各地で雪が続いておりますが、こういう寒い時こそ、運動の威力を感じる演技コーチ 鍬田かおるです。
さて、本日は、私も昔から不思議に思っていた点…
ここが点線になり、線が目になるようにつながっていくと、演技や表現力だけでなく、観客としても映画や舞台もより深く味わえ、より面白さが増していくと思います。
台本は読めているのに、演技が薄くなる理由
台本はきちんと読んでいる。
状況も関係性も理解している。
あらすじも人間関係もバッチリなのに、
なぜか演技が薄い、浅いと言われた
動きに説得力が出ない、自分でもなんとなくモヤモヤして…
セリフが説明的になるかもしれない
そんな経験はありませんか。
これは、単なる才能や努力不足の問題ではありません。
多くの場合、原因はもっと具体的なところにあります。
空間・距離・物を「背景」として流していませんか
空間にあるものと、
身体との関係性を流していませんか。
台本や脚本には、必ず書かれています。
物
距離
配置
環境
これらは単なる背景説明ではありません。
行動を決めるための、非常に重要な情報です。
それでも実際の稽古や現場では、
日常っぽいから
よくある状況だから
もう知っている設定だから
そうやって、受け取れるはずの情報を
無意識に流してしまう俳優は少なくありません。
「チェーホォフの銃」ほどでなくても、例えば、窓にも機能だけではなく、シンボルとしての意味がありますし、その役割が別のシーンで引き継がれるとことも多いです。
これ、映像でも舞台でも、どんどん見つかると本当に面白いです。
空間を引き取らないと、なぜ演技が薄くなるのか
空間・距離・物を
自分の身体に引き取らないまま進むと、
演技にははっきりとした傾向が出ます。
動きが場当たり的になる
立っている理由が弱くなる
セリフの必然性が立ち上がらない
一見、問題なく成立しているように見えても、
「なぜそうしているのか」が曖昧なままになる。
その結果、
演技が平面的に見えてしまいます。
気持ちが充実していれば、面白くなると、うっかり考えがちな方もいらっしゃるのですが
舞台上に長時間あって見えているもの、カメラが撮られているものは人間だけではありません。
これ、どうしても忘れちゃうよね。
もちろん動いているものに、人の注意は向きやすい。
だからといって動いていないものの価値が下がる事はありません。
わざわざ書かれているものには必ず意味がある
台本にわざわざ書かれているものには、
必ず理由があります。
選ばれて置かれている物
意図的に設定された距離
限定された空間
それぞれに、役割があります。
空間は、俳優を縛るためにあるのではありません。
行動を導くために用意されています。
例えば、鳥籠は何の象徴だった?誰の手から誰の手に何が渡されたんでしたっけ?
それこそ髪型の変化、服装の変化も、今すぐ映画やテレビでの秀逸な例も浮かぶのではないでしょうか?
空間の変化が、行動を自然に変えていく
距離が縮まる
遮るものがなくなる
逃げ場がなくなる
空間が変化すると、
身体の選択肢も自然に変わります。
ただ、感情が先に変化するわけじゃないんです。
だから、伝えようとか、もっとわかりやすくと気持ちを足さなくても、
無理に感情を事前に作りこまなくても、
行動は立ち上がる。
これが、存在感にもつながり、またいわゆる
リアリティのある演技の正体のベースです。
読解を「演じられるもの」に変えるために必要なこと
重要なのは、
一度で正解を出そうとしないことです。
そもそも正解という発想はちょっと横に置いておきたい。
まず、実験的な心持ちで構いませんので
空間をどう使うか試す
ズレを確認する
別の選択でやり直す
この反復によって、
読解は「理解している状態」から
「舞台や現場で使える状態」へ変わっていきます。
自分が普段、現実の世界で体験している感覚の世界も変わっていきますよ。
自分にとって何か個人的な意味があったもの、感覚的に結びついていたものを捨てたり、慎重すると一気に気分が変わる事はありませんか?
ということは、逆の人物にも、そのような変化がたくさんあるのです。
オンライン台本読解クラスで扱う内容
2月21日土曜日 19時から21時30分
オンラインで行う台本読解クラスでは、
台本に書かれた人間関係や、役の人物の目的だけでなく
空間・距離・物をどう行動に変換するかを整理します。
読むだけ、説明を聞くだけで終わらせず、
後続の実践クラスにつながる読解です。
年に数回実施しておりますが、毎回異なるシーンや違うジャンルの作品を使っておりますので、リピーターの方も多いです。
少人数制の二日間演技実践クラスで起きること
2月22日(日)
2月23日(月祝)
この二日間の13時から16時
少人数制の演技実践クラスでは、読解と分析で見えてきたことを
実際に身体で検証します。
なぜその位置に立つのか
なぜその距離になるのか
なぜそのタイミングでこの言葉が出るのか
他にどのような可能性がありそうか…
動いて、ズレて、掘り下げて、もっと修正する。
このプロセスを通して、再現できる演技に落とし込みます。
パフォーマンスとして仕上げるというより、ご自身の演じる力を存分に発揮してもらうプロセスです。
面白いことに、この取り組みを通じて、面白い瞬間、キラッと光る表示や、ご自身も思いがけなかったような演技が結果的にできていた、ということが毎回あります。
この直接狙わないプロセスは、私がイギリスの大学院や演劇学校、アメリカの演技スタジオで、俳優としてでなく、プロとして演技を指導するために学んできた方法を反映させております。
読解と実践を分けない理由
読解だけでは、身体が追いつかない。
実践だけでは、判断基準が残らない。
両方を往復することで、
演技は安定し、調節しやすくなり、
現場で崩れにくくなります。
だからこそ、本人も自信がつき、のびのび、本来の力を取り戻し変化していきます。
こんな状態に心当たりがある方へ
台本は読めているのに、演技が浅いと言われる
動きが毎回その場しのぎになる
セリフの必然性が弱いかも
演出の指示に振り回されてしまう
長時間考え込んでいるが、その割に結果が出ていない
現場は何とかなっているが、実は心配や不安がある
もし一つでも当てはまるなら、
今回のクラスは
次の段階に進むための整理になります。
読めるだけで終わらせないために
台本に書かれている空間は、飾りではありません。
演技を助けるために、そもそも同じ位大事な意味を持って
素晴らしい本であればあるほど、用意されています。
読むだけの読解から、
行動として、どんどん演じられる読解へ。
この2月、
一度きちんと整理しませんか。
クラスの詳細はこちらです。
オンライン部分も双方向の対話を重視しております。
また、実践は特に少人数で行いますので、はじめてクラスにご参加の方はプロフィールとともにお早めにご相談ください。
またリピーターの方もご予約はお早めに。満員になり次第、キャンセル待ちのみとなります。
準備しているのに前に出ないとき、何が止まっているのか 2月21日・22日・23日 台本読解とシーンクラスのご案内
他にもこのような記事を共有しております。
40年の演劇歴で鍛えられた「台本を受け取ったらまず何をすべきか」7ステップ
【もっと深く演技を学びたい方へ】
公式LINEでは、クラス情報や演技に役立つ最新記事をお届けしています。
一斉発信は、月に1回もしくは2回程度です。
2月のクラスはどうしても参加できないが、次の機会に受講したい。個人レッスン相談したい、そういった方のご登録をお勧めしています。
こちらからトークのスタートはできませんので、ご登録後にお手数ですが一言、ご挨拶かスタンプをお願いします。
大切にしている指導の軸
幼少時から芸能事務所に所属し、俳優を目指し、ダンスや音楽のトレーニングを受け、また演技の私塾を経てイギリスへ留学しました。
30年以上の演劇経験、ロンドンでの大学・大学院修了、正規のアレクサンダー・テクニーク教師としての専門性、ムーヴメント指導の経験を統合しながら、これまで1,900名以上の俳優・歌手・ダンサー・声優・ナレーターも指導してきました。
今回のクラスでも、表面的な形ではなく、交流が自然に生まれる“仕組み”とそれを演技に活かす方法を身体のあり方から、丁寧に扱っていきます。
活動されてるジャンルを問わず、また演技経験の長短ではなく、現場で結果を出したい方がもっとも伸びやすい内容です。
個人レッスンをご希望の方へ
現場でOKは出ている。
けれど、自分では納得していない。
その違和感を誤魔化さず、
演技/芝居と向き合い直したいと感じている方へ。
個人レッスンは、
技術を「教えてもらう」場ではなく、
自分で考え、更新し続けるためのトレーニングです。
前向きに検討されている方は、
下記フォームをご確認ください。
▶ 個人レッスン申込み 専用フォーム
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取り上げて欲しいモヤモヤ、前から気になっていた点も歓迎しております。
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching




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