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自分の癖を知ると演技は変わる|大学でのアレクサンダー・テクニーク授業

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授業を担当した大学での体験

国際ダンスイベント参加でシンガポールに行っていた演技コーチ、鍬田かおるです。
一週あけて、今年度から新設された大学の学科で授業を担当しました。新しい施設は清潔で設備も充実しており、快適な環境でのクラスです。

学生たちと取り組んだ内容

ミュージカルコース、ダンスコース、演劇コースの学生たちは、それぞれに課題を抱えながらも、活気のある雰囲気で学んでいます。
授業では、アレクサンダー・テクニークの伝統的な個人レッスン形式に頼らず、専門用語を使わずにグループで原理を体感できるよう工夫しました。さらにムーヴメント課題も交えたプログラムです。

「観察から学ぶ」チャレンジ

この日のテーマは「観察から学ぶ」。他の学生の身体の使い方を真似してみる課題に取り組みました。
自分の癖も、他人を通して距離をおいて見直すと意外な発見があります。固まっている部分、力を抜きすぎている部分、意識しすぎて逆に硬直している部分…。自然さを求めすぎるあまり、不自然になることもあります。

癖を知ることがトレーニングを変える

大切なのは「良い・悪い」で判断することではなく、まずは事実としてどう見えているか、どう解釈されているかに目を向けることです。
「自分がやっていること」と「自分がやっていると思っていること」の距離感を調整できると、演劇・ミュージカル・ダンスのトレーニングを冷静に進められ、無駄に悩む時間も減っていきます。

学生たちは「え〜」「うーん」と言いつつも真剣に取り組み、観察力も着実に育ちつつあります。これからが楽しみです。

参考書籍:F.M.アレクサンダー著『自分の使い方』(日本語初翻訳)はこちらからご覧いただけます。

ワタクシがかつて涙をして夜なべて翻訳して出版した(ホント)

F.Mアレクサンダー著「自分のつかい方」初の日本語完全翻訳はこちらから。

http://www.bansei.co.jp/

 

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