お客さんを感激させたい、感動させたいと言う前に、自分が感激したときの身体の感覚は覚えてますか?
自分がすごく嬉しかったときの目にいっぱい涙が溜まる感じやドキドキ、どんなふうにスタートしてどんなふうに変わっていったか、記憶にありますか?
思い出すだけで、その時を少し再現できる方もいれば、どうだったかなと真面目に考え悩んでしまう方といると思います
フィクションの世界での、役の人物と言う「他人の気持ち」を考える前に、まず自分の気持ち、そして自分の身の回りの人の気持ちを想像してみる
ここからスタートです
と同時に、自分の感覚、明るさだったり眩しさだったり、時々だったり興奮だったりもちろん脈拍が速くなったり、血圧が上がったり、場合によっては赤面したりの感覚、そして緊張によってドキドキして、喋りにくくなったり手足が震えたり…
私が演技のクラス中に「どんな気持ちですか」と聞くと、「すごく新鮮でした」とか「ちょっとびっくりしました」と反射的に応えて、疑問を持たない方が実はいる…..
これでは実際に自分事として役に立つの人物=他人の気持ちを感じてみることには遠いのではないでしょうか?
私は「注意を向ける」「名付ける」「OKする」と呼んでいるのですが
自然と感情でいっぱいになって、出そうとしなくても、いわば自然と流出してしまうためには、中身がいっぱいになっていて、活発である必要があるんです
実際の、自分の日常生活から、これまでにあった比較的(刺激の強い)大きな感情揺さぶるな出来事や、何か行動を変えざるを得なかったような場面を想像するとわかると思うのですが
感情でいっぱいになっているときは、なかなかそれに名前をつけることができないですし、中身がすごく動いているので同様もしますし、言葉はすぐにペラペラ流暢に出てこないです
言葉として出てくる時はすでに言葉を介すると言うだけで、思考の検閲をくぐり抜けた部分だけが出てきます
なかなか言葉だけで私たちがすべての気持ちや感情を他人に伝えられない、文章だけで相手に伝わらない、相手の文章を見ても、そして言葉だけを聞いてもよくわからないなぁと言う印象を持つのと同じです
では、どうやったら身体的な感覚を伴って、いわゆる先輩方のおっしゃっていた「生理(的な身体の調子)が変わる」ようになるのでしょうか?
①まず自分の感情を観察してみてください
びっくり、心配、
新鮮、すごく新しい
などは思考です。感情ではありません。
②一旦整理するために名前をつけてみてください
例えば、すごく不安で心配だけれども、同時にワクワクドキドキしているなど
③次に自分の身体のどこでその感覚が起きているか、どんなふうに変化しているかを注意を受けて、丁寧に、少し時間をかけながら観察してほしいのです
良い悪いも、好き嫌いもありません
少々初老の気持ちで(笑)、少し達観したところから
「そうなんだ〜」「ふーんそういうこともあるんだねー」「ほうほう、それでどうしたの?」位のつもりで
観察してください
批判じゃないですよ
批判じゃないですよ?☺️
まずは演じる側のご自身が自分の体の感覚と感情の体験が1つで、感じられるようになって、できればそれらに名前なりがついていて、何らかのカテゴリ分けがまぁまぁざっくりとしてあって、ある程度把握しようと努めている、と言うところに行きたいのです
いわば、身体の外に出すことが大事
ここからスタートしたいです
自分の気持ちがわからないのは、自分がどこにいるかわからない迷子の状態に似ています
それでは
はいそれでは
はい、ここから恐ろしい話1つ
「私は現場とっても悩んでいるんです」「もっと歌唱力を高めたいからがんばりたいけど方法がわからない」「勉強不足なので演技のお勉強を1からしたいんです」と言いながら、これらの文章の国語の意味からだけではなかなか想像もつかないような、(もちろん無意識でしょうが)習慣になっている被害者意識、(わざとではなくとも溜め込んだ)根深い怒り、自分の目標や目的達成に役立たないような、破壊的な不安の発散や、癖になっている依存的な甘え…
これらの私たちにとってはちょっと恥ずかしくて、なんとなく居心地が悪く、すごくばつの悪い感情も、結局歌の表現やダンス、音楽を通じてのコミュニケーションや、実際の演技で使っていくことになるのですから、見ないふりはできません、自分だけ特別で無いフリもできないのです
感情に良いも悪いもありません
みんな人間ですから、感覚に良い悪いもありません
もちろん、倫理的には、社会動物として実際に行動を起こしてしまったら問題のあるもの、害のあるもの等はあります
そのためにも、いったん言葉にして外に出して距離を取ること
あえてムラ(村)や所属するコミュニティーをでて、自分を観察すること
これまでの既成概念をいったん保留にしてみること…
発見が多いはずです
あえて、立場や年齢や出身や背景の違う方々に触れる時間を作ること
読書等を通じて、異なった時代や環境に身を置く時間を増やすこと….
いろいろなきっかけになるのではないでしょうか?
本日はこちら
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世代の違いといいますか時代拝見の違和感は否めないものの、この加藤先生のシリーズには目を見張るものが多いです
参考までにいかがでしょうか
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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