【12月28・29日開催】俳優と歌手のための「同調と共感」エクササイズクラス

年末だからこそ、ちょっと粘って、今年の課題を今年のうちにスッキリさせておきたいとおっしゃる方も多いこの頃、演技コーチの鍬田かおるです。

今日も、個人レッスンでした。より良い仕事にしていくための土台の部分の底上げ…最初はなかなかペースが掴めず、しかし練習の方法がわかってくれば、皆さんぐんぐんがあります。

来年に向けて、1歩ずつ進んでいきたいですね。

さて、本日は、珍しいエクササイズのクラスのご案内です。

 

演じるための“交流力”を丁寧に育てる二日間

台本を読み込み、役の内面に踏み込もうとするほど、交流が弱くなる瞬間があります。

・相手が“存在していない”と言われてしまう

・相手との結びつきが弱い感じがする

・役への共感を、もっと演技に生かしたい

・相手と同調しているつもりが、バラバラかも…

・感情の波に押されて境界線が曖昧になっていた

・そんなつもりはなかったのに、一人で演じているように見えてしまう

こうした問題は、才能や性格だけの問題ではありません。

演じる前段階で、身体、特に胴体の動き、そして視線、もちろん呼吸、意識の向け方を整理するだけでも、交流は大きく変化します。

これ、実は演技の基礎なんです。（初歩ではないよ）

今回のクラスでは、演技の核となる同調・共感・交流の仕組みを、エクササイズによって丁寧に扱い、
役と相手が“立ち上がる”ための準備を整えていきます。

そして、

・相手とつながること

・相手とつながった後、、つながりをあえて切ること（演出上必要な場合もありますよね）

・共感と同調の違い

・役の人物の意図や動機

ここへ向かって、特別に考案されたエクササイズを使って進みます。

 

クラスで扱うこと

このクラスでは、セリフを使ったシーン実践は行いません。
役の関係性がどのように生まれ、どのように深まっていくのかを、エクササイズによって段階的に体験し整理する内容です。

感じるための身体
構えと交流
相手とのつながり
同調と共感の違い
役としての境界線
状態と感情の扱い方

演技は「心で感じること」「強く思い描くこと」だけでは成立しません。イメージや言葉ももちろん重要ですが、その土台となる身体と意識の向け方が整理されることで、台本の解釈も、現場での交流も安定していきます。

何より、自分と役、自分と他者（共演者含む）との在り方から、紐解いていくので、実際のシーンの中で抱いていた違和感や緊張によって感じなくなっていたパターン、ご自身の演技をより際立たせるための体験を増やしていきます。

 

このような課題を抱える俳優・歌手に向いています

・会話にスリリングさ、メリハリが出ない
・当事者として立つ感覚が弱い、気持ちが深まるのに時間がかかる
・影響を与えていない、相手不在と指摘された…
・同調しているつもりが、セリフだけで、手ごたえが少ない
・相手役との交わる感じ、交流しての感覚体験があまりなかった

・共感と没入の境界が分からないかも

・もっと身体の感覚を磨いて、歌や芝居や踊りに活かしたい！

身体の向き方、呼吸、視線、意識の焦点を整えると、これらは短期間で改善します。

セリフのエチュード、実際のシーンばかりをやっていても、ぴんとこなかったことが、エクササイズを通じて手に取るようにわかったとおっしゃる方も多いです。

感覚体験から学ぶことも、理屈で学ぶことと同じ位重要です。

このエクササイズのクラスで、頭でっかちにならず、演技中の手ごたえを「ハイライト」させた形で体験してもらえればと思います。

 

大切にしている指導の軸

幼少時から芸能事務所に所属し、俳優を目指し、ダンスや音楽のトレーニングを受け、また演技の私塾を経てイギリスへ留学しました。30年以上の演劇経験、ロンドンでの大学・大学院修了、正規のアレクサンダー・テクニーク教師としての専門性、ムーヴメント指導の経験を統合しながら、これまで1,900名以上の俳優・歌手・ダンサー・声優・ナレーターも指導してきました。

今回のクラスでも、表面的な形ではなく、交流が自然に生まれる“仕組み”とそれを演技に活かす方法を身体のあり方から、丁寧に扱っていきます。

活動されてるジャンルを問わず、また演技経験の長短ではなく、現場で結果を出したい方がもっとも伸びやすい内容です。

 

二日間の進め方

全体でのエクササイズ
個別またはペアでの実践
短いフィードバックで身体と意識を整理
その日の変化を翌日に積み上げる構成

できた・できないではなく、どこが動き始め、何が変化しているのかを一緒に確認していきます。

ご一緒に探求したい方と誘い、合わせてお申し込みされることも歓迎しています。

一緒に体験したい先輩役をはい、芝居の仲間やご友人の方とお越しになることもお勧めです。

今回のクラスは、27日のオンライン台本読解クラス、そして30日・31日の少人数シーン実践クラスとも連動しており、役の準備から交流の技術、そして実際の演技へと段階的に深めていく学びの流れをつくることができます。

シーンのクラス以外はどのクラスも単独でもご参加が可能です。

開催概要

日程
2025年12月28日 日曜　13時〜16時
2025年12月29日 月曜　13時〜16時

二日間通してのクラスです。

会場
世田谷区内の駅近スタジオ（お申し込みの方に詳細をご案内します）
清潔で換気がしやすく、初めての方でも動きやすい環境です。

定員
8名以下の少人数制

実践量を確保するため、満席で締め切りとなります。満員になった場合、キャンセル待ちのみお受付します。

参加費
16,500円（税込）
ほかの年末クラスと同時にお申し込みいただく場合、割引が適用されます。詳細はお問い合わせください。

持ち物
稽古着
飲料水
タオル
筆記用具

お申し込み方法

以下をご記入のうえ、メールまたはFacebookメッセージでお申し込みください。
ブログのお問い合わせフォームからもご利用いただけます。

お名前
年齢
性別
所属（事務所・劇団など）
連絡先（携帯番号・ご住所）
メールアドレス
200字前後の自己紹介（現場経験、受講動機など）

応募先
メール：kaoru〔アットマーク〕kaorukuwata.com
Facebookメッセージ：https://www.facebook.com/kuwatakaoru/

返信が数日ない場合、通信エラーの可能性があります。大変恐縮ですが、予備のメールアドレスのご登録及び各種SNSでもバックアップをご利用ください。

SNSのご案内

Instagramでは、簡潔なQ＆Aや短いリールを更新しています。お役に立てるとうれしいです。

取り上げて欲しいモヤモヤ、前から気になっていた点も歓迎しております。

今回の内容に「もっと知りたい」「いつか参加したい」と感じてくださった方へ。

Instagram → https://www.instagram.com/actingcoachkaorukuwata/

 

最後に

同調と共感は、才能ではなく技術として学べる領域です。
身体が変わると、交流が変わり、演技の深さと再現性が大きく変化します。

年末の二日間、丁寧に積み上げたい方のご参加をお待ちしています。

キャンセルについて

急病などの場合は、分かった時点で必ずお知らせください。
二日間通しのクラスのため、一部参加となっても返金には対応していません。

 

講師プロフィール　鍬田かおる

演劇歴30年以上。桐朋学園芸術短期大学演劇科、新国立劇場演劇研修所・オペラ研修所、劇団青年座研究所などで長年指導。
ロンドン大学ゴールドスミス校卒。Royal Central School of Speech and Drama 修士課程ムーヴメント科修了。
イギリスSTAT認定アレクサンダー・テクニーク教師。日本演出者協会会員。

俳優や歌手の技術と身体の理解を統合し、現場で使える“交流のある演技”へ導く専門家。大学や映画スクールの講師を務める傍ら、個人レッスンで一人ひとりの強みを伸ばし、基礎力からアップさせる本格的なプロのトレーニングを中心に活動しています。

小学生から中堅、そして芸能の舞台や映像で活躍する俳優や歌手の方のアクティングコーチであるだけでなく、プロを目指す若手の育成も務める。

 

これまで触れてきた演技のなんとかメソッドや、〇〇式に疑問を抱かれた方へ

あなたの違和感は、もしかすると「役」にとってのリアリティーではなかったからかもしれません。

また文化的にも、ヨーロッパで過ごした20代がある私、そしてバイリンガルである私が言うのもなんですが、日本を中心に活躍してらっしゃる方、日本語を母国語として多くの時間を過ごしてる方に向き不向きという傾向はある気がいたします。

物語、演技と言うものが、文化に根ざしている以上、やはり言語の壁もあり、また生活様式や基本的なコミュニケーションのスタイルが大きな誤解をむこともございます。これはクラシックバレエやオペラの輸入、様々な業種での変遷を見ても、お分かりいただける課題だと思います。

不可思議なワークショップやらの誇大広告に疑問を持たれた方、なんちゃらメソッドに違和感を持たれた方、ご自分のせいだと責めないでくださいね。

 

●こちらの記事もお役に立てれば嬉しいです

https://kaorukuwata.com/acting-body-blocks-emotion/

『動けない』『伝わらない』演技を、身体から変える方法 ─演技力を上げる前に、身体の止め方を見直すべき理由

 

 「現場での課題について相談したい」「オーディション対策の個人レッスンを申し込みたい」「身体や呼吸のことから見直したい」という方も、上のフォームよりお気軽にご連絡ください。

事務所・マネージャーの方で、「所属俳優にレッスンを受けさせたい」「講師として招聘を検討したい」といったご相談も歓迎しています。オンラインでのヒアリングも可能です。

個人レッスン

初めての個人レッスンを受けられる方も受付中ですが、12月の新規受付はごく限られた枠のみ。

ご興味がある方は、カレンダーをご確認の上、ご相談ください。

 

SNSのご案内

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取り上げて欲しいモヤモヤ、前から気になっていた点も歓迎しております。

今回の内容に「もっと知りたい」「いつか参加したい」と感じてくださった方へ。

Instagram → https://www.instagram.com/actingcoachkaorukuwata/