演劇歴…30年越え⁈ 驚かれることの多い演技コーチKaoruです
本日は、昨今気になる演じるための要素の1つ「他人のことを」についてです
「他人」と言うとなんだか距離のある、リアルで真に迫った演技ができる気がしないかもしれませんが、この「他人」が自分を守ってくれます(このお話は次回詳しくします)
まず私たちは、作品のジャンルはさておき、演じるにあたって、「自分-と言う演じ手そのもの」を確立しているはずです
難しく考える必要はないのですが、おそらく、ほとんどの方が、子供から大人になるにつれて、発達のそれぞれの段階で、自分と言うものと他者と言うものの違いや、自分が認知し知覚している世界が、他人が認知し知覚している世界とも違うと言うことを徐々に知っていたはずです
初めは自分と母親や父親との関係から、その後で周囲の方々との接してる時間によって、周囲のいろいろな人間との交流によって学習していたでしょう
幼児になり、さらに発達を経て、自我が芽生えて、自分の意見や独特の感覚を持ったり、言語を獲得していきます
…はい、ここで一旦立ち止まりましょう
と言う事は、「役の人物」と言う他人も、自分と同じように、おそらく周囲の人間との交流によって、時間を経て、発達の段階でいろいろな刺激を受け取り、自分の解釈で、自分のいわゆる「辞書」をどんどん作っていったはずです
これを、私の大先輩の上の時代は「役の履歴書を作る」と言って実際に年表を書いてみたりしていたそうです
私の場合は、ただ燃費を書くと言うわけではなく、それよりもっと踏み込んだ具体的なポイントをいくつかフォーカスするように課題を出すことが多いですが…
さておき
この生まれも育ちも違う「他人」を演じる時、よく聞かれるのが、
1 自分と似ているところを探したらいいんだろうか?見つかったら、その後どうしたらいいのだろうか?
それとも
2 自分と違うところは当然あるから、そこも演じるために、なにを頑張ったらいいのか?どんな準備をしたらいいのか?
の2つが大雑把に言うとある気がします
そして、お待ちかねの正解は、
「両方やるしかない」です
ただ私のオススメなのは、できる限り自分と重なる部分をなるべく多く洗い出してみること
そのあとで、どうしてもはみ出ている部分が自分にも役にもあるので、その「はみ出た部分」を強調するのではなく、共感と同調を使って近づいていくよう指導しています
他人を演じるためには、
①まず自分のことがはっきりしていること、自分と言うものの境界線、いわば輪郭のようなものはしっかりと確立されていること
②他人もおそらく(よっぽどの事情がない限り)、自分と同じ人間として、自我が既に確立しており、歴史があり、記憶があり、輪郭のようなものがしっかりと確立されているであろうと言う事実が飲み込めている
この2つの前提が必要です
その次に、
③薬の人物と自分の共通点、重なるところこれを掘り下げる
④どうしても全く重ならないところ、あまりにも異なっているところがあれば、どういう事情なのかを丁寧に共感的に解釈及び分析する
この2段階を最初におこないます
…ここまで読んでみて、何かお気づきになったことありませんか?何かに似ていませんか?
そうです!
実際に存在する方々と知り合いになる時、時間をかけて友人になっていくプロセスと似ていませんか?
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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