オーディション・シーズン真っ盛り、また2026年だけでなく、27年の舞台や映像の案件もいますね。ますますみなさんの活躍が楽しみな演技コーチ 鍬田かおる です。
さて、本日は私もその昔悩みに悩んでいた…
考えているのに、動けない
準備しているのに、前に出られない
そんな地点です。
頭ではわかってる、新しい知識も入れている
でも、自分のパフォーマンスは変わらない…
そんな感覚を、長く抱えたままになっていませんか。
忙しい時期ほど、周囲の助けもありますし、それこそ
状況のせい、タイミングのせいにして
止まっている感覚をさらに鈍らせてしまうことがあります。
でも、辛口に言うと、止まっていること自体が
ひとつの選択になっていることもあります。
先延ばしは、麻酔に似ている
麻酔は、痛みを感じなくさせてくれます。
けれど、それは問題が消えたわけでも、
前に進んだわけでもありません。
先延ばしも同じです。
一時的に楽になるけれど、
止まっている感覚を感じにくくしているだけ。
後回しにしている間、
何もしていないようで、実はずっと力を使っています。
決めないために考え続け、
動かないために理由を探し、
心のどこかで引っかかり続ける。
だから疲れる。
だから進まない。
本当に重いのは、向き合うことではなく、
「決めない状態」を抱え続けることです。
「動けない」は、怠けでも迷いでもない
「考えているのに、動けない」
「準備しているのに、前に出ない」
この状態は、怠けでも、意欲不足でもありません。
多くの場合、
頭の中に「まだ処理されていない情報」が
残っているだけです。
感情が足りないわけでも、
気合が足りないわけでもない。
情報が、
どの順番で身体に入って、
どう反応して、
どの行動につながるのか。
その整理がついていないだけで、
人は驚くほど動けなくなります。
これを無理に気持ちの問題、やる気の問題とすると、健康を害してしまう場合も…
台本読解は「気持ちを深める作業」ではない
台本の読解というと、
役の気持ちを深く考えることだと思われがちです。
でも、本当に大事なのはそこではありません。
台本読解の役割は、
役の人物の個人的な事情やセリフを理解することだけでなく、
・どんな状況で
・何が起きていて
・その結果、どんな選択肢があるのか
ここを整理すること。
まず、事実の整理から始まります。
事実の整理をしないのに、突然推測を始めると、それていきます。
自分の思い込みや、それこそ突飛な発想にもなります。
背景と状況が分かれば、
「仮に決めて、動く」ことができる。
正解かどうかではなく、
判断できる状態をつくる。
それが、台本読解の本質、建設的なスタート地点です。
演技は「具体・具体・具体・具体」
テンション、勢い、気分、フィーリング。
その日その場の「なんとなく」に頼っていても、
演技は絶対に進化しません。
大事なのは、具体にすること。
記憶も、想像も、動作も、表情も、
すべてが「具体」であって、初めて演技になります。
具体的で、個人的な事情や感覚を伴わない演技は、
ただの出来事に過ぎません。
だからこそ必要なのは、
偶然頼りの演技から抜けて、
具体を、具体として、繰り返すこと。
勢いから脱却し、
行動として成立させる演技です。
書かれていることを読むだけでなく、想像で補い、「具現化」すること。
ここでようやく仕事が進みます。
順番が整うと、身体は動き出す
焦って感情を足す前に、
そして、なんとなく気合を入れる前に、
・何を受け取って
・何を想像して
・身体がどう反応して
・どの行動に出るのか
この順番を一度、整理する。
それだけで、動きも、声も、集中も、
驚くほど変わります。
止まっていたのは、いわゆる才能でもお気持ちの問題でもなく、
順番が噛み合っていなかっただけ。
こういった方は、実は非常に多いです。
2月のクラスについて
2月は、
台本・想像・身体・行動を
切り分けずに扱うクラスを行います。
● 2月21日(土)
オンライン台本読解クラス
19:00–21:30
参加費:10,000円
ここでは、
感情を盛る前に、
「仮に決めて動ける状態」をつくるための
読解と整理を行います。
「自分ごと」で行動していくための、いわば演じるための読解です。
内容を掘り下げる視点、サブテキストの進め方、よくある間違い
ドラマの構造、シーンのピークについても解説します。
◾️ 2月22日(日)・23日(月祝)
シーンの実践ー少人数総合クラス
参加費:36,000円(2日間)
* 21日のオンライン受講が必須です。
整理した判断を、身体と行動で検証し、実際にいくつかのシーンを演じながら、
具体として反復するための実践クラスです。
現場間のあるスピードで、個別のサイドコーチも混ぜながら、具体的に進みます。
声優やモデルから、もっと演技の仕事を増やしていきたいとおっしゃる方、現場はあるけれど、もっと挑戦していきたいとおっしゃる方、歌手だけれど、演技の仕事もあるよという方も歓迎しております。
もちろん、演出家や監督の方で、演じる側の立場に立ってみたい、もっと俳優たちと一緒に掘り下げる体験が必要だと感じているとおっしゃる方のご参加もサポートしております。
ちゃんと準備しているのに進まないときこそ
「ちゃんと準備しているのに、進まない」
そう感じているときほど、
ここを見直す価値があります。
このまま、なんとなく先延ばしや
決めない状態を抱え続けるか。
一度、順番を整理して、
仮に決めて、動いてみるか。
選ぶのは、あなた自身です。
● クラスのお申し込みご相談には、こちらのお問い合わせフォームをご利用いただけます
お急ぎの方には公式LINEもございます。
こちらからのトークのスタートはできませんので、一言ご挨拶かスタンプをお願いします。
この記事をかいた講師プロフィール
鍬田かおる
演技コーチ/インティマシー・コーディネーター(ディレクター)
演技指導歴20年以上。プロ俳優・歌手・ダンサーを中心に、感情と身体のつながりを軸としたレッスンと世界スタンダードの台本読解および分析のクラスを展開中。
大切にしている指導の軸
幼少時から芸能事務所に所属し、俳優を目指し、ダンスや音楽のトレーニングを受け、また俳優の先生の私塾を経てイギリスへ留学しました。30年以上の演劇経験、ロンドン大学・ロイヤル・セントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマ演劇学校大学院を卒業。正規のアレクサンダー・テクニーク教師としての専門性、ムーヴメント指導の経験を統合しながら、これまで1,900名以上の俳優・歌手・ダンサー・声優・ナレーターも指導してきました。
今回のクラスでも、表面的な形ではなく、交流が自然に生まれる“仕組み”とそれを演技に活かす方法を身体のあり方から、丁寧に扱っていきます。役の準備、現場のトラブルシューティングだけでなく、息の長い活躍のためのブラッシュアップや俳優や歌手の方のプロトレーニングを通年行っています。
また、限られた時間内に結果を出すための、実践的な指導に重きを置いています。
いずれのクラスも、これまで活動されてきたジャンルを問わず、また演技経験の長短ではなく、もっと現場で結果を出したい方、しっかりスキッとしていきたい方がもっとも伸びやすい内容です。
さらに詳しいプロフィールも、ホームページに公開しておりますので、ご興味があればどうぞ。
SNSのご案内
Instagramでは、簡潔なQ&Aや短いリールを更新しています。お役に立てるとうれしいです。
取り上げて欲しいモヤモヤ、前から気になっていた点も歓迎しております。
今回の内容に「もっと知りたい」「いつか参加したい」と感じてくださった方へ。
Instagram → https://www.instagram.com/actingcoachkaorukuwata/
クラスのキャンセルやご予約の変更等について
急病や事故などの場合は、分かった時点で必ずお知らせください。
シーンのクラスは二日間通しのクラスのため、一部参加となっても返金には対応していません。キャンセルや振替の詳細は、ご予約時のメールにもご案内させていただいております。
このような演技の解説や読解のヒントの記事も好評です、お役に立てば幸いです。

演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching




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