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巨匠アッテンボロー監督の名映画「コーラスライン」に学ぶ!オーディションの極意①

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正確に伝えようとするあまり、長いタイトルになりました💦

はい、新シリーズ!です。

巨匠アッテンボロー監督と言えば、RADAを卒業し俳優活動ののち、かの有名なシニカルな反戦ミュージカル映画「Oh, What a Lovely War!(素晴らしき戦争!)」でデビューするという、ハヤブサぶりであります。
ちなみに、この「素晴らしき戦争!」は最近もNTなどで数回リバイバル上演されている最高に面白くウイットに富んでいて、かつ鋭い風刺精神に溢れたイギリスらしい(笑)ヒューマンドラマです。
大好きな作品なので私、実はロンドンで毎回舞台公演に駆けつけているのですが、毎回爆笑&号泣です。紆余曲折があっても「演劇をやめない力」をいつもくれる人類普遍のテーマに満ちた魅力的な戯曲で、人間の深みと希望を描いた秀逸な作品です。

さておき、そんなデビューを飾ったアッテンボロー監督の意外な(?)名作が、

なんと!ミュージカルでお馴染みの「コーラスライン」です☆

意外ですね、(インド独立の父ガンジーの伝記映画でアカデミー賞受賞の)社会派の監督が名作ミュージカル「コーラスライン」を映画化ですよ?

でも、監督はなんと!「ウォーターゲート事件」に着想を得たらしいです💦

……..と、ご紹介が長くなりました。

そう、今回は、

巨匠アッテンボロー監督の名映画『コーラスライン』に学ぶ!オーディションの極意(と舞台芸術の現実)①

デス。

で、なぜ前置き長くしたかと言うと、そこ、大事だから。

笑!

つまり…..

① 誰の(作者・監督・演出家)作品なのか

ということ。

ジャンルはさておき、作品の生みの「親」ですものね。

ルーツが分からないと、理解しがたいこと、想像しづらいことばかりです。

一般的なポイントとして、

まずは「①誰の作品なのか?その方はどういう由来や経歴の方なのか?」を知りましょう。

知らずして、どうやってオーディション、準備するの?

😿

知らずして、最終まで残って、幸いに仕事を得たとして、どうやって審査員(多くの場合作者や監督や演出家もいる)たちと「会話」して「協力」して一緒に作品を作る予定ですかい?

😢

ふつーに、難しすぎるでしょ。

デートと同じです。(笑)下調べは必ずしましょう。

よく「媚びたくない」また「マネしたくない」という理由で過去の偉業や巨匠の研究、ひいては同業者研究をしない(例えば同じ戯曲の映画版をみない)とおおっぴらに叫ぶ方がいますが、それ、アブナイです。盗作しないためにも、知らなかったで済まされないこと多いので、

さて。

まだ観たことのないかた、まず予告編でもいいので、観て下さい。(笑)

ホントに。名作です。80年代の香りがプンプンですが (^^♪

とにかくDVD借りてきて、なるべく大画面でみてください。

あまり大量に今からネタばれしすぎないため、今回は冒頭部だけの、オーディションの前半Youtubeをみつけたので、貼りますね。ありがたい。

この冒頭部分、すごいですよ。

オタクな私ですら(!)ひえ~😲

作品の冒頭、開口一番のラリー(演出助手)最初のセリフが、大声での

「AGAIN!(もう一回!)」という指示です。

もう一筋縄でいかない予感いっぱいですね。

爆笑!

そう。

この「Again! (もう一回!)」を何度聞いてきたことか。。(遠い目……)

そうです、繰り返すのです、オーディションというものは。

繰り返すのです、課題や稽古、リハーサルというものは。

これを覚悟しましょう。

「繰り返す」。「もう一度!」と言われて当然なんです。演劇でも音楽でもダンスでも。逆に繰り返せないといけない。仕事になりません。

「繰り返す」体力、記憶、もろもろのスキル、ありますか?

「Again!(もう1回!)」に続きラリー(演助)の振付の解説の早くて鋭いこと….

何もやってきてない人は怖すぎて泣くレベルの迫力です。

そう、それがプロの世界。

みな真剣です、仕事です、現場です、大人です、世界のブロードウェイならではと思わず、度合はさておき、規模はさておき、少なからずこういった精神です。
これを勘違いした一部の現代人は「パワハラ」と呼んでしまうかもしれませんが(苦笑)、ただ効率的、プロ意識、一流を目指す、みんなに聞こえるよう、不特定多数の候補者に聞こえるように、舞台上で的確な指示を出しているだけです。(ほとんどの場合)

つまり、一般の「雑談」や「腹の探り合い」や「和みや癒し」などを気取っている現場ではないことが分かります。

って、すごいね。

映画始まって、まだ10秒ですよ。

爆笑!

名作すぎるっ✨

で、映画はじまって10秒目に、初めてでるラリーの言葉がや~っと

「Good!(よし)」です。

たった1回。

そう、オーディションとは褒めてもらう場所ではありません。癒してもらう場所でも自分探しの場所でもないのです。安易な「ありのままの自分」というような幻想はやめましょう。

ちなみに、その「Good!(よし)」を言った相手は、後に審査に残ることになるバレリーという美女です。(笑)(実はこのオードリー・ランダースという女優さんがまたすごいんだ)

そう、ちゃんとしている人は最初から「Good」です、目にも留まります、そういうもんなのです。私たちも普段、実はそうですよね?

さて、映画始まって10秒なのに💦

もう、こんなに学びましたね。笑!

本日のまとめ:
①誰の作品なのか?その方はどういう由来や経歴の方なのかを下調べしましょう
②繰り返すことに躊躇や反感や面倒くささを感じている場合ではない
③(振付や指示内容など)すぐに覚えなければ(たぶん多くの場合)ダメ。
④雑談やヒマつぶしをしている場ではない。
⑤利己的に「褒めてもらいたい」などの幼稚な動機は捨てるべし。
⑥ できる人は最初から目立つし、オーディションの頭から(かなり)できている。そうなるよう普段から努力すべし。

もちろん監督や演出家の個性や作品の特徴で例外はありますが…

一般的な指針として書きました。

この調子だと2時間の映画で100回分のブログ記事になりそうなので、次回からもうちょっとペースあげていきます (^^ゞ

次回もお楽しみに~♪

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