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演技クラスでよくある「初めてだから」という言い訳を超える方法

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シーンスタディー

先日、最近お知り合いになった若手の素敵な俳優さんと語らう機会があり、ほっくほくだったKaoruです。

活躍中の魅力的な俳優さんとのひと時に時間も忘れて

演技クラスでよくある「初めてだから」という言い訳を超える方法

「初めてだから」という言葉の落とし穴

演劇やダンス、ミュージカルなどの場でよく耳にするのが「初めてだから」という言葉です。

一見すると無害に聞こえますし、実際に励ましの言葉として使われることも少なくありません。


義務教育の現場などでは、


「初めてだから失敗してもいい」
「初めてだから心配しないでやってごらん」
「まあ仕方ないね、初めてだったから」
「初めてなんだから許してあげて」


といったフレーズがよく使われています。

ただし、この「初めてだから」が努力を尽くさない理由や、挑戦を避ける免罪符になってしまうと、学びや成長の機会を逃してしまいます。


本来なら勇気や誠意を持って向き合うべきことを後回しにしてしまい、結果として自分の可能性を制限してしまうのです。

成長を止めてしまう「初めてだから」

現場で見かける「初めてだから」を理由にした行動には、例えば次のようなものがあります。

  • 指導者や周囲が動くまで待ち続ける

  • 特別扱いや条件の変更を求める

  • 練習や準備を十分にせず、できない理由を並べる

こうした姿勢は、自分だけでなく周囲の学びの雰囲気まで損なってしまうことがあります。

誰もが経験する「初めて」

誰もが、ほとんどのことを必ず一度は「初めて」として経験します。

初めて立つ、初めて歩く、初めてお箸を使ってご飯を食べる、初めて幼稚園に行く。
初めてのお習字、初めてのお遊戯会、初めてのお泊まり保育、初めての花火、初めてのプール、初めての試験、初めての部活、初めての海外旅行、初めての留学、初めての一人暮らし、初めてのシュノーケル、初めてのフライングフォックス…。

振り返れば、楽しくて嬉しい「初めて」がたくさんある一方で、現実的で厳しい「初めて」も存在します。


例えば、初めて親以外の大人と長時間を学校で過ごす、初めて他人と集団生活をする、初めて習い事で叱られる、初めてすぐにはできない課題にぶつかる。

さらに、何年も上達しないことに直面する、初めて親の手を離れて自力で学ぶ、初めて徹夜で働く、初めて社会に出て責任を負う…。
自律や自立に近づくほど、「初めて」は決して楽しいことばかりではなくなります。

それでも大切なのは、「初めてである」という事実そのものは、言い訳でも免罪符でもないということです。

師匠たちから学んだ姿勢

世界各地で出会った師匠たちは、誰ひとりとして「初めてだから手を抜いていい」とは言いませんでした。
代わりに「初めてでも挑戦してみよう」「今できる力を出してみよう」と励ましてくださったのを覚えています。

だからこそ私は、「初めてだからこそ精一杯やる」という姿勢が、その後の経験を豊かにしてくれるのだと感じています。

まとめ:初めてを愉しみ、挑戦を力に変える

「初めてだから」と言い訳にするのではなく、「初めてだから挑戦する」と切り替えてみましょう。
その姿勢が新しい学びを呼び込み、俳優としての可能性を広げてくれます。

新しい経験を楽しむ気持ちを大切に、一歩を踏み出してみてください。

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