最近は、都内なのに英語で映画作りと演技が学べるスクールも盛り上がってきて、とってもうれしい、くわたかおるです
演技コーチを始めて、あっという間に20年近くが経とうとしています… 20周年には何か特別企画やりたいなぁとイメージしてます
さて、映画や舞台で「演じる」、様々な公演芸術で歌い踊る方々と接する日々で、楽しいのですが、自分も含め常に気になるのが、
「感じていること」が、必ずしも正確ではない悩み、残念ながら、動機の良し悪しにかかわらず、「感じたいこと」中心になってしまっている傾向です
例えば、今はすでにアレクサンダー・テクニークなる身体を入り口にした自己洞察を深め、
例えば、自分の過剰な緊張をいなしたり、力の入れ、具合を調節するスキルの指導もしているのですが、
大昔!
今振り返れば、私も、日常生活では頭を後ろと下に引いていたと思いますし、
それは胸を張りすぎで、背中が緊張していた時間が長すぎたと思います
「姿勢を良くしよう」
「ちゃんとしてなきゃ、だめだ」
のような、まぁよくありがちな、人前に出る場面で注意されることも多い一般的な文言ですが、それを解釈したのは、私の責任で、
「毎日繰り返し、長い時間、多い回数やっていること」
を基準に姿勢の良さや動きの自然さを、半ば自分勝手に、目的もなく、なんとなく決めていたと思います
そして、バレエのレッスンやダンス時でもないのに、バレエちっくな動きも多かったなー(恥ずかしい!)
そうなんです
悲しいことにといいますか、もはや習慣の産物ですから、ある程度仕方は無いのですが
「自分が繰り返しやっていること」が判断の基準になり、感覚のスタート地点になります
軽い例で言えば、
これって、ちょっと自分の家に似てますよね
自分の家の匂いはなかなかわからないものです
したがって、例えば、多くの方々と同様、私も1日何千歩も歩くのですが、
その時に、毎回足の裏をあまり使わずに、膝を内側に捻りながら歩いてるとしたら、
それを「当たり前」と認識するようになり、違和感も感じなくなります(おそらく違和感を感じるのは痛くなってから)
起きてから寝るまでの、ほぼ垂直でいる時間、15時間も、16時間も、断るごとに頭を後ろに倒して、
アゴを上げて、首をつぶしていたら、その頭と胴体の関係性を、「問題がない」と、例えば三半規管含め、もう脳が勝手にオーケーしてしまう…
だからこそ、長年の習慣を変えるのは難しいんですよね
ふと、とられた写真や動画に映り込んでいる自分を見て、びっくりした事はないですか?
私は、何十回もあります!
もちろん、私たちには「鏡」と言う便利な道具もあるので、時々鏡を見て、自分の身体を整えたり、肩や胸の向きを見ることはできるのですが、
「鏡を見ているときの、自分は鏡を見ているときの自分」なんですよね
そうなんです、顔も、鏡を見ている顔なんです
自分が普段周囲や他人に見せているものではない
なんと言うことでしょう!
文字にすると、半ば当たり前すぎますが、だからこそ、腰を反りすぎてしまっていてどんどん背中が緊張していくことや、足を突っ張っていて、股関節をあまりうまく使えていなかったりすることに気づけません
そうなんですね、この「慣れてしまう」と言う私たちの特性が学習の邪魔もしています
しかも、長い時間やっていること、繰り返している回数が多ければ多いものほど、違和感を感じないので、
特に好きなわけでもなく、意図的に選んでいるわけでもないのに、さらに繰り返してしまうと言うループになってます
例えば、極端なですが、
セリフを言う時に、毎回口で大きく息を吸い込んでから喋り始めるのもよろしくないクセ
相手のセリフを聞いているはずなのに、ついつい相手の顔を凝視し、自分の身体の感覚から何もその場所で、その時に、刻々と変化している感覚を使わない演技
歌の難しいフレーズや、いわゆる見せ場になる前から徐々に腕や肩を構えていき、余計息が吐きづらくなっているにもかかわらず、さらに「力技」で緊張で緊張を制する!と言う無理を続ける…
これも「感じたいこと」の設定がそもそもおかしいのと(ついつい、慣れている感覚を求めがち、たった1回褒められただけなものを盲信する)
「感じているはずのこと」は感じられておらず(癖だから違和感ない、いますぐ困らないと先延ばし)
「感じたら役立つ、現実の認知」は、後回しになっていると言えないでしょうか (口の中が狭くない方がしゃべりやすい、突っ張っていない方がすぐ鋭敏に動きやすいのに)
簡略な例ですが、
私たちは決まった側の足を組んだり腕を組んだりしがちです
だからこそ、素早く、何も考えず、繰り返しできるので、1種便利とも言えますし、省エネでもあります
あえてそれを逆の組み合わせにしてみると、骨格は全く同じなのに、とても違う感覚を受けます
これは、身体の構造に違いがあるのではなくて、今まで体験させてきたことと、照らし合わせての違いという意味ですよね?
という事は、
① 無意識でやっていることを観察する
② 今まで慣れている感覚を疑ってみる
③ 目的にあった新しい感覚体験を実際に動きながら身体にさせてみる(顔も身体に含む)
④ 思考の癖や感情の癖もチェックする自己洞察の時間を作る
この辺が良いきっかけになるのではないでしょうか?
何が原因かわからないけれど、無意識でやっている口呼吸、指摘される前に自分で防いでみませんか?
理由はさておき、つい一生懸命になると、首と肩の緊張ばかり使って、息が浅くなってしまうと言う方、身体全体を見直したいですね
どの役をやっても、同じように、腕が構えていたままになっていたり、似たような顔ばかりで反射してしまう、これは本当にもったいないです
うっかり出るため息クセ、ついつい昔褒められたがに股や過剰な胸の張りを混ぜる時間…
変えてみると、新しい感覚体験につながるかもしれません
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一度は読みたい巨匠の、世界的にも有名でバイブル的な名著です。
日本では、芸術や演技には「気合い」や「根性」といった抽象的な考えが主流で、具体的な方法やトレーニングはあまり注目されていませんでした。しかし、私の演技クラスやレッスンは違います。
欧米スタンダードで、プロセスを重視し、対話を進めながら、実際に身体をうごかし、声をだし、交流して学びます。
多くのアーティストは、成功を収めた有名な俳優や先輩から学び、その経験を尊重しています。
しかし、学ぶだけでなく、学んだことを実際の演技に活かすためのサポートも提供しています。
具体的な例として、台本の理解や感情の表現、動きのトレーニングなど、アーティストとして必要なスキルを磨く方法が豊富にありますから、それらをどんどん実践します。
クラス、レッスンのご希望、ワークショップ開催などのご相談は各種メッセージをお使いください。
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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