こんにちは、すでに2026年に向かって動いている現場もある、演技コーチ鍬田かおるです。最近は、ドラマなどでは、サポートでアクティング・コーチなどと呼ばれることも多いですね。
さて、演技や歌の準備を続けているのに、なぜか伸び悩む。
そんな経験をした俳優や歌手は少なくありません。俳優レッスンや演技クラス、台本読解や役作りで成長が止まる本当の原因は「知ってるつもり」という壁です。本記事では、その理由と解決の手がかりを具体的に解説します。
学びの性質が少し異なりますので、臨機応変に、みなさまのご事情に合わせて通称は使い分けていただければと思います。
さて、かつての私もお恥ずかしながらそうでしたが、一生懸命なつもりで、演技や歌の準備を続けているのに、なぜか伸び悩む。
その共通する壁こそが、本日のテーマ「知ってるつもり」です。
これ、想像以上に、タチが悪いんですよ…
悪意のあるなしではないので、万が一、思い当たった方は、取り返しがつかないことにならないよう、早めに軌道修正していきましょう。
今日の記事は、歌手や俳優の方を始はじめ、俳優レッスン、演技クラス、台本読解や分析で訪れる方に向けて、成長が止まる本当の理由と解決の手がかりをまとめました。
「知ってるつもり」で止まる瞬間
台本読解や役作り、オーディション対策でつい手が止まってしまう理由は「わからないことがわからない」からです。
ごめんね、本日もズバリ!
そうなんです、その時は、すごく理解した気になっても、実際には整理できていない部分が必ず残っています。
言うなれば、経験があるからこそ、これは中堅俳優がもっとも陥りやすい罠です。10年やってる、15年やってる。これがついつい我流につながります。
私も、ダンスを10年、15年とやってるうちに、なんだか頭で知ればできるような気がしてきてしまい、ある日と
「あれ?!自分、体重移動も先生の言ってるように、正確には、きめ細かくはできてないな…」
と青ざめた記憶があります。
そうです、演技にもそういう部分があるのです。
成長が止まる本当の理由
怖いのは「もう基礎は分かっている」と思った途端に成長が止まることです。
例えば、先程の例ですと「自分は体重移動を終わらせているつもり」
でも、実際、プロの厳しい目で見れば、中途半端なんですよね。
なんとなく、まだ体重が残ってる。
これ、恐ろしいのが「できる人が見ると」できないことが明らかなんです。
つまり「できないことが当たり前になっている」と「見えない率」が高くなってるんです。
語学やスポーツに通じるところがあるなと感じます。
優しく、何事もそうですが、基礎は繰り返し確認するたびに新しい発見が生まれます。
よく、様々な世界のトップクラスと呼ばれる方が「この道に、終わりがない」「もっと極めていく」「さらに卓越」のような言い回しをされます。
謙虚な方ですと「一生が勉強です」に代表されるような言葉。
これは本当にその通りだとしか、申し上げようがありません。
同じく、ジャンルはさておき、台本も役の準備のプロセスも、相手との関わりや、細やかな感情の機微、表情、一つ一つのリズムや緊張や動きの質…
とにかく、きめ細やかに、明瞭に、それこそ「精度を上げる」とでも言うのでしょうか。
毎回異なる角度から繰り返し、掘り下げることでしか進化できません。
ただ、これに面白さを見出すことで、新たな発見につながるとおっしゃる方がたくさん見受けられます。
繰り返し検証する姿勢がカギ
私も、時々ふと「あれ、もう40年もこんなこと考えてるかも…」と演技について立ち止まることがあります。
それでも、語学やダンスと同じように、「他人に見えたり、聞こえたり」つまり伝わることが寛容ですから、演技の成長も知識だけでは不十分です。
繰り返し検証する姿勢こそが次の扉を開きます。
多くの個性を発揮する方、ジャンルを超えて活躍される方はここにこだわりがあるかもしれません。
みなさんの周りにも、どういうわけか、スポーツの道からパフォーミングアーツへ、音楽だったはずが身体表現へ
というように、「知の類推」とでもいうのでしょうか、見えていなかった関係性や感情の流れが、パズルのピースのようにカチッとはまる瞬間はその積み重ねから生まれます。
実際の変化の声
レッスンを継続して受けた俳優や歌手からは
「今まで止まっていた役作りの壁を突破できた」
「小手先が自分でも気になって嫌だったが、もうそんなの使わなくて済むようになった」
「同じ台本なのに、ふと気づくと見える景色が変わってた」というお声が届いています。
すごく面白かったのが
「今思うと、何か気持ちを出そうとかすごく力んでいた気がします…何なんだろう」
です。
そうなのです、できることが増えて、苦手が減ると、あの時の苦痛や堂々巡り、一体何だったんだろうなと。
正しく「箱の外で考える」
これが重要なのではないでしょうか
ご自身の方向性は重要ですが、共通している基礎を再検証する姿勢は、舞台や映像の現場で通用する力につながります。
まとめと次の一歩
インプットはアウトプットより楽に思えますが、本当の成長はアウトプットを通した検証でしか生まれません。
それに….熱心なようで「インプット」って、実は楽なんですよ。
俳優も歌手も「知ってるつもり」で終わらせず、繰り返し検証を重ねることが確かな力となります。
本気で変わりたい方は、まず毎月異なるテーマで開催しております演技やパフォーマンスのクラスやご自身の課題に合わせたオーダーメイドの個人レッスンで身体のつかい方、台本の読解、役の準備などを「もう一度、基礎から」取り戻して見てはいかがでしょうか。
今なら、オンラインでの台本読解クラスやスタジオでの少人数制実践クラスで実際に体験できます。
詳細は【演技クラスご案内ページ】や月ごとのクラスのご案内をご覧ください。
●この記事を書いた人:鍬田かおる
演技コーチ/インティマシー・コーディネーター(ディレクター)
演技指導歴20年以上。留学中のイギリスにて、アレクサンダー・テクニーク指導者資格を正式に取得後、音楽家、ダンサー、声楽家、歌手、俳優らを中心に、20年以上の指導歴がある。プロ俳優・歌手・ダンサーを中心に、感情と身体のつながりを軸としたレッスンと世界スタンダードの台本、読解及び分析のクラスをはじめ、演技クラスや俳優の個別レッスンを展開中。
各種養成所や研修所等での指導歴を経て、映画スクールやパフォーミングアーツの大学を始め、事務所等でも指導を進める傍ら、多様なミュージカル、オペラ、映像、舞台など幅広い現場で活躍する歌手や俳優のコーチを務める。
詳しいプロフィールは、HPのプロフィールページからご覧いただけますと光栄です。
こちらの記事もお役に立てれば幸いです。
台本読解については、こちらの記事もご覧ください。
実際、昔からもちろん芸能事務所や養成所などで私自身も言われてきたことですが、「整理する」ことが大事です。
ただ、想像を広げるだけでもなく、また国語の解釈を細かく、まるで博物館のように永遠に調べ物をすることでもありません。
台本読解のスタンダードは、「書かれていることから書かれていない部分を推測する」力を育てます。「描かれている事実から、まだ描かれてない部分への膨らませる」力も養っていきます。
また「自分以外の他者を理解する」、「物語を構造から見直してパフォーマンスに活かす」という意味で、ジャンルを問わず使える実践的な方法です。
私自身、日本の芸能事務所、俳優の先生の演劇教室、各種養成所、大学の演劇科を経て、イギリスでも、そしてオーストラリア、アメリカでも学んできました。
毎年アップデートさせたメソッドで、特定の流派にこだわることなく、現代の演技に必要なもの、目の前の方々に実際に役立つものを、組み合わせて提案するよう心がけております。
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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