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◾️7月演技クラス「台本読解と伝わる演技の実践」ーシーンの構造と演技に必要な身体

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7月20日、21日の二日間の演技クラスの説明です。
6月の「シーンの鉄則と演技」半日クラスに参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
真面目で真剣な方ばかりでしたので、すっかり休憩を取るのも忘れて、次々と進んでしまいました!ごめんなさい。
クラスの後も、ご自身の課題に取り組んでくださっている方、疑問点を掘り下げて進む中、私に相談をしてきてくれている方、個人レッスンに進まれている方がいらして、とても頼もしいです。
さて、6月クラスがキャンセル待ちになってしまったので、7月は少し余裕を持って、また多くの方々から「もっと早く知りたかった」、「こんなスッキリする台本読解の方法、誰も教えてくれなかった。」という声も多い、「シーンの構造と演技」とそのための身体と声を含めた演技クラスを二日間で開催します。
すでにご予約いただいている方が数名いらっしゃるので、争奪戦になってしまった場合は、申し訳ありません!

一通りは出来る。でも、なぜか突き抜けられない——その違和感の正体

「ちゃんと努力しているはずなのに…」
「できているはずなのに、『伝わってこない』と指摘された」
「もっとできると、頭ではわかっているのに、準備に時間がかかってしまう」

そんな“グルグル”から抜け出せずにいる俳優・歌手・ダンサーの方へ

一生懸命なあなたの表現は、すでに一定の完成度を超えているはずです、それにもかかわらず、なぜなかなか突き抜けないのでしょうか…

現場にも行ってる、練習もしてるはず、特に「ダメ出しがひどい」わけでもない…という事は、その先へ進むためには、まったく別の視点が必要になる時期なのかもしれません。

たとえば前回のクラスでは、ある参加者が「状況を説明する演技」から抜け出し、「その場に本当にいる役」としての身体と声に変化した瞬間がありました。空間、時間、そして“相手が誰か”によって身体が変わる――その構造を扱うことで、演技の次元がまるごと上がったのです。

また、台本の構造への理解から、シーンの内容に「当時の目線」から迫るので、これまでの説明的な芝居やセリフから離れることができたと言う方もいらっしゃいます。

「がんばってるのに、何かちがう」から抜け出したい方へ

✔ 状況はわかっているのに、なんとなく動きにくい
✔ 気持ちはあるけど、違和感がある
✔ 何をしているかが自分でもわからず、伝わらず、「ちょっと違う」と言われがち
✔ その場で重要なことがパッと浮かばなくて、自信がつかない
✔ 頭では理解しているのに、表情や動きのバリエーションが乏しい
✔ 「らしさ」や「ニュアンス」でごまかすのが限界だと感じている

そんな経験がひとつでもある方へ。

「役として観てもらえる演技」「伝わる演技」を、身体と呼吸と構造理解からつくっていく実践クラスを、7月に開講します。

今回は前回の「2名のシーンの鉄則」や「目的」の読み解きをおさらいしつつ、さらに一歩踏み込んだアプローチを予定しています。
(※前回ご参加の方はもちろん、初参加でもしっかり理解できる構成になっています)

台本を“構造”で捉えると、動きが自然に生まれる

シーンのセリフを「どう言うか」ではなく、「なぜ言うか」から捉えると、
動きも、呼吸も、自然に変わっていきます。

だからしらじらしくない、大げさじゃないんです。

・ほしい“意味が伝わる”声の使い方
・内容が“見える”身体の使い方
・伝わった側が、“想像を刺激されやすい”感情の動かし方

これらを論理と感覚の両面から解説し、現場で“再現できる”技術へと変換していくのがこのクラスの特徴です。

そして、変化の核心にあるのは、「目的を持って動くこと」。
これもまた、56月のクラスで参加者が何度も実感した学びでした。

7月クラスのご案内/ 東京スタジオ・少人数事前予約制

【1日目】身体と呼吸と声/演技クラス
7月20日(日)10:00〜13:00

・「伝える」ための身体づかいと呼吸の連動
・科学的根拠のあるもとづく演じるための呼吸と、声の解放へ
・台本の構造の基礎

※セリフを覚えてくる必要はありません。

【2日目】シーンの鉄則と演技クラス
7月21日(月祝)10:00〜13:00

・シーン構造と人物関係を読み解く視点
・感情の“理由”を身体で再現する演技トレーニング
・「伝わる演技」のベースになる論理的アプローチ

※こちらもセリフを事前に準備する必要はありません。

こんな方に選ばれています(過去のご参加者例)

・努力しているのに、なぜか周囲の評価が安定しない
・歌やダンスは評価されるけど、演技になると自信がなくなる
・ダメ出しは少ないが、なぜかオーディションに受からない
・「もう少し深い演技がしたい」と思っていたが、つい先延ばししてきた
・監督の演出が抽象的で、自分に必要な課題がピンと来なくて困ってた…

そうした方々が、これまでも2日間、3日間、日間のクラスをきっかけに、驚くような変化を経験されて、次の舞台や映画や映像の仕事へつなげています。

ご参加者の声(30代・俳優)

「台本の構造を理解することで、作家が描きたかった行動を当事者目線で演じられるようになったと実感しています」

「論理的なのに、気持ちを動かす力がある。
台本読解のパワフルさに驚きました」

“構造を知る”ことが、“自由に演じる”ための最大の武器になる——
そのための身体と組み合わせて、掛け算にした時、力がどんどん湧いてくる…それを感じていただける時間になるはずです。

「なんか似たようなところをウロウロしてる気がする」方へ

俳優や歌手として、すでにたくさんの経験を積んでこられた方にこそ必要な学びがあります。

・セリフの意味が表面的ではなく、“自分の言葉”になる感覚
・お客様目線ではなく、役としてその世界に生きる実感を伴って動いていく意識
・はじめて観る人にも意味が伝わるようになるための、「あり方」

現場で通用するために必要なのは、抽象的な“感覚”や“らしさ”ではなく、再現可能な論理と、身体を伴った技術です。

ご相談・お申込みについて

「なんとなく」ではなく、きちんと考えたい方、キャリアを転換している最中の方、さらにスキルアップしたい経験者の方々、幅広く歓迎いたします。

私のクラスに初めてご参加になる方は、以下の情報を添えてご連絡ください:

・ご年齢・性別・ご所属(劇団や事務所など)
・ご相談内容、または簡単なご経歴やこれまでの活動状況など(まとまっていなくても大丈夫です)

件名を【お名前と7月クラス参加希望】として、下記アドレスまでご連絡ください。

📩 kaoru(あっとまーく)kaorukuwata.com

一通りのことは出来る。でも、もっと活躍したい。
その“あと一段”を、2日間で一緒に掴みに行きましょう。

●この記事を書いた人:鍬田かおる 

演技コーチ/インティマシー・コーディネーター(ディレクター)

演技指導歴20年以上。プロ俳優・歌手・ダンサーを中心に、感情と身体のつながりを軸としたレッスンと世界スタンダードの台本、読解及び分析のクラスを展開中。各種養成所や研修所等での指導歴を経て、映画スクールやパフォーミングアーツの大学を始め、事務所等でも指導を進める傍ら、多様なミュージカル、オペラ、映像、舞台など幅広い現場で活躍する歌手や俳優のコーチを務める。

詳しいプロフィールは、HPのプロフィールページからご覧いただけますと光栄です。

 

●あなたも自分の演技を次のレベルに引き上げませんか?

私の個人レッスンでは、演技力の基礎から応用まで、
あなたのペースで進めるカスタマイズされた指導を行っています。
個別に対応し、あなたの「伝えたい」を演技や表現のお仕事に変えるサポートをします。

あなたの演技に必要なのは、感情を“出す”ことではなく、「今ここにいる理由」を自分の中に明確に持つことかもしれません。

もしかすると、今まで「出そう」とがんばっていたときの、身体の使い方が辛い原因なのかもしれません。

場合によっては、ついご自身のパターンが同じになっていることで、損をしているのかもしれません。

私の個人レッスンでは、どなたであっても、ジャンルを問わず、みなさんお一人で、まず90分で「演じるための身体の様子や声の現状」、「台本読解の視点」や「自分を使う演技の軸」、場合によっては「うごきや姿勢」についての素地を整えます。そこから、ご自身の課題や方向性に合わせた、内容を相談しながら展開しています。

📍スタジオ/オンライン対応(応相談)

📍活動中のプロ・及びプロを目指す俳優・歌手・ダンサー・歌手・声優などパフォーマー限定(学生は別途相談)

 

各種クラスのお申し込み、個人レッスンのご相談には、こちらのお問い合わせフォームもご利用いただけます

お急ぎの方には公式LINEもございます。

こちらからのトークのスタートはできませんので、一言ご挨拶かスタンプをお願いします。

 

公式LINEからのお知らせの一斉送信は月に1回程度、 多くて2回程度です、ご安心ください。

「7月のクラスは出られないけど、次回のクラスこそ参加したい」という方は、公式LINEに登録 or Instagramをフォローしてください。

📩 次回の優先案内を受け取る →https://lin.ee/2HZK7jV

こちらの記事も、俳優や歌手の方に、特に人気です

「セリフに気持ちは『のせないで』ください?」— これが演技のリアリティを変える

これまで演技のなんとかメソッドや、〇〇式に疑問を抱かれてきた方へ

あなたの感じてきたモヤモヤは、もしかすると「役」にとってのリアリティーが

具体的で意味のあるものではなかったからかもしれません。

また大学、演劇学校、大学院と、イギリス育ち、バイリンガルである私が言うのもなんですが、日本を中心に活躍してらっしゃる方、日本語を母国語として多くの時間を過ごしてる方にとっての、演技メソッドやシステムに向き不向きという傾向はある気がいたします。特に、

・真面目に考え込んでしまう方、好きだからこそ抱え込んでしまう方

・主語不在でも成立してしまう日本語の発想のまま、つい劇の「状況」を思い描き続けてしまう方

・どうしても頭でっかちになり、言葉ばかりになってしまう熱心で真剣な方

・迷惑をかけてはいけないと、一生懸命ひとりでで頑張りすぎる日本の俳優や歌手

……演劇だけでなく、映画、ミュージカル、オペラでもたくさん見てきました。

 

こういった方々に必要なのは、今日解説したような「身体と感覚」の入り口であり

想像していることと身体を馴染ませ、変化を歓迎して、他人と共感したり

同調したりできる身体を開くことです。

これは、セラピー的なものでもなく、精神論でもありません。

ダンスや楽器演奏のトレーニングに近い、1種スポーツのような

動きを切り口とした演技のトレーニングによるものです。

物語、演技というものが、文化に根ざしている以上、言語の壁もあり、

また生活様式や基本的なコミュニケーションのスタイルが大きな誤解をむこともございます。

これはクラシックバレエやオペラの輸入、様々な業種での変遷を見ても、お分かりいただける課題だと思います。

不可思議なワークショップやらの誇大広告に疑問を持たれた方

なんちゃらメソッドに違和感を持たれた方、すべてがご自分のせいだと責めないでくださいね。

(どこの国にも、奇妙なマーケティングや不思議な我流は存在します)

 

 

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