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「戯曲(台本)が読めない」という由々しき事態

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マジメな話題💛日々、痛感していることです。☆

「戯曲をよむ」ということが、一体どういう事なのか、戯曲とは何だろう?ということが、前提からして、すでに、どうにも分かってない俳優及び演出家(+スタッフワークも)現象がやけに目立つのは何故ですか?はて、はて?

戯曲を読めてないし、読めている人達の集団が指導したり、創作したりしていること自体も稀なようなんですが…気のせいでしょうか?

私はあちこちの客席で(悪い意味で)度肝を抜かれておりまっす!😡

そりゃ、若者が戯曲を読めないのは当然なわけで……

だって「良い見本」が身近にたくさん無いんだもの!!(T_T)

で当然、憂い、嘆いているわけです、特に長く生きてきたヒトや自力で勉強してきた人達は(私も)。

演出家「どうしてちゃんと台本読んでこないのか?もっと考えてこい!」

コーチ・指導者「しっかり読みこめば、分かるだろう?読解してきて」

先生方・現場人「最近の若者は本が読めない。最近の子は台本がちっとも分かってない」

…あのね、そりゃ、そーですよ!

若きヒヨコが夢中になるほどの「優れた見本」が周りにたくさん無いんです!

映画にしろ、TVにしろ、舞台公演にしろ…まず、素晴らしい内外の「名作」と呼ばれるものの上演がとても少ないです。(あっても高い&都市部だけだ)もちろん映画やTVでしたらDVDもあるんですが、それを大量に観て来なかった、率先して周囲へも勧めてこなかった、そして若者達のそばにいつも名作たちを置いてこなかったのは、私たちとその上の世代の責任でもあります。

そして古典に限らず、近代・現代のものでも、戯曲読解や分析に耐えうるだけの(!)、作品にチャレンジしている現場や養成機関のいかに少ないことか💦中身のない台本や半分素人みたいなテキストや、テキトーな枠組みでお茶を濁したり、自分(指導側・演出側)の不勉強を隠すことはカンタンですよ。

そんな環境を選べずに生まれ、育ってきた若者たちに、

「ほら、もっと勉強しろ!」「台本を読みこめ!」「なんで戯曲読めないんだ?」

と憂い、嘆いたって、そりゃ~、酷ってもんですぜ、兄さん(姐さん)。(笑)

なんだか理屈は分からないけど(実際は綿密に作られているのだが)とにかく面白くて夢中になれるような、魅力的な名作の、かつ素晴らしい!と言えるレベルの上演もなかなか多くない中、どうやって夢中になれと?!

この世にきて、たった20年程度のアタシに(当時)どうやってこんな山を一人で、素手で掘り下げろと?!

そう、これはかつての私が日本で大学生だった時代に、何百本か芝居を観ていて(映画も大量に)、感じていたことでもあります。(それでロンドン大へ 苦笑)

古今東西の秀作・傑作をつかっての勉強の機会や、ましてや、それを根気強~~く、長~~い時間をかけて解きほぐし、演技の実際と演出の実験をたくさん丁寧にする、基礎からの指導もできる(しかもをそれを喜んでやる)演出家がとても少ない中(彼らも苦境から独学のことが多い)….

そう、若き演劇人およびそのヒヨコたちも、憂い、嘆いています。

「今まで誰も教えてくれなかった!」

「なにも、どこから始めたらいいのか分からなくて…本は好きですけど…」

「一応(養成所やクラスや現場で)やったけど、ホントは分かってないんで困ってます」

「国語の読解ですよね?えっ、できてるつもりです。えっ?できてませんか?」

「う~ん、読めてはいるはずなんですが、演じられないんです…」

 

これ、みーーーーんな、今までに私が直接、言われた言葉です。

なぜ、こんな悲劇が?!

が~~~ん!

え~~っと、まず、確かに「国語」はできた方が良いです。

常に、歴史や生物や、いわゆるフツーのお勉強はできるにこしたことはありません。

でも「小説」などの文学とも違います。戯曲は上演されることを前提に書かれていますので、「上演のためのもろもろ」を鑑みて読まないと、さっぱりイメージの湧かない、この世に初めて生を受けた新しすぎる「発明品」の取扱い説明書のように「すべてが謎!」です。

そりゃ、そーです。赤の他人が、(多くの場合一人で)「言葉」をつかって作りあげて、「文字」をつかって伝えようとしている世界です。母国語だからって分かるわけではない。生い立ちも、時代も、往々にしてまったく知らんヒトが、「文字だけでは伝わらないから」演劇の上演台本であったり(元ネタの)戯曲を書いているのにも関わらず、「文字」をつかってるんだよ~~~ぅ。最悪、それがさらに別言語に翻訳されてるっていう…(-_-;) Orz…..

そう! そこに、すでに大きな哲学的矛盾が!(T_T)

文字だけで伝わらないことのために、文字をつかって記し伝える……嗚呼、悲しき哉…

さて、じゃ、どうしたらいいのかな?

ただ、たくさん読めばいいのかな?やたら芝居をみればいいのかな?

 

本日のアドバイス

「まず、名作と呼ばれる古今東西の小説を読んでみましょう」

最近は、フォントが読みやすいものや、新訳と呼ばれるものも増えていますので、お試しください!で、1回読んでピンと来なくても、がっかりしないで、他のものもガンガン読んでみることです。で、気に入らなかったら、別の作家のでも構わないんです。とにかく、「文字」で伝えるというモードに慣れること

「文字」という記号を自分の「想像力」や「記憶」をつかって脳内妄想モード(笑)へ切り替える練習をすればいいの。カンタン、カンタン♪

趣味や興味あるジャンル関連の小説なら一石二鳥!ですしね!(^^)!

おって、戯曲を読むための「上演のためのもろもろを鑑みて読む」のなんたるかについては、解説していきたいとおもいます。

 

 

 

 

 

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