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それ、本当にアガりでしょうか?

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みなさま いかがお過ごしですか、演技コーチ Kaoruです

百両を近所の方からお裾分けいただきまして、色合わせからかクリスマス気分になったところです

実は、お仕事柄でしょうか、私のところにも

オーディションや舞台の本番や映像の仕事の撮影で「すごいあがっちゃう!」「覚えてない」

「いざというときに限ってすごく緊張しちゃって….」「震えちゃった」「ギクシャクした」

というご相談をよくいただきます

もちろん、個別の体調の良し悪しや状況のさまざまな困難さの度合いもあると思うのですが

お話を聞いていると、極度のあがり症、というよりも、それは

興奮、じゃない?

と思われるケースが多い印象です

「興奮」状態で演奏したり、演じたり、人前でスピーチをすることに慣れていなくて(または準備不足)

「これが、あがっている最悪な状態なんだ!」と頭をかかえてしまったケースがありそうです

 

みなさんご存知でしょうが

一般的に、人間は慣れない状況や予測していなかった展開、締め切りや開演時間のプレッシャーやなど、

これまでの既知の範囲、つまり過去に体験したことがある、慣れている刺激以外は、苦手なようで

おおざっぱに説明するなら

新しい刺激(慣れない靴、苦手な先輩、難しいセリフ、知らないプロデューサー、初めての場所、大事な役柄)に対峙すると

「闘うか または 逃げるか!」の二択に本能的になります

どちらも筋肉の過剰な緊張を伴うのは、中学校の生物で習った記憶です

さて

生命維持のために働いてくれているときは、怪我のショックや痛みに耐えて自分で担架まで歩いていけたり!

火事場の馬鹿力を発揮してくれて、終演まで取れている爪に気づかなかったり….!!

 

そう

興奮して、万能感や強力感を感じていると本人は取り違えやすいが

実際は鈍感になっており、生命維持には役立つけれど、長続きせず、調節が効かない状態

ここがお悩みであって、わくわくと自分や仲間の活躍に胸を高鳴らせたり、不安はありながらも、周囲や自分を信頼してドキドキしたりするのは

非常に当たり前で、嬉しい部分や喜ばしい側面も多々ありますから

「全部取り除きたい!」、「絶対にドキドキしたくない」と決めつけても問題が解決はしないと私は考えます

刺激にすぐさま本能的に飛びつくのを少しでも遅らせられたらなあと考えたのが、かのF.M.アレクサンダー

私の師匠ロビン&ベアトリス(+その他)、の師匠のPM、MB、WC、PSらの、さらに師匠であったのがアレクダンダー

アレクサンダー・テクニークの創始者とのちに」呼ばれるようになった方です

 

今週のおすすめ書籍は久しぶりにビジネス書

といっても、舞台芸術関連の実演家の方も、それを目指す学生さんたちにも役立つ話題作「Factfulness」です

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データや事実に基づいて、考え、想像し、感じるへ至るのは、台本を読むことや戯曲読解と同じです

自分が生まれ育った環境や、いろいろな条件が重なって長時間思い込んできた末の「色眼鏡」

ちょっと外してみる時間は演じる仕事と似ています

読みやすい文体でもあるので、ぜひ読書の冬にどうぞ!

 

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