コロナの影響により公演中止のお知らせに、がっかりする演技コーチ 鍬田かおるです
俳優の方や生生の方、歌手の方とお話をしていると横にして、職業上もちろん、「悩んでいる」、「混乱している」、「すごく考え込んでいる」のような話が出てくる時があります
よくよくお悩みの根本や、解決したい問題をヒアリングしてみると、どうやら現場は「考えている」ではなくて、「同じところぐるぐる回りながら、四方八方の壁にぶつかっている」と言う場面もあるようです
■私の思う「考える」は問題解決へ向かう
私が「考える」と言う時は、何か問題や課題の解決に向かうための方法を編み出すこと
方法工夫したり、または組み合わせたりして何らかの、変化を促すものです
目的の種類はさておき、方法の発明に主眼置かれた、あくまで現実的、かつ実用的な発想
したがって、(思考や感情の)移動を伴い、あちこちが見渡せていろんな方向に行ける状態
■私の思う「悩む」は容器か何かの中にいる状態
悩んでいる状態は、私にとって箱の中に閉じこもっているようなもの
四方を壁に囲まれていて、右に行ってぶつかり、左に行ってぶつかり、舞に行っても後に行ってもうまくいかないから「悩んでいる」状態が続いている
これは「考えている」とはとても言えない
同じところぐるぐる、外の様子もよく見えず、客観的な判断はとてもできない
方法を選ぶどころか、目的や目標も定まらない
まさに五里霧中!半ば徒労です
というわけで、この違いを少し整理するだけで自分が悩んでいるのか、同じところでぐるぐるしているのか、それとも何らかの課題や問題の解決に向かって方法を吟味してる段階なのかがわかると思います
例えば、台本の読解ができないと相談されるのですが、多くの方は残念ながら「悩んで」いらっしゃる
これは非常にもったいないです
見よう見まねでもとりあえず作業をある程度やってみると、何ができないのか、どこに時間がかかるのか、少し目安が見えてきたところで初めて「考える」ができるようになっていきます
例えば、オーディション対策の指導等でもそうなのですが、自分のプロフィールをどうしたらいいのかわからない、どの写真がいいのか悩む、歌の曲や課題のセリフをどれを持ってっていうのがわからない、と言う方は「悩んで」いらっしゃる段階
「考えている」方は既に選択肢がいくつかあって、その中で意見が欲しいとか、もしも〜だった場合、またそのバックアッププランなどを編み出したいことが多いようにお見受けします
■考えるとは、枠の外へ出ること
台本の読解や脚本の分析でも役立つ考え方ですが、一旦置かれた枠組みから離れて、異なった視点を取り入れてはいかがでしょうか?
異なった視点を取り入れてはいかがでしょうか?
例えば、家族の物語に違いない、と半ば決めつけていた場合、家族と言う枠組みから離れて読んでみてはどうでしょう
もしもこの役の人物はヒーローであるとか、極悪人であると言った極端な印象を始めに持っていたのであれば、本当にそうなのか、一旦既に台本に書かれているあらすじの「外に出て」別の場面を想像してみる…
こういったいわゆる物差しや枠の「外に出てみる」ことで、風通しが良くなり、発想も柔軟になります
本日のおすすめ
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演出家や脚本家の方、俳優はもちろん、名作に挑戦するオペラ歌手やダンサーの方にもおすすめです
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演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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