秋の味覚が楽しみな、演技コーチかおるです
…芸術の秋って言わなくちゃいかんよね…
さておき
・養成所や実技系の大学や専門学校を出て、何年も我流で頑張っている方
・事務所のレッスンに通いつつも、なんか違和感を感じている方
・紆余曲折がありつつも、なんとなくスキルやレベルがアップしていないと伸び悩む方
・現場もあって、ある程度「売れて」いて仕事をありがたくいただいて、感謝しているはずなのに、なんだかやりがいや充実感が見出せない方……
本当で実際に気になっていることは
「私の演技力アップしているんだろうか?」
「自分の表現はどの程度のレベルなんだろう?」
などではないかしら?
真面目で熱心な方こそ、これらに類することでモヤモヤしていませんか?
答えが複数常にあり、かつ変化しやすい舞台表現や映画、音楽や、ダンスなどは、個人的な解釈を必ず通すものですから、まさに変幻自在
どうにも、なかなかバッサリと割り切れない
グレーゾーンのアマチュアやセミプロ、そしてプロの中も非常に細分化されているような印象があります
今、読んでらっしゃるみなさんはどう感じていますか?
いわゆる「レベルアップ」と言うと、語弊も生じるのは承知ですが、ざっくり
「私の演技って上達してるのかしら?」
「自分の演技力って実際どうなの知りたいぞ」
「プロになりたいけど大丈夫なんだろうか」
「周りにはかなりいい線いってると言われるけど、ナイーブにそのまま受け取れない」
「長年やってきたけど、実際のところ世界に通用するのか、プロで言うても、どのレベルなのか、いろんな意味で知っておきたい」
と言うような方々にも参考になればと思って書きます
上達しているようで、実は上達していないときの目安3つ
① 緊張しなくなったと感じる
② セリフが入れやすく、覚えやすくなったと思う
③ 演出家や監督の指示が、その場ですぐ出来る、OKがすぐにもらえる
‼️
そうです…
混乱しましたか?
…..
あのね、
世界の名優たち、そして彼らを育ててきた私の師匠たち、そして、金の卵たちもこぞって言うのは、上の①②③とは真逆なんです
もちろん感じ方の誤差や言語化のときにバラツキは出ると思いますが…
① 緊張しなくなったと感じる
今は映画のイメージが強い私の敬愛するジュディ・デンチ先輩は、若くして私の母校からオールド・ヴィックの「ハムレット」公演でオフィーリアに抜擢されてプロデビューしてから、はや半世紀以上。数々の賞に輝きつつ…
それでも
毎回舞台袖で震えています。(共演者および本人談)
❗️
「あがらない」と言えば、ひと聞きが良く、「そんな緊張しないから」と聞けば、ずいぶん場数を踏んできたこなれ感があるのではないでしょうか?
もちろん、どもってしまうほど、顔周りの筋肉に力を入れすぎるクセは防げるようになって欲しいですが、
良い意味での緊張-つまり「ワクワク」や「ドキドキ」といった興奮がないのであれば…
恐らく…
たるんでます
そう!
寛ぎすぎ…
自分にとって既知の安全な範囲(公衆衛生や安全ではなく、リスクを取るという意味)で、済ませていませんか?身体がリラックスしすぎて日常の時空になっていませんか?
よく、巷では、リハーサルが始まっても通常通りで何ごとにも動じず、楽屋でも明るく雑談が出来て、悩まずにぐっすり眠れている方が、終演後に元気に集団で飲み会へ毎晩ガヤガヤ繰り出して行きますけど…
いや…
なんでそんなエネルギー余ってるの?
そのエネルギー、役の中身に使ってみたら?
と思います。
少人数の家族や気心しれた身内と小一時間ならまだしも….世界の名優でも何日も連続してワイワイなんて、役の人物の世界でいっぱいにしてて毎回溢れ出していたら、無理です!
「自分の役と作品の世界とプライベートの時間、大切」
「よく振り返って、心身ともに休めてよい状態で明日を迎えたい」
「休演日はいつものクラス(やレッスン)へ行きます」とみなさん、ホンモノのベテランは言います。
② セリフが入れやすく、覚えやすくなったと思う
これね…
私も勘違いしていました
そもそもセリフを入れる時のクセがどんどん強くなっていく….
覚えやすくはなってはいるが…
それは果たして、中身の掘り下げと呼応しているのだろうか?
セリフが抜けて叱られるから、恥ずかしいから頑張って「記憶」させているのであって、
「役という他人の思考の流れを理解して何度も感じることと深めること」に寄与しているだろうか?
そんなことを、あちこちの演劇学校やスタジオで悩む俳優や演出家たちから聞きました….ウッ、ごもっとも。
確かにー!
「セリフは結果であって、目的ではない」
これがレベルの分かれ道だと思います。
③ 演出家や監督の指示が、その場ですぐ出来る、OKがすぐにもらえる
‼️
これが上達なんだ!
ほら、先輩をみてみなさい!
やっぱり長くやってるひとは違うね…
などと褒められ?つつも、便利がられている感のある場面です
映像の仕事でも重宝されますよね。
しかし、お相手たちのリクエストがズレてる場合、違和感は感じた方が良い
奇妙な心理の駆け引きやいわゆるハラスメント系であるなら、そこは意識がアップデートされている方ほど、ひっかかるのが自然ではないでしょうか?
そりゃ、段取りの微細な変更で何日も唸って欲しくはない
そして、細かく土台からよく台本も読み込んで、深めてきた準備を充実させてきてくれる方は、提案はいくつか素早く出来るかもしれない
だからこそ、「その場ですぐ出来る、OKがすぐ出る」には注意が必要だと考えます
寝かせて熟成、ではないですが、他人像や世界観には少し余裕を持って臨みたいものです
ちなみに…
① 緊張しなくなったと感じる
② セリフが入れやすく、覚えやすくなったと思う
③ 演出家や監督の指示が、その場ですぐ出来る、OKがすぐにもらえる
が要注意なのは、3年、5年、10年単位でやってきている現場のある方のお話です
相関関係ですから、
① いつも緊張して震えたままいて、うごきが不自然で固く、構えている
② セリフが入れられなくて、ぜんぜん覚えられず、役の思考の流れもついていけてない
③ 演出家や監督の指示が、その場で出来ず、すぐ出来ず、OKがなかなか出ない
から優れている、訳ではありません。
悪しからず。
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地味かもしれませんが、どの俳優もまっとうな仕事をしていますよ
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