寒いからこそ、運動でしっかり中から温まる、身体から頭もスッキリー演技コーチの鍬田かおるです。
オーディション対策や現場の準備はもちろん、最近はお若い方の基礎からしっかりプロに向けてトレーニングしていきたいというご希望もあり、嬉しい限りです。
さて、本日は、ある程度経験があるのに…
現場はそこそこあるけれど…という方にぜひ落ち着いて読んでいただきたいコラムです。
練習しているのに、なぜ演技は変わらないのか
同じダメ出しが続く俳優に起きていること、ちょっとひもといてみましょう。
分かっているのに変わらない
演技が同じところをぐるぐるしてしまう理由
新しい目標を立てたり、
映画を観たり、
誰かの言葉に励まされたり。
それで前を向けることは、たしかにあります。
私自身、子供の頃からそうでした。
ダンスのレッスンに行っては先生に励まされ
大好きな映画を観てはやる気を起こし、それでもまた元気がなくなる…
ちょっとずつ先延ばししてる感じがありました。
でも、実際、中長期的に見ていくと、最後に残るのは
「自分が実際にやった経験」だけ。
頭では分かっている。
理屈も理解している。
指摘されていることにも、覚えがある。
それなのに、
感覚が追いつかないまま、
同じところをぐるぐるしている。
もし、そんな感覚が続いているなら、
それは単なる才能や気持ちの問題ではないかもしれません。
音楽やダンスやスポーツと同じように、演じる仕事も感覚体験、
実際に自分が身体を動かして、いろんなものを見て、汗をかいて、興奮して
またがっかりしたり、それでも続けたりすることから、手ごたえが変わっていくんです。
知識が増えても、演技が変わらない理由
成長とは、知識が増えることではなく、
同じミスを繰り返さなくなること。
どれだけ学んでも、
どれだけ理解しても、
同じところでつまずいているなら、
それは「知識が活かされていない」状態です。
反復の中で、
「同じ間違い」を
一つずつ減らしていけるかどうか。
そこに、本当の学びがあります。
知識が増えると、一時的に安心はするのですが、実はそれは麻酔。
できるようになったわけではない、痛みを感じない時間があったというだけ。
ダメ出しは違うのに、指摘が同じに感じるとき
ダメ出しの言葉は毎回違うのに、
指摘されているところは
いつも同じ気がする。
自分では進んでいるつもりなのに、
ふと気づくと、
似た悩みに戻っている。
それは、
やる気や気分の問題ではありません。
「反応の仕方」と
「準備の柱」が
同じままだからかもしれません。
よくいろいろな先生方やキャスティング、ディレクターの方ともお話しするのですが、
やはり同じ方を見ているので、切り口や視点は異なる、どうしても似たようなところを改善してほしいとか
同じところを強みだと感じていたり、ある程度の範囲を伸びしろと捉えていると口にしていたという場面を多いです。
ここが変わらない限り、
表現の表面を少しずつ変えても、
根っこの部分は同じところに戻ってきます。
分かったつもり、知っている状態から抜け出すには
頭で理解することと、
身体が反応できることは、
別の段階です。
実際にやってみて、
ズレて、
修正して、
またやってみる。
この体験を通らない限り、
感覚は更新されません。
ただ、この感覚を更新していくことが習慣に組み込まれると
どんどんスムーズになっていきます。
一方、残念ながら、
理解したつもり、
分かったつもり、
知っている状態のままでは、
演技は変わらないのです。
これがただの強い気持ちや、意識が高い状態では解決に向かわない理由です。
準備ができてからではなく、体験した人から変わっていく
「変わりたいと思ってる。
たぶん、ずっと前から。」
でも、
・まだ忙しい
・今じゃない気がする
・少し整ってから、落ち着いたら
そうやっているうちに、
「できるはずだった感覚」を
一度も体験しないまま、
時間だけが過ぎていく。
もったいないのは、
失敗することではありません。
一度も、
身体で通っていないこと。
準備ができてから変わるのではなく、
体験した人から、変わっていきます。
モノローグを使った少人数クラスについて
1月25日(日)・26日(月)
13:00–16:00
モノローグを使った少人数クラスを行います。
このクラスでは、
正解を覚えることや、
うまく見せることを目的にしません。
自分がどう反応しているのか。
どこで同じ準備に戻っているのか。
何が毎回ズレを生んでいるのか。
そのプロセスを、
【自分ごと】で体験しながら、
打開していく方法を身につけていきます。
セリフを覚えてくる必要はありません。
今の状態のまま、参加して大丈夫です。
「今はまだ」ではなく、「やってみていい」のサイン
気になっているなら、
それは
「今はまだ」のサインではなく、
「やってみていい」の合図かもしれません。
同じところをぐるぐるしている感覚があるなら、
一度、身体を通して確かめに来てください。
1月のモノローグを使った少人数制のクラスの詳細はこちらです。
モノローグが「自分ごと」になると演技は変わる|1月25・26日 少人数制・実践クラス
他にも台本の読解、身体や声の基礎、俳優や歌手の方をレベルアップさせるための記事、よくある演技の勘違いなどを解説しております。
気になるものからぜひご覧いただけますと嬉しいです。
お役に立てたら幸いです。
考えすぎて演技が止まる理由|「感じる前に考える」癖が表現を浅くする
【もっと深く演技を学びたい方へ】
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大切にしている指導の軸
幼少時から芸能事務所に所属し、俳優を目指し、ダンスや音楽のトレーニングを受け、また演技の私塾を経てイギリスへ留学しました。30年以上の演劇経験、ロンドンでの大学・大学院修了、正規のアレクサンダー・テクニーク教師としての専門性、ムーヴメント指導の経験を統合しながら、これまで1,900名以上の俳優・歌手・ダンサー・声優・ナレーターも指導してきました。
今回のクラスでも、表面的な形ではなく、交流が自然に生まれる“仕組み”とそれを演技に活かす方法を身体のあり方から、丁寧に扱っていきます。
活動されてるジャンルを問わず、また演技経験の長短ではなく、現場で結果を出したい方がもっとも伸びやすい内容です。
個人レッスンをご希望の方へ
現場でOKは出ている。
けれど、自分では納得していない。
その違和感を誤魔化さず、
演技/芝居と向き合い直したいと感じている方へ。
個人レッスンは、
技術を「教えてもらう」場ではなく、
自分で考え、更新し続けるためのトレーニングです。
前向きに検討されている方は、
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching




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