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演技における「サブテキスト」って何?

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演劇歴、実は30年越え、演技コーチのかおるです

6月は毎週水曜日にオンラインで台本を読みこむと題したクラスを開催しました。ご参加の皆さんありがとうございました。

意味を考えたり解釈したり、役割や立場を想像しつつ、視点を素早く変えながら、役柄をどうやって自分のものと感じて動いていくか…

毎週の課題と週一回のオンラインクラスで、それぞれの参加者の方々が多いに成長する充実した時間でした。皆さんありがとうございました。

私自身も、映画をじっくり読んだり、原作の小説を毎日読み進めたり、また(珍しく)漫画をヒントにしてみたり、その結果、演技の仕組みや、俳優の準備に関する整理整頓が進んでとてもうれしかったです

クラスの中で特に話題になったのが、そして当然今までも様々な方からご質問いただいてきたのですが、

「サブテキスト」についてです

様々な説明の仕方や、定義付けをする方がいらっしゃいます

例えば、

・セリフの意味だよ

・セルフになってない部分です

・本音の部分

のような説明をされる演出家や監督の方ももちろんいらっしゃいますし、教える立場の方でも、自分の言葉で言い換えてご覧などの取り込むようなされる方も多いと思います(私自身もそのように指導された経験があります)

私自身、もちろんまだまだ更新中ではありますが、現時点では、

・セリフとしては書かれておらず、セリフの言葉を使ってやろうとしている事と根っこを同じくし

・超目的や目的に向かっていて

・心の底の密かな願望や欲求、どうしても達成したいがまだ達成されていない強い願いや深い感情の

・1種の「心の叫び」であり

・本人が自覚しているしていないにかかわらず

・もし言語化するならば、何らかのキーワードや、子供でもわかるような簡潔な言葉や文章に代表される感情のことばや変化

と位置づけています

ちょっと長くなっちゃった、ごめんね。

 

映像に残るか舞台人であるかはさておき、俳優や歌手の方でもサブテキストを考えるよう、セルフになってない部分の意味を考えるよう言われる場面は多いと思います

しかしこれはただ考えている(悩んでいるに近い)だけでは感情をかきたてるに至らず、また目の前の相手やお客様たちに影響及ぼすには至りません

落ち着いて自己洞察してみれば、私たち自身も日ごろから、ほぼ無意識の時間がほとんどですが、サブテキストは常に流れています

の時間がほとんどですが、サブテキストは常に流れています

いわば心象風景のようなものであり、自分や周囲への語りかけ(ツッコミも含む)でもあります

という事は、役の人物たちも(フィクションとは言え)心理的生活とも言える心象風景が流れているのです

ここを膨らませずに、活発な動きで想像せずに、セリフの意味を考えて、言い換えて見ても、それは劇作家や脚本家確信して書いた言葉をただ自分の世界観に寄せるに過ぎず、場合によっては作品の世界観を塗り替えてしまいます

言葉と言うものの性質上、どうしてもなんだかの思考が介在し、1種の検閲を経て出てくるのがセリフですから、「(自己又は社会的なを含む)検閲前の心象風景やそれらの名前、キーワード」と説明すると、ピン!とくる方も多いようです

 

さて、どうやって練習したらいいのか?

 

私からの提案は3種類あります

1 ご自身で日記などをつけて、その際に、自分の実際に発した言葉とその時の内面の様子や心の中で語りかけていた内容を絵やキーワードなどの単語で書き記しておくこと

2 既にサブテキスト部分が文章になって説明してくれている優良な小説やエッセイ、(漫画にもある)優れた子などを大量に浴びるように読み、味わう

3 いわゆる名優たちの演技を映画やテレビで参考にしながら(ライブも本当は素晴らしいのですがなかなかスピードが速く振り返れない)、どういったサブテキストであるかを、想像巡らして、実際に体動かしてメモなどをとってみるそしてそれを口に出してみること

この3つがあります

正しいとか間違ってるとか、良い悪いはありませんが、あまりにも作品の内容とかけ離れているとか、キャラクターの人格や目的が一環しないものは、特定多数の他人に通じない可能性が高いです

悩むよりも、動いてみよう!

と言うわけで、8月はサブテキストのクラスをやりたいなと準備しています

時節柄、残念ながら少人数、事前予約制のクラスにはなります

私自身、オンラインですと、パワポなどを見せて説明することもできるので、(私のよろしくない板書をスタジオで見せないで済む)今後もオンライン講座企画していきますので、ご期待ください

本日のおすすめはこちらです

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まずは国語力。母国語を越えることはないので、確認すると面白いです。

そして映画はこちら

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久しぶりにハラハラドキドキ、自分の体の緊張を感じつつのスリリングな時間でした。

当然、サブテキストも濃密でぎっしり詰まってます。ご参考になれば幸いです

 

 

 

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