「レッスンを受けた方がいいか分からない」 「今の自分にはまだ早い気がする」 「何か得られるかどうか、はっきりしないまま動きたくない」
そんなふうに立ち止まってしまうのは、あなたが “ちゃんと真面目に考えている証拠” です。
むしろ、演技や芸事を「続けていきたい」と思っているからこそ生まれる感覚でもあります。
でも
もし、その迷いの中でずっと足が止まってしまっているなら、この記事が一つの視点になればと思い、筆を取りました。
1|迷っている自分を否定しなくていい
すぐに申し込まない=意欲がない、というわけではありません。
実際、伸びている人ほど一度立ち止まり、「今のままでいいのかな」と感じる瞬間があります。
(きちんと主催者や経歴について調べもせず、飛びつくと、インターネット上の危険やうっかりの無礼なども潜んでいます。オーディションなどでも、よく募集要項を読まないで応募してしまって、あとからトラブルになる方もいらっしゃいます。この不注意による危ないスピード感に、価値を置く必要は無いですよね。)
さて
迷っているということは、それだけ考えているということ。
考えているということは、それだけ前に進もうとしている証拠です。
安心して、自分の棚卸しに進みましょう。
2|判断の基準は「今の自分に必要か?」ではない
私は今、自分の「棚卸し」と書きました。
しかし、レッスンやクラスが力を発揮するのは、「今の自分にぴったり合っているか」「今自分がやりたい気分のこと」ではなく、 「その先の自分に必要かどうか」です。
「半年後、1年後、3年後、5年後に効果があるのか」まで、かかっていきます。
私自身、半強制的に英語をやりましたが、効果が出たのは、ロンドン大学に合格してイギリスへ渡ってからでした。
このタイムラグ! だからこそ、モヤモヤしたり悩んだりするわけですよね。
演技でも、歌でも、身体でも、今の状態で見えているものは、今の自分レベルの理解でしかありません。
「成長した先の自分」が必要とする視点や技術は、実は、今すぐにはわからないことの方が多いのです。
私も、小学生の頃からピアノもトランペットもやってたのですが、俳優の先生の「演技教室」に入門しようか検討し始めようかというとき、父から「声楽は個人レッスン通わないと無理だから!」とある日突然、(普段あまり口を挟まないのに)宣言されました。
そして特に、声楽に興味があったわけでもないのですが、いろいろな条件も重なりまして、とある先生のところに通い始めました。
そこで何回か通ってみて、お弟子さんを紹介されて、自分のレベルの低さ、基礎のなさに焦って、お弟子さん先生のところに足しげく通うようになりました。(それでも、2年後ギリギリ、演劇科入試に間に合ったか?! というレベルでした)
……そうなんですよね。
自分では足りてるとか、大丈夫と思っていても、全く別のところが欠けている。
そんなことざらにあります。
だからこそ、似たようなところで、グルグルしてしまうわけです。
自分で自分の事は見えないからこそ、スポーツ選手がコーチをつけたり、常に専門家のアドバイスを聞きながら、練習を修正していくのと同じように考えれば良いのに。
そういう習慣がないからこそ、行き詰まってるともいえます。
これは少々逆説的に聞こえるかもしれませんが、わからないからこそ
「自分なり」だけで判断するのを保留しないといけません。
この難しさ。
特に、養成所などを一応出ている方、何らかの現場経験が10年ぐらいある方、自分なりでも、多少結果を出してきた自負がある方は、意外なところが盲点になりやすいです。
また、特定の分野で飛躍していたり、ありがたい出来事も多く、褒められたりする場面が多いと、ダメ出しもされなくなっていたりします。
「だから、よけいに、実は、どうしていいかわからない」と相談される20代後半、30代、40代の方もいらっしゃいます。
また長期間、真剣に悩んでいる方、ご本人の意思はさておき時間として、足踏みしている方に多い傾向ですが、「気持ちと気分」だけを頼りに、
「私にはこれが必要だ」「私には向いてない」と極論に1人で達している可能性もあります。
また、周囲の(この世界のいわゆる)素人や中長期的に結果を出していない方に「感想」を求めると、善意からのものであっても、ますます迷うループにはまる方も多いです。
3|ナシーム・タレブが語った“身銭を切る”という選択
怖いタイトルの本のご紹介から。
ナシーム・ニコラス・タレブの著書『身銭を切れ』にはこう書かれています:
「自分でリスクを取らない者の言葉に耳を貸すな」 「他人の言葉ではなく、自分の行動に責任を持て」
つまり、リスクを取ってみる、という行為そのものが人生のハンドルを自分で握るということ。
迷っているなら、まず“リスクは完全には避けられない”と降参して、”身銭を切ってみる”のが、一番近道につながっている可能性もあります。
4|実際に得られる変化とは?
私のレッスンでは、次のような変化が起きています。
🔻よくある悩み → ✅レッスン後の変化
🟩演技クラスを継続して受けると:
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役の人物の中心を早く掴めるようになります。
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自分と役の重なる部分・違う部分がはっきりし、人間理解が深まります。
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台本が読み込めていない、掘り下げが甘いなどと言われるストレスがなくなります。
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文字ばかりを読んで手が止まることが減り、準備がスムーズに、具体的になります。
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撮影現場やリハーサルで展開をいちいち確認する必要がなくなります。
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ダメ出しを1人で心配して抱え込むことがなくなります。
🟦アレクサンダー・テクニークの個人レッスンでは:
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姿勢を気にしすぎて身体を固め、声が出にくくなる癖がなくなります。
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「いい状態をキープしよう」とする逆効果の力みが減ります。
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身体を止めて頑張るのではなく、動きながら自然に発声や表現ができるようになります。
-
状況に応じて身体の状態を変えられるようになり、結果的に声や表現の質が向上します。
- 不必要な緊張と必要な力の発揮の違いが感じ取れるようになって、歌や演技の感性が磨かれます。
- 極端な作品であっても、役の人物と自分との違いがはっきりして、メリハリがついた健やかな生活ができるようになります。
- 職業病と諦めていた長年の習慣による喉のトラブル、呼吸の問題、あちこちの定期的な痛みが軽減できるようになります。
🟨個人演技レッスンでは:
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理由もわからず、オーディションに繰り返し落ちて悩む必要がなくなります。
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台本をもらった瞬間から、ささっと具体的に役の準備が始められるようになります。
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ただ文字を読むことや博物館的な調べ物にやたら長時間を費やす必要がなくなります。
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長時間の撮影や舞台でも、役の人物に振り回されすぎて健康を害することがなくなります。
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一般論ではなく、「その役の個別の事情に迫る」技術が手に入り、自信を持って演じられるようになります。
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必要に応じて書類や動画チェックを一緒にできるため、不安やストレスを1人で抱える必要がなくなります。
- 役へのアプローチ方法が増えるので、自分1人で深掘りを「追い詰め型」でやらないで済むようになります。
- ジャンルや作品ごとに、何をしたら効果が上がるのか、判断できるように「使えるスキル」や「具体的な知識」が増やせます。
5|「受けてから考える」でも、そこまで遅くはない
思考と行動、どちらが先でも良いのですが、変化が起きるのはいつだって「行動したあと」です。
完璧な状態になるまで待ってから受ける必要はありません。
未完成なままでも、むしろその方が得られるものが多い場合もあります。
何度も見てきました。 「一度のレッスンが、その後の数年間を変えてしまった」瞬間を。
ただ、難しいのは、1回目で、どこまで自分が築けるのか、という点です。
これは本当に辛くて、私自身も苦しかったのですが、どうしても私たちは見たいものを見てしまう、聞きたいものだけ聞いてしまうという習性があります。
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最後に|あなたの一歩が、すべてを変える
自分のことを、本気でよくしたいと思うなら。
「正しいレッスン」を選ぶだけで、現場での自信、表現の深み、心身の安定、すべてが変わります。
それは“上手くなる”とか“褒められる”という話ではなく、“自分の仕事に、責任を持てるようになる”
ということです。
ここからプロになりますし、プロの方もどんどん飛躍していきます。
迷う気持ちはあっていい。
でも、「行動を起こした自分」には、迷っていた頃には想像できなかった景色が待っています。
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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