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演技力をもう一段引き上げるために必要な“仕組み”と“実践”

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現状打破するためのレッスンのご案内

こんにちは、今月はインティマシーコーディネーター(ディレクター)として、動きの整理や一部振付で参加していた映画がクランクアップしてホッとしていたところです。

さて、周囲がお盆休みであっても、立ち止まれない業界であるのもまた事実。

本日は、2025年もあと40%をきった今、ちょっと考えたいポイントです。

演技の伸び悩みを超える:変化の第一歩を踏み出す

私は有名監督や演出家ではありません。

だから演技を仕組みから解きほぐし、必要なスキルと表現を具体的に指導できるんです。


● 基礎となる身体と呼吸から、動きと声の応用から

俳優、歌手というと、すぐに「シーンを演じる」とリハーサルのような場面を思い浮かべる方も多いです。

しかし、実際のトレーニングは、ダンスや音楽と同じように基礎からスタートすればするほど、屈強な土台とスタミナが築けます。

またこれは、感じてることを「見える」ようにするための身体と呼吸、考えていること、思っていることを「聞こえる」ようにするための呼吸の声、からスタートします。

当然、今ある現場のためだけではなく、1年後、3年後、5年後、のためでもありますし、そもそもの「底力」を上げていくためのもの。

決して初歩ではなく、どんどん改善していける、基礎の部分です。

正直、養成所や週2回や3回の単発レッスンでは、ここを体験するだけで時間がいっぱいになってしまうことも…だからこそ、自分で研究し、練習することも重要です。

 

台本から深める演技力:芯のある役作りの秘訣

これは、映像でも舞台でも、必須になるスキルです。

台本が「自分ごと」として役の立場から読めなければ、ただの読書になってしまいます。

ジャンルはさておき、書かれていることから書かれてない部分まで想像できること、当事者として動いてしゃべるための重要な基礎です。

身体と声と同じく、こちらも初歩ではなく基礎です。

近年、特に舞台などで、即興、また特定のいわゆる伝統的な台本がないところから、ドラマを立ち上げていくと言うカンパニーやプロダクションもあると思います。

しかしその創作過程をスムーズにするのは、もともとドラマの仕組みがわかっていて、台本の構造を理解しているからに過ぎません。「自分たちは即興だから」と読解を後回しに、分析を必要のないものと片付けてしまっていると、組み立てることも難しくなってしまいます。

役へのアプローチというのは、その作品のジャンル、俳優の性質、など、いろいろな条件によって適切なものや、効果があるものが変わってきます。

1人の俳優に有効だった方法が、別の俳優にその時、その作品で有効とも限らず、またライフスタイルや体調、その作品の演出の方法、リハーサルの内容次第で、役へのアプローチを変えることが必要な場合もあります。チームスポーツでいう監督の役割でもあり、日ごろのトレーナーの役割でもあります。

しかし、演出家や監督業を請け負うのではなく、俳優や歌手がスムーズに、より効果的に、演出家や監督と一緒に現場で仕上げていくための「準備」です。

柔軟に応用できる演技力を育てる:トレーニングと準備が導く即興性

この役へのアプローチを準備しておかないと、現場で提案ができない、調節が効かない、柔軟に対応を調整していけないという弊害が生じます。反対に、よく日ごろからトレーニングされ、さらによく準備しておくと、即戦力だけでなく、ほんとの意味での即興性、またそのためのスタミナもついていきます。

学びを演技力に変える:現場で役立つ対応力を育む

これらを体系的に学び、実践で使える形に整理することで、映像も舞台も貫く調整力と対応力を養い、息の長い活動を支えるスタミナを育てます。

キャリアを進化させる:経験を活かして次のステージへ

これまで20年以上、おかげさまで私は、舞台・映画・テレビで活躍する俳優・歌手・ダンサーを指導してきました。

その中で、改めて実感していることですが、実は、現場経験が豊富な方ほど、次のような悩みにどこかのタイミングで直面する傾向があります。

  • 役やジャンルが変わっても、いつもの声や動きに戻ってしまう

  • ダメ出しは減ったけれど、手応えが変わらない

  • 「もう少し深く」「個性を出して」と言われたけど、考えあぐれる

  • 現場はあるが、幅を広げられない気がしている

  • 変わりたいが、どこから手をつけるべきかわからない

  • 以前は通っていたオーディションに通らなくなったかもしれない…

  • 得意パターンから抜け出せず、新しい挑戦ができないと感じる

  • 考えすぎて、動きや声が固まってしまう

これらは、多くの一生懸命なプロの場合、単なる「練習不足」や「経験不足」ではなく、アプローチの仕組みや方法が曖昧なまま現場に立っていること、つい(あるがゆえに)「経験則に頼りすぎてしまう」傾向が原因です。

 

飛躍の鍵は三本柱:台本・身体・フィードバックの視点転換

1. 構造化された台本読解
ただ感情移入するだけでなく、役やシーンの構造を見抜く読解法が必要です。あらすじがわかる、状況がわかる、気持ちが想像できるーここまでは、まだまだ読書です。

私は「個人化」すること、「当事者視点」もカバーしています。

2. 役ごとに変化できる身体と声
同じ動き・同じ声に頼らず、役の事情に合わせた身体と声のトレーニングを行います。一般的な美容やフィットネスという意味での良い姿勢、出発点としてのニュートラルを守り続けながら、作品に没入することは難しい。

身体の状態を「選べること・調節できること」がスキルです。

いろいろな作品、人物(ときには、人以外も)を演じるので、いろんな風に変えてOKなはずです。しかし、ノドを痛めたりせず、また自分に必要な発声や発音、感じて動く、感じてしゃべる仕組みを手放さないでいられるという匙加減が必要です。

感情と呼ばれる文脈での個人的な真実と目的が同じ方向に向かった時、役の人物がよりリアリティーを帯びて、また説得力を持って、行動していきます。

(そうしたくない時は、わざとそれを減らすという事です、できないことを減らすことはできません。)

3. 実践とフィードバックの反復
理解と体感を繰り返すことで、現場で再現できる表現が身につきます。

 

多くの方が、なかなか1人では練習しづらい、自分がレベルアップしてるのかわからない、もっと上達したいのに方法がわからないとお悩みを抱えながら、なかなかご自身が実感できるような飛躍やお客様に伝わるようなズバ抜けた成長ができていません。

ですから、上の棚卸しと底上げを継続的に進めていくことで、ほんとの意味での成長と成熟が、中長期的に叶っていくのです。

ここまでお読みいただいた方の、プラスになれば幸いです。

 

【この夏、実践するチャンス】

8月クラス募集開始:新しい演技への実践的な一歩へ

以下のクラスは、知識からの吸収と体験を一度に行える貴重な実践の機会です。

  • 8月28日(木)19:00〜21:00|オンライン台本読解クラス

  • 8月30日(土)・31日(日)12:00〜17:00|スタジオ演技実践クラス

現場に直結する「自分ごとで演じる」ための読み込みと実践を、一気に磨き上げます。

◾️8月開催|“惜しい”で止まらない演技へ─オンライン読解&スタジオ実践クラスのご案内

少人数・事前予約制。詳細・お申込みはプロフィールリンクからご覧ください。

よくある一般的なクラスやレッスンは、演出家や映画監督による作品作りのためのオーディションを兼ねたワークショップや教えたい俳優による、現場のトラブルシューティングですが、私は欧米スタンダードで、継続的に受講して成長を感じられる定期クラスとオーダーメイドの個人レッスンを得意としています。

それは、私の幼少時からの芸能事務所所属やダンス、音楽、演技の勉強はもちろん、世界最高峰の演技レベルがスタンダードのイギリスのトップクラスの大学と演劇学校と大学院で8年間正規留学し、どう「金の卵」たちがハリウッド・スターになり、NTライブなどでも近年注目されるような実力派の俳優が、どんなトレーニングやリハーサル方法で名優たちが練習しているかを目の当たりにする環境で、直に俳優や歌手に指導する専門の勉強をし、卒業したという証拠があるからです。

ぜひ私の欧米スタンダードの、1人称で喋り、生き生きと動く、現代の演技を感覚体験してみませんか?

たとえもしあなたが今まで「うまくセリフを言う演技」や「段取りを覚える芝居」に慣れていたとしても、大丈夫です。

 

演技クラスのお申し込み・ご相談はこちら

▶︎ ご参加をご希望の方は、「8月台本読解と演技実践クラス参加希望」と明記のうえ、 以下いずれかからご連絡ください。

・LINE公式アカウントから

・メールー件名に「8月演技クラス参加希望」とご記載ください。

📩 kaoru(あっとまーく)kaorukuwata.com までお願いいたします。

・このブログのお問い合わせフォームー下記にリンクあります

すでにお問い合わせをいただいており、スタジオクラスは少人数制のため、 ご検討中の方はお早めにご連絡いただければと思います。

初めて、私のクラスにお申し込みされる方は、プロフィール、活動の様子、ご近況などもお知らせください。

 

こんな方に、特におすすめです

・キャリアがあるのに、なぜか次に続かないことに….心当たりがある

・台本をもっと広げて、しっかり読みたい、現場での提案ができるようになりたい

・現場で“また呼ばれる”演技をしたい

・言葉の奥にある感情や行動を深めて演じたい

・自分のパターンや無意識の演技の癖から抜け出して、活躍したい

 

演技は「ただ表現する」ものではなく、交流する、変化の技術です。

この夏、自分の演技に新しい手応えを感じたい方へ。

この3日間が、そのきっかけになればうれしいです。

 

台本読解については、こちらの記事もご覧ください。

実際、昔からもちろん芸能事務所や養成所などで私自身も言われてきたことですが、「整理する」ことが大事です。

またジャンルを問わず「使える」実践的な方法です。

私自身、日本の芸能事務所、俳優教室、養成所、大学の演劇科を経て、イギリスでも、そしてオーストラリア、アメリカでも学んできました。

まずご紹介になりますが、ご参考になれば幸いです。

40年の演劇歴で鍛えられた「台本を受け取ったらまず何をすべきか」7ステップ

 
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