世界の5本の指に入る演劇学校の発表は…

こういうタイトルからイメージされるのは、

☆きらびやかな芸能・ショービズよりの豪華な試演会やマネージャーや業界人および関係者が来てくれる素敵な公演✨華やぐロビー、業界人の集う賑やかで贅沢な会……..

かと思うのですが….

実は3年目(最終学年)まで相当ほぼなにもなく、外へ向けてのショーらしきものはなく

……..地味!

なのが、世界の名門演劇学校の発表であり、歴史あるエリート校の試演会および卒業公演です。

本日は私自身の実体験がある、うち(ロンドンのCSSD)の例をちょいとお話したいと思います。

まず1年目の最初は「アニマル・スタディー」。

そう、最初は「人間」を演じない。

笑!

まだまだ🐥

照明も衣装も一切なし。ただただ黒い(半ばモジモジ君?な)稽古着で通常の稽古場で通常の照明のまま(すべて丸見え!)、音響もなく、なんの儀式らしいものもなく行われます。見学者は内部関係者のみ。いっさい親も友達も招かれません。

だから厳しい。

その後、クラス毎の小規模の発表がありますが(授業内発表)、一切照明や衣装はなし。

何も隠さず、何も飾らず、何も助けてはくれない。

素敵な衣装もなし。麗しい照明もなし。説明してくれるセットもなし。

ただひたすら「能力」を「素質」を吟味され、「成長」をはかられる。

キツイですね。

でも、部外者も取材も一切ないので、いろいろ露わになってもOKで、本人たちにとっては怖くない通常の学びをちょっと広げるくらいの環境です。

その後、クラスだけでの名作をつかってのエクササイズの発表、さまざまな時代の、著名な作家の名作をつかったシーンの発表が続きます。

通しでの作品はない。

なぜって、

「作品の上演」が目的ではないから。

作品を通じて、それぞれのできることを増やし、感性を刺激し、基礎力を育み、得意なことを伸ばし、苦手を克服し、

「俳優のライフスタイルの準備をし、役に向かう準備、作品への準備の仕方を学び、日々更新していく練習」をする。

だから、作品を通しで上演の形にしてみせる必要はありません。お客さんのために上演しない。上演を意識しての準備、プロセスを徹底的に叩き込まれます。

これが厳しい。

そして1年目の終わりにようやく学内で(通しで)作品の発表。

まだまだ外の批判、部外者のあーだこーだは受け付けません。ただし元々、関係者の出入りは普段からあるので、温室というほど甘い温室ではない。(教授陣、講師陣も外部で活躍している方ばかりなので、そして二足のわらじ、学問研究と同時なのも当たり前です)

話題の作品を奇をてらって発表するわけでも、いわゆる演出家(と呼ばれる先生)の力や感性のアピールチャンスでもありません。目的から絶対にそれない!

大事なことです

とにかく俳優(コースの学生)の能力発揮、能力開発、成長度合い、方向性、取り組みのプロ説の質アップ、レベルアップが期待され、各分野の専門家から試され、毎月測られつづける……..

オリンピック選手みたい💦

まあ、そういうことです、実は。

ちなみに、知人たちの音大・芸大も理念は同じく、態度も同じく、目標設定も☝の通りでした。

自分の能力、役割、その世界、その世代での立ち位置も知っていく時間です。

2年目になって、ようやく1本通して、3年目になって、ようやく外部へのお披露目も兼ねて~となります。

本日のおススメはかの著名なアドラー女史

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かの巨匠、スタニスラフスキー自身に会って、直接教えをうけた、珍しいアメリカ(ユダヤ系)女性です。

演技のシステムといえば、おおざっぱに考えれば、20世紀までは世界各地の伝統的なトレーニングやぞれぞれの劇団やグループの方法の他は、スタニスラフスキー・システム(前期、後期)が土台で、アメリカでは特にチェーホフの甥っ子のマイケルの活躍もあり、なんだかんだのグループ活動がニューヨークなどであり、そこからメソッド(こちらも紆余曲折在り)や、このアドラー女史の現実的で想像力に重きをおいた、(ある意味常識的な)トレーニング論、そしてさらに世界各地の身体訓練や伝統芸能からの影響を受けた実験などが点在していた。

とても常識的(奇妙で不可能な内容を拝んでいない 笑)なので、ぜひ何回も目を通して、理解に努め、参考にしてください。私も好きですよ、アドラーの切り口❤

改めて、彼女の聡明な頭脳で整理されて説明されるとなるほど~と思える点がたくさんみつかると思います。こういう先人たちが居たことをありがたく思います、感謝!

ただ基礎学力が問われること、スケール(時間という概念含め)の大きな視点で理解し、実際に感じる体験が個人的にあるかどうかで、理解度、応用できるかどうかは決まってくると思う。

いわゆる「ドリル」ではないので、そういう体で読んでも「やじ馬」ですので、悪しからず。

2019年も、もうあと4か月だけ!みなさんの活躍と成長と嬉しい時間を楽しみにしてます~

🐈🐈🐈

各種入門クラスを体験済みの方対象の9月の「ズバリ!な演技のための戯曲読解」(とその実践)クラスは「リア王」を課題にして取り組みます。やりがいのある、素晴らしい名作。ご予約が完了した時に参加費の振込先のご案内があります、ご確認ください。

 

 

 

投稿者:

Kaoru Kuwata

演技コーチ/STAT会員アレクサンダー・テクニーク指導者/ムーヴメン指導・演出
STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT
Movement Teaching/Acting Coach/Movement Direction/Personal Coaching

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