オーディションの前提を確認しよう①片思い

みなさん、連休はいかがお過ごしですか?

オンラインの運動の身体作りのクラスからスタートした演技コーチの鍬田かおるです

幸い、オーディションも少しずつ戻りつつあるため、本日はワンポイントアドバイスです

 

オーディションやる側、される側にもなったことがあるのですが、この年になって、ようやくいろいろ見えてきたところがあるので整理します

私がよくしゃべり、よく読み、やたらディスカッションするイギリスの大学で洗脳！されてきたせいかもしれませんが、

とにかくお互いに、言葉を尽くしていないことが多いなと感じます…

日本語の性質もあるかもしれませんが、これはとても残念です

 

例えば

募集する側の問題①

何のための、誰に向けた公演なのか、どういう企画なのか、いつ公開する映画なのか、明記されていない。

私も自戒を込めてなのですが、自分自身はもう慣れてしまっているので、散々練りに練った企画であればあるほど、ほとんどのことが当たり前なので、わざわざ言葉にして書くと言うことを、悪気はなくても無意識に忘れてしまっている場合があります。

初めて募集を読む方にとっては重要な情報が、例えば、拘束時間であったり、ギャラはもちろん、また撮影期間や稽古期間が抜け落ちていたり、肝心の内容についての言及があまりにも少ない場合が多々あります。

もちろん悪意は無いのでしょうが、応募する側にとってはせっかく準備をしていきたいのに、なかなか心配や不安がつきませんよね

自分(たち)とその周辺では当たり前の事でも、あえて言葉にして文章にしてみないと、別の属性やコミュニティーの方や始めて久しい方々にとっては、さっぱり何のことかわからない、もしくは悪気は無いけれども、なんだか恐ろしく感じる印象や不安があります。

もうちょっと自分たちのビジョンや計画を具体的に、ハッキリとした実体のある言葉で書いてくれると嬉しいなと思うものが目立ちます。

 

例えば

頑張ってる人、やる気あふれる人　△

記載の経過日程期間中にリハーサルと準備に毎週平均おおよそ〇時間は確保できる方(要はやる気の数値化です)　◯

 

いかがでしょうか？

 

応募する側の問題①

作品に参加したい、良い演技をして認められたい、売れて活躍したい、など非常に志しの高い、ポジティブな時であればあるほど、残念ながら「売り込む」ような文章や書類の準備、応答をしてしまう方が見受けられるようです。

 

自分を「売り込む」前に、相手のことを知る必要がありませんか?

そもそも「売り込む」べき相手なのか？これも冷静に考えましょう。

相手のほしいものはわからないのに、自己満足な「お気持ちをぶつけて」しまってはいませんか?(相手がぶつけて欲しいという場合は別)

よりによって、自分がとても期待している作品や今注目している監督相手に、ついつい肩の力を入れてしまっていませんか?

また日ごろがんばっていると自負している人ほど、相手不在で孤軍奮闘してしまう傾向を感じます。

 

例えば、

日頃から広く浅くみる、よむ、でかける

一般教養…ですね

 

そして、知り合いや友達でなくても、月に1回はいろいろな業界のお話をきいたり、本を読んだり、仕事以外にも趣味を持つ…など

ただ「全力でがんばります！」では伝わらないことありますよ(そもそもみな全力でがんばっている場合が多いし)

………..

 

私は両方のサイドから話を聞くことがあるのですが、どちらも「片想い」だなぁと苦笑いをしてしまいます。

なんとかマッチングするとより良い作品も生まれ、風通しもよく、若手にももっと機会が増えるのではないかと期待します。

 

 

どうしたいのか、何が欲しいのか、何が好きで、大切で、どこに向かっているのかを明かさない側(実演家もそうですしスタッフも同じくです)

相手不在で、1人でついつい先走りながら、自分を売りこむことに必死な側(俳優、歌手側とは必ずしも限りません)…..

 

ああ、勘違い

あゝ、「ザ・片思い」

 

みなさまの両思いになる機会が増えることを期待しつつ….

 

本日のおすすめ

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難しいからこそ、の想像力です。

面白いですよね。

 

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