はじめに:新しい年に表現力をさらに磨く準備を!
あけまして おめでとうございます
こんにちは、演技コーチのくわたかおるです。
私はこれまで20年以上、俳優や歌手の方々と一緒に「表現」について探求してきました。
特に身体の使い方や呼吸が感情とどのように結びつき、それがセリフや声にどんな影響を与えるのかに注目しています。
身体と言うと、すぐに手足のことや 関節の曲げ伸ばしという意味で運動を考えてしまう方が多いですが、
顔も身体ですし、口の中も身体です。
文字にすると当たり前のことでも、つい目の前の課題に夢中になって忘れてしまうこと、後回しにしてしまう点があります。
この記事では、感情が動いたときに身体と呼吸がどう変化し、それが表現にどう反映されるのかを簡略に解説します。
また、 せっかくですので、具体的な練習方法も ちょっとご紹介しますので、 きっかけに役立てていただければ幸いです。
感情が動くとき、「がんばらなくても」身体と呼吸はこう変化する
例えば、最近あった感動的な出来事を伝える場面を想像してみましょう。たとえば、こんな会話を思い浮かべてみてください:
あなた:「 この間のコンペティション、どうだった?」
お相手:「 そうそう、そうなんです! もうほんとすごくて! 見てて『 それそれ』って! 今までの努力も知ってるから、なんかほんと嬉しくて、 とにかく『すごいやってるなぁ』と思って、 なんか感極まってきちゃって、本当に! 最後は? 涙出て来ちゃった」
あなた:「そうだったんだ!すごい!入賞おめでとう、二人ともよかったねー…」
お相手:「ほんと! なんか『やろう!』て押し出してないのに、すごく伝わってきて、わーっと引き込まれてた! 入賞した時は(ガッツポーズ)!笑!」
あなた:「わあー、嬉しいね!素晴らしい!!!」
お相手:「もうね、なんか感無量です!自分もがんばろうって思った!ほんと感謝です!いやー、ほんとこういうことなんだなーって実感しました!」
このように、 実際の当事者同士の会話では、
「 整えられた言葉ではなく」、 必ずしも文法的に正しく、また文学のように整理はされていませんが、
話しているうちに目が輝いたり、 言葉を探して止まったり、でも気持ちは先へ先へと 進んでいるのが、 目に浮かぶのではないでしょうか?
こうやって、リズムやテンポ含め、呼吸が変わったり、 声の高さ、低さ大きさだけではなく、手振りが大きくなったりするのを想像できますよね?
そうなんです、誰しも自分事の時、程度の差こそ、あれど、感情は身体全体に影響を与え、それが声や言葉のトーンにも反映されるのです。
この自然な仕組みを、 すでに 作品という形でに台本や楽譜になっている演技や歌唱にも「 改めて、自覚を伴って」 用いることが重要です。
表現力を引き出す鍵:身体と呼吸の同一
俳優や歌手にとって、身体と呼吸は感情を表現するための大切な橋渡し役です。
いろいろなイメージが湧いたり、 様々な記憶が刺激されて感情が動くと、身体が変化し、その変化が呼吸のリズムやテンポを変え、
結果としてセリフや声のトーンにも影響を与えます。この連鎖反応を「 邪魔しないスキル」を身に付け、 より適切な形で使うことを意識することで、より自然であったり、 作品の内容に即した演技や表現が可能になります。
また、 日常の習慣や構えから身体が解放され、より深い呼吸が当たり前になることで、セリフや歌声に一層の深みを加えることができます。
これは特に、 創作の現場のプレッシャーや、プロだからこその負担が多い場合、
アレクサンダー・テクニークのトレーニングを活用することで、より 意識的かつ質の高いものにになっていきます。
実践方法:感情と身体、呼吸の「本来の同一」をスムーズに促す練習
以下のステップで、感情と身体、呼吸を結びつける練習をしてみましょう。
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面白いユーモラスな事件を思い浮かべる 昨年あった愉快な 話しクスっと笑ってしまうような冗談、 大好きな香りやワクワクした風景など…
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身体の反応に意識を向ける 感情が湧いたとき、身体のどこに影響が出るかを感じてみましょう。 目の動き、胸の開き、 口元の緩み、肩や腕を「 動かしたくなる」感覚もあるかも?!
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呼吸の変化も感じる その時、呼吸に 元の状態から現在どうなっているか、 メモを取るようなつもりで、 軽く、さくっと捉えましょう。 「がんばって探る」必要はありません。
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セリフや声に反映させる 想像していることが、身体全体に行き渡り、感じようと頑張らなくても、変化が出てきたら、 その状態から、試しに一言セリフを発してみます。 こういった、本当に自分が丸ごとつながっている感覚というものが、土台になっていきます。
上の練習方法は1つの例ですが、皆さんの手ごたえや変化を願ってます。
各種SNSでも、Q&Aや、お悩み相談など受け付けておりますので、 ぜひどうぞ。
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手前味噌で恐縮ですが…..
次のステップ:アレクサンダー・テクニークで表現を解放
身体の解放と深い呼吸を体験し、それを表現に活かす方法をもっと学びたい方には、アレクサンダー・テクニークの個人レッスンやグループクラスへの参加をお勧めします。
「 踊りに対する意識が変わった、手足が伸びて、すごく違う感覚で、のびのび踊れた」 というダンサーの方、
「 歌の先生にも何をしたのと言われる位すごく変わった、 発声から変わったし、 すごく前向きになって、舞台が怖くなくなった」 と驚かれる歌手の方
「 自分が何をしているかの『 気づき』 がすごく高まって、演じてる最中も、自分の内面の変化が手に取る ようにわかるようになった」 と 俳優の方も実感を伴っているレッスンが好評です。
これらのクラスでは、具体的な練習とフィードバックを通じて、 当たり前である身体と感情を一体化させて、 どんどん応用していくスキルを磨くことができます。
ぜひ、 ブログ記事やクラスのご案内の詳細をご覧いただき、次のステップを踏み出してください!
演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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