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努力しているのに変わらない俳優が、無意識に避けている一つのこと

伸び悩みを解決するアクティングコーチの解説

オーディションシーズン真っ盛り!またすでに来年の映画も動き始めていて、とっても楽しみな演技コーチ 鍬田かおるです。

今日は私自身も痛い思い出もたくさんある、傾向についてです。

でも、ここ、良薬は口に苦しと言いますし、信念ですから、飲み込んで進みましょう。

 

避けていることに取り組む速さが、成長の速さを決めている

長く演技を続けているのに、なぜか次の段階に進めない。
努力はしている。練習量も少なくない。
それでも「変わらない」「伸びきらない」と感じるとき、多くの場合、原因は意外なところにあります。

それは、避けている課題に、まだ触れていないことです。

 

後回しにしている限り、現実は一歩も進まない

苦手な感情。なんとなく後回しにしてしまう運動の習慣や、発生、台本の読解。
避けてきた表現、大事だとわかっているのに取り組んでいないな古典、基礎トレーニング。


正面から向き合うのが怖くて、つい後回しにしている提出や挑戦。

これらは「準備ができたらやろう」と思われがちですが、実際には逆です。
取り組まない限り、準備は永遠に整いません。

後回しにしている間も、時間だけは確実に過ぎていきます。
つまり、回避行動は「失敗を防ぐ選択」ではなく、現実を遅らせる選択になっているのです。

例えば、ダンスでも同じなんですよね、できることを何度もやる、もっとできるようにするのはある程度、楽しい。

でも、まだ取り掛かっていないもの、あまりにも苦手がわかっているステップや技に取り組むのってめんどくさいんです。

例えば、同じピルエットやジャンプでも、右が得意だったら右をやりたくなるんですよね。

わざわざ左をやってみようと言うのは、なかなか…相当な自律や監督が必要になります。

これはただ意思を強くしよう、という精神論ではありません。

それより、そういった大きな障害になっている重たい石をどかすことで、スムーズになる話です。

そう、いわば減らすこと、苦手を削っていくことです。

 

演技が停滞する本当の理由は、能力不足ではない

ここで一つ、よくある誤解があります。
伸び悩みを感じると、多くの俳優がこう考えます。

・もっと才能があれば
・もっと良いメソッドを学べば
・もっと感情を出せれば

・もっと自分に合うシステムは無いのか…

しかし実際には、単純な能力や知識の問題ではないことがほとんどです。
止まっている原因は、「今の自分にとって一番負荷の高い課題」を避け続けていること

苦手なところを避けて、得意な範囲だけを磨いても、一定のところで必ず頭打ちになります。

ただ、この見極めが難しいのは事実です。

例えば、自分が練習しなくちゃいけないと思っていることと、周囲や相手から練習してほしいなと思われている部分が全く異なる事は残念ながらあります。

あえて、辛口に言えば「芝居ができてるような気がする」セリフの練習はしたいが、台本を深く掘り下げるようなこと、相手に働きかけるための方法の練習はしていない、というように。

自分が今まで褒められたことのある怒りのシーンで叫ぶ練習は、存分に気持ちよくやるのだが、時間がかかるような、繊細な、深く傷つくようなシーンの準備は具体的にやらないまま…

私自身、無意識にそういうところを避けていた時代があったと今ならわかります。

 

ブレイクスルーは、勇気ある順番変更から起きる

成長の転機は、とてもシンプルです。
「いつかやろう」と思っていた課題を、順番を前倒しして先にやる

・苦手な感情に、あえて早い段階で触れる
・避けてきた役柄に、先に挑戦する
・怖くて出せなかった表現を、稽古の段階で試す

この選択をした人は、結果的に遠回りをしません。
なぜなら、核心に早く触れた分、修正と積み重ねの時間が増えるからです。

つまり、どうせ怖いなら、その怖がっている時間を短くしませんか?

例えば、プロの先生について学ぶ、同じ目標の仲間と言葉にしながら進んでいくというような整理です。

 

優先順位を組み替えた人から、次の段階へ進む

成長が速い人ほど、優先順位が明確です。
「やりやすいこと」ではなく、
「避けてきたが、いま一番必要なこと」を先に選びます。

両足で立っているのはもちろん簡単。やりやすいです。

でも、ダンスを上達させたいと思ったら、つま先立ちしたり、片足立ちする必要があるんですよね。

これと同じです。

これは無謀な挑戦ではありません。
むしろ、最短距離を選ぶための判断です。

演技に限らず、停滞を突破する人に共通しているのは、
回避を減らし、向き合う順番を早めたことです。

避けている課題は、次のステージへの入口

もし今、
・なぜか同じ指摘を繰り返されている
・評価が安定しない
・手応えがあるのに突き抜けない

そんな感覚があるなら、一度立ち止まって考えてみてください。

「自分は、何を後回しにしているだろうか」
「本当は分かっているのに、避けてきたことは何だろうか」

その答えの中に、次のステージへの入口があります。

まとめ

避けていることに早く取り組めば、
欲しい成果にも、早くたどり着ける。

演技の成長は、根性や量ではなく、
向き合う順番の選択で大きく変わります。

勇気を出して、先に触れる。
その一歩が、停滞を終わらせる合図になります。

 

プロフィール

鍬田かおる

演技コーチ/インティマシー・コーディネーター(ディレクター)
演技指導歴20年以上。プロ俳優・歌手・ダンサーを中心に、感情と身体のつながりを軸としたレッスンと世界スタンダードの台本読解および分析のクラスを展開中。各種養成所や研修所等での指導歴を経て、映画スクールやパフォーミングアーツの大学を始め、事務所等でも指導を進める。多様なミュージカル、オペラ、映像、舞台で活躍する歌手や俳優のコーチを務める。

 

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