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『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』を観て感じた細部のリアリティ

カテゴリー:
演技が光る映画

ロケが終わってほっとしている演技コーチの鍬田かおる です。最近は、得意の英語も生かせる場面にお声がけいただくこともあり、大変光栄です。

さて、本日は、そんな現場つづきの合間にみた映画のお話です。

 

映画の魅力と俳優たちの演技

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』は、猫の絵で知られる画家の数奇な人生を描いた作品です。

現実は小説より奇なり、を地で行く彼の人生が少しファンタジー風に描かれながらも、俳優たちの演技には確かなリアリティがありました。

お涙ちょうだいに陥らない演出も見事で、猫たちの姿はまるでヴィンテージの絵本から抜け出したような質感を持っていました。

これが不思議といやらしくなく、微笑ましい。ナレーションは、近年活躍が目覚ましい、実力派、俳優、オリビア・コルマン。落ち着いていて安心感があります。

 

個人的な思い出と作品との再会

実はイギリスに住んでいた頃、本屋さんでや美術館博物館で、ルイス・ウェインの猫のポストカードを見つけるたびに買い集めていたことがあります。ユーモラスで温かみがあり、気づけばいつも手元に置きたくなる存在でした。時々開催されているギャラリーにも足を運んだことがたくさんあります。

何年もの時を経て、スクリーンで再び彼の世界と出会えたことは、懐かしさと同時に新鮮な驚きでもありました。しかも、師匠!のピーターの存在には励まされます。

 

演技に通じる細部のリアリティ

この映画に見られるように、リアリティは大きなドラマ性だけではなく、細部の積み重ねから立ち上がるものです。俳優や歌手が役や音楽を生きるときも同じで、ふとしたときの目の動き、視線の先に何があるか、そして指先や足音など、一つ一つの仕草が観客に強い説得力を与えます。と同時に、何を想起させているかが重要ですよね。

冒頭の列車のシーンなどは、その最たるものだと感じます。

こういった万華鏡のような瞬間を自分の視点で体験していくことが、現代でもリアリティある表現につながるのだと感じました。ぜひ皆さんも確認してくださると嬉しいです。

それにお庭の様子、草の茂みの質感も、まるでイギリスのお家のようで、豪華では無いけれど、あの木の床やレンガの感触が伝わってくるようなんです。

ピーター師匠😾にカンバーバッチの熱演にーこの個性的で愛すべき作品を観たい方へ

こちらは公式の予告編です。

ちょっとコミカルなのも、ほっとしますよね。

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』は、Amazonでも視聴・購入できます。

派手なアクションや今流行のと言う感じは無いですが、つい引き込まれる世界です。

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●この記事を書いた人:鍬田かおる 

演技コーチ/インティマシー・コーディネーター(ディレクター)

演技指導歴20年以上。留学中のイギリスにて、アレクサンダー・テクニーク指導者資格を正式に取得後、音楽家、ダンサー、声楽家、歌手、俳優らを中心に、20年以上の指導歴がある。映画、テレビ、舞台で活躍する実演家を中心に、感情と身体のつながりを軸としたレッスンと世界スタンダードの台本読解及び分析のクラスをはじめ、演技クラスや各種のプロトレーニング、個別レッスンを展開中。

養成所や研修所等での指導歴を経て、映画スクールやパフォーミングアーツの大学を始め、事務所等でも指導を進める傍ら、多様なミュージカル、オペラ、映像、舞台など幅広い現場で活躍する歌手や俳優のコーチを務める。

詳しいプロフィールは、HPのプロフィールページからご覧いただけますと光栄です。

 

こちらの記事もお役に立てれば幸いです。

セリフをいう前に、“その人の人生”を考えたことがありますか?

 

現代の幅広く通用する演技に関心のある俳優や歌手、演出家や監督の方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

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