あまりに驚いてしばし絶句した事件が続く新学期…………(◎_◎;)
やってはイケないシリーズ④方法と目的の同一!
別名「ミイラ取りがミイラになる」
です。
先日、シーンのクラスをやっていて🐤🐤🐤
Kaoru「演じている役の立場からみて、当事者として、このシーンの目的は何なの?何が欲しい人?ここで、どうしたいの?」
見習い俳優A「…●●さんの話を聞きに来ました」
Kaoru先生「?! ……….(-_-;)」
Kaoru先生「じゃ、あなたはどお?相手役はああ言ってるけど、あなたは、今日、今このお店に、何をしに来たの?」
見習い俳優B「…えっと、私は××(Aが演じているキャラクター)に話しに来ました」
Kaoru軍曹「!!!!! 😠」
軍曹「あのね、このキャラクター達は、一体『何のために』話する必要があるの?『どういう理由』が故に、話を聞きに来たり、話をしに来たりしているの?!」
見習い俳優B「…….あの~ぅ、▽▽のことが気になっていて、◎という事件があって、それで、×が起きて、で、私は○な状態なんですけどぉ…..」
鬼軍曹「あらすじや状況を聞いているのではない!あなたが演じている役の人物は欲しいもの、手に入れないと困るもの、キャラクターのとって必要なもの、どうしても達成したい『目的』を聞いているのだよ!😡」
見習い俳優A「…う~ん、話を聞いて、で、話を聞きたいから、喫茶店に来ていて…」
鬼Kaoru「!?え~っと、じゃ、あなたはただ友達の話を聞くだけのために、他に何の動機もなく、電車に乗ったり、喫茶店に行ったり、友達に会うの?何のために話を聞くの?何のために話をするの?」
見習いズ「…え…っ?」
鬼Kaoru 「『話を聞くとか、話をする』って…💦 劇の中の人達、基本的にみんなず~っと話したり聞いたりしてるよ!?目が見てて、耳が聞こえている設定なら(苦笑)」(つか、全人類、何千年もやってるぜい!💢)
見習いズ「…..(ポカ~ン)」
Kaoru先生「あの~、じゃあ、劇中ず~~~っと、どの場面もただ話をして、話を聞くだけの人が、何の目的もなく、登場しては退場し、何かしゃべり、聞き合う、ということなの?特に動機もなく?理由もなく?それがドラマですか?」
見習いズ「…….(・・?」
Kaoru軍曹「(-_-;)…普段、何の目的もなく、友達とお話してるの?何の目的もなく電車に乗っているの?無目的に学校に行くの?山や海に行くの?」
見習いズ「……….❔」
別の見習いズ「…..あ~ぁ (‘◇’)ゞ」
Kaoru先生「あ~!じゃなくてっ💦何のために、何をどう変えたいから、どう話をするの?どのように話を聞くの???😠」
見習いズ「……」
🐤🐤🐤
そう、目的のための方法が「マトルーシュカ構造」になっていることを知らないらしい。。💦
「話をする」という行為をつかって「やっていること」を考えないとね。
「話を聞く」という行為は「どういう働きかけなのか」?を考えないと、ね。
「何のための」、会話なのか?を当事者の立場から想像しないと演じられないよ!
何のための質問なのか?誰に対する糾弾なのか?何についての叱責なのか?誰に対する謝罪なのか?何の告白なのか?何の懺悔なのか?誰への当てこすりなのか?何のための嫌がらせなのか?何かの確認なのか?何かの代わりなのか?何についての追及なのか?……..ああああ~~~~~~~キリがない!!!たくさんあるよ~、選択肢!☆
ま・と・め💙
・シーン毎の方法の最小単位は「内的アクション」です。(例:からかうために、つつく、いじめるために、たたく、など)
・シーン毎の目的は、戯曲全体の目的のための「方法」です。(例:亡命するという大きな「全体の目的」のために「お金を借りる」というシーンの目的の存在)
・戯曲全体の目的をさらに拡大し越えて、役の人物が人生で達成したいものが「超目的」です。(例:人類を天然痘から救いたい)
もっと勉強してちょ。(-“-)
芝居をみていて、「何も起きてないな~?」とか「進んでないカモ?」と感じたら、目的の設定と方法が「具体的に」(他人に説明できるくらい明瞭に)なっているかご確認ください。
つづく・・・・
演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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