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要注意-実在の人物をヒントにする時

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演劇歴30年+

延しに延し、結局イギリスで20代を過ごした鍬田かおるです

先月のclubhouseそしてインスタライブにお越しくださった方々、ありがとうございました

前半はただ心肺機能が大事だと言う話だったのですが、後半は必ず盛り上がる

役作りについてです

ご質問くださった方は、どちらかで、キャスティングされた際に、キャラクターの特徴言われそれに当てはまる人物を実際に(現実の日々の生活で)観察して、学ぶように言われたそうです

そしてお悩みは、そういった人物が自分の身近にいない場合、どうしたら良いかと言うお話でした

まず最初に考えられるのは、実際に身近になくても、フィクションの、それこそ人物の描写がたくさんあるような

そして内面の様子が事細かに書かれているような小説を参考にしたり、すでに映画化されているものであれば、二番煎じにはなってしまいますけれども、俳優の演技や、実際に登場する(ドキュメンタリーや動画であれば)人々を参考にすると言うものもあります

ここまではありふれた話かと思います

しかし、ここで注意せねばならないのは、私たちを作っている様々な要素は、一人一人本当にユニークで

いろいろな食べ物で体ができているのと同じように、心もいろいろな刺激によって形作られ、思考もいろいろなプロセスを経ていわばごった煮になっており

様々な要素が複雑に絡み合って、また増えたり減ったり、たされたり減らされたりしながら、いわゆる自我が育ってきていて、今も進化を遂げている途中だと言うことです

 

私たちは子供の頃から、たまたまそばにいた親の様子を見たり、いろいろな事情で長く周りにいた大人の様子からいろいろな反応のパターンを取り入れたりしています

意識的なものも、無意識的なものもです

小学生の時点で、すでに、いくつかの自分の願いの叶う方法や、交渉や感情を表現の仕方をなんとなくみよう見真似で真似て取り入れて来ていますよね

これは極めて自然なプロセスで、と言う事は薬の人物自身もいろいろな人々の影響受けて、様々な刺激を受け取り、いろいろな出来事に反応した結果の一部が台本に描かれていると言うことです

という事は、単純な形容詞は名詞だけで、例えば教師であるとか歯医者であるとかダンサーであるとかいった職業、また何人であるとか何歳であるとかどんな様子に(たまたま)見えているだとか言うところから想像するだけでは、なかなかその人の「ルーツ」や核心には触れられないのです

こう考えてみると、単純にただ1人の人間の歩き方や喋り方をコピーすることや声色を試行錯誤するだけでは

なかなか深みのある、立体的な人物像家につながらないのがお分かりいただけると思います

 

役の人物も自分や自分の周囲の友達や家族のように想像してみれば、誰に影響受けたとか、どんな本に感銘を受けたとか、それこそ子供の頃に何がはやっていたとか、いろいろな部分が気になってくるはずです

自分の周囲の友達や家族のように想像してみれば、誰に影響受けたとか、どんな本に感銘を受けたとか、それこそ子供の頃に何がはやっていたとか、いろいろな部分が気になってくるはずです

私たちも繰り返しテーマソングのように聴いている音楽があったり、10代の頃家家に入れ込んだバンドがあったり、部活やいわゆるマイ・ブーム等もあったと思います

こういうところを想像するのが、他人の生活や気持ちや状況を劇の中で想像する上での楽しさでもあるので、実在の人物かのように膨らませたいものです

なぜって、当然その方が同調もしやすく、共感もしやすいからです

ステレオタイプにつながるようなレッテルを、身体的な特徴や、たった1つや2つのジェスチャーに集約するのをやめましょう

 

最終的に目立つものは、編集され、又は演出されて実際の相手役たちの前でフィクションの状況で使うものは1つか2つになるかもしれませんが

その前の段階を実際の人間の自我の発達のダイジェスト版のような形で捉え、試してみることをおすすめします

私はこれを「試着式」と呼んでおります

実際に、立体の体で、着てみないとわからないことってたくさんありますよね

つまり、自分がそのリズムなり呼吸なり、歩き方なり、アクセントやそれこそ、反応のパターンやジェスチャーや表情の特徴を取り入れたところで、狙っているような効果が出るかどうか、他人に伝わるかどうかも次の段階で重要になるからです

数多く試すことで、自分の特徴も知ることができ、試着してサイズの違いや、自分の体の特徴や、それこそ祭壇の様子からデザイン、素材まで内側から知ることができます

感じるために、試す、ですね

 

皆様のヒントになることを願っています

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とにかく面白い語り口と赤裸々(?!)な内容が嬉しいです

出演作をみてから、それぞれの俳優さんのお話を読むとさらに興味深いです

 

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