
緊張する
それは欠点ではありません。
今までそのように言われてきたのかもしれませんが、少し捉え方を変えてみませんか?
過剰になってしまうと問題になりますが、
適切に扱えるようになれば、
それは注意力であり、感受性であり、表現の源になります。
今必要なのは、
自分を責めることでも、
無理に克服しようとすることでもありません。
身体の状態を知り、整え、戻せるようになること。
それだけで、演技は大きく変わります。
この記事を書いた人:
鍬田かおる : 演技コーチ/インティマシー・コーディネーター(ディレクター)
演技指導歴20年以上。
幼少より芸能事務所および演技教室で学び、イギリスへ。プロ俳優・歌手・ダンサーを中心に、感情と身体のつながりを軸としたレッスン、台本読解のクラス、プロのためのレベルアップ・トレーニングを展開中。
映画スクールやパフォーミングアーツの大学を始め、多様な公演、ミュージカル、オペラ、映像。演劇など幅広い現場で指導およびインティマシー・コーディネーター(ディレクター)としても、映画監督と講座やワークショップを行うなど、活動を広げている。
詳しいプロフィールは、こちらから
鍬田かおるプロフィール
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大切にしている指導の軸
幼少時から芸能事務所に所属し、俳優を目指し、ダンスや音楽のトレーニングを受け、また演技の私塾を経てイギリスへ留学しました。30年以上の演劇経験、ロンドンでの大学・大学院修了、正規のアレクサンダー・テクニーク教師としての専門性、ムーヴメント指導の経験を統合しながら、これまで1,900名以上の俳優・歌手・ダンサー・声優・ナレーターも指導してきました。
今回のクラスでも、表面的な形ではなく、交流が自然に生まれる“仕組み”とそれを演技に活かす方法を身体のあり方から、丁寧に扱っていきます。
活動されてるジャンルを問わず、また演技経験の長短ではなく、現場で結果を出したい方がもっとも伸びやすい内容です。
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching




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