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傑作「Our Ladies of Perpetual Succour」@NT-思春期ガールズの合唱コンクール?!

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今回のリサーチ(笑)で一番の傑作だった面白い意欲作はスコットランドからナショナルシアターへ来ていた「Our Lady of Perpetual Succour」!💙

観劇の予定はなかったのですが💦

金曜は17:30と21:00~の2回あるよ、まだいい席取れるよとナショナルのお兄さんにおススメされて(笑)行きました。…17時半と21時って…半分ミュージカルみたいなショーですよ?!俳優たち…体力有り過ぎ!!

さて、内容はというと、これがとっても面白い。スコットランドの片田舎のティーンの女子6名がクリスチャン系(ミッション系というの?)の生徒なのですが、エディンバラでの合唱コンクールに出ることになり、その日が来るのですが….

英語が分からない方も、トレイラーをみてね、パワフルで個性的なダンス&歌が楽しめますよ♪

https://www.nationaltheatre.org.uk/shows/our-ladies-of-perpetual-succour

女学生の家庭問題、将来のこと、友情、荒れ果てた(!)生活、どこの国にもある格差と思春期ならではの悩み、そしてその日その日を生きることの活力と素敵さ。💙

なんだかんだで、暴れるティーンのすさんだ生活と背景の感動の物語、ってだけではないのよ。😊

ナショナルを始めとして、イギリスの一線を走り続ける素晴らしい舞台作品たちが秀逸なのは、その完成度の高さ。

・いつ、どこで、誰が、どんな人達なのかがすぐ分かる衣装、セット、音楽。

・誰が、何のために、どんな風な決断をしたのか、してないのかがすぐに伝わる戯曲の構造、人物の描かれ方。それも人間愛に溢れた、しかし批判も含めた。ユーモアのある。

・社会的背景や上演の意義をしっかり持ったテーマと個人的な意味づけのなされている演出と俳優たちの演技。

・何を、どう、考え、想像し、共感して欲しいのかの方向性がハッキリとした演出、俳優たちの演技、そして照明や音響を含むすべての技術的な卓越性。

・無駄をそぎ落として、伝えたいことだけを絞った潔いよい演出と主張しない手法。

・みえること、きこえることのすべてに意味を持たせた、個人的な体験を伴っているセリフと歌と動きと所作。

もうね、「動く絵画」の演劇版。(ダンス版はバレエね)しかもそれに音がついてるんだから、こりゃ~、もう無敵!です(笑)

みんな、ホンモノの感覚をつかいながらも、思考も、感情も急展開させながら、ライブで交流しながら、本気で、全力で、「共感」しながら、駆け抜ける!!!

いいですね~、素晴らしいですね~♪

この作品は前から数列のど真ん中の席でみたので、さらに迫力満点でした。

さらに、みなさん、歌手デビューできるくらい歌がうますぎたこと。驚きました!!

かつて私は留学中にミュージカル界の名門と言われるロンドン郊外のGuildford School of Actingという演劇学校に教育実習で行っていたのですが(笑)その時の踊りも歌もバカウマな金の卵たちの将来をみたような気分でした。(…思い出しましたよ、アイドル顔負けのピアノを演奏しながら、昼休みだというのにめちゃウマな歌を練習していた学生たちを…そしていつも前向きで真面目で、前のめりで輝いていた彼ら…)

この作品を日本語に翻訳するのは難しそうですが、こういう元気でかつ社会派で現代のミュージカルが中サイズの劇場でお熱く上演されるのって素敵ですね❤

日本ももっと面白い、見応えのある、濃密な戯曲と意味のある演出と、輝かしい演技をともなった音楽劇やミュージカルが増えるといいな♡

とっても良い作品でした。出演していた俳優たち、ミュージシャンたちも魅力的だったので、また別作品でもお会いしたいと思います。

わくわく。。。

(^^♪

 

 

 

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