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演じること⑤「行動」です

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コロナ禍にもめげない実演家を応援する、演技コーチのくわたかおるです

 

久しぶりの演じることシリーズ

第5弾は結論スバリ!

「演じることは行動」です

ドイツの著名な劇作家、ブレヒトの作品に「コーカサスの白墨の輪」という物語があります

その中で、紆余曲折があり、二人の母親が登場します。

どちらが本物の母親かという論議に当然なるのですが、そこで、円(輪)の中に子どもを立たせ、自分の方に子どもを引き寄せた方が本当の母親だと言うくだりがあります。

かの有名な、生みの母親と育ての母親が両方から腕を引っ張るシーンです。

面白い展開は、「私がお母さんなんだから、子どもはこっちへ来なさい!私の子だ!」と主張する母ではなく、

子どもが痛いから思わず声を出した途端、素早くパッと手を離した方がその子の本当の母親である、

と判決されるところ

 

これです

演技の真髄は

 

つまり

「いかにも母親らしいことを言って、自分が母親であるから、子どもは当然こっちへ来るべしと主張し、相手の気持ちや快不快を無視して、自分の利益のために、自分の優位性をアピールしたり、他者(この場合もう一方の育ての母)を下げるような言動したりするものは、その役割ではあり得ない。

子どもの声をきくやいなや、痛がる顔をみかねて、パッと「反射的に」手を素早く思わず「離してしまう」(引っ張らなければ、負けてしまうかもしれないのに)

=(子どもにとっての)本当の母親

なんです

 

逆をあえて書くと、

 

・らしいことを言って

・権利を主張し

・相手を無視し

・自分の利益のために

・アピールし

・競合(に値すると思われるもの)を下げる言動をする者は、「その役割でない」と言っているのと同じです

 

漫画で想像してもらいたいのですが、本物の王様が「私が王様です!えっへん」と偉そうに威張って歩いて こないですよね笑

 

岩渕先生の素晴らしい全集の七巻に入ってますので、ご一読ください

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読書づいている方は、この時期にぜひどうぞ、ロシアの巨匠の隠れた?名作です

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舞台でピアスが落ちてしまった方、早替えなどで気づいたらイヤリングがなくなっていた方….そんなお悩み、これで解決しましょう

激しいアクションやダンスがある方にもおすすめです。気が散る要素を減らして、健やかに。

 

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みなさまの飛躍の新年度になりますように……

 

 

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