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初心、返るべからず

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レッスン中「もう、初心は忘れてやって」と言ったら…

見習いもヒヨコ俳優も凍りました。。

「…(このヒト何言ってんだ?!)」の表情を隠しつつ、です。

(しかと見たよ!笑 )

さて…

「初心に戻る」ことが良いと勘違いしてるのかな?

それとも日本語の意味を混同しているんですかね?

最初に行動を思い立ったときの正直な気持ちで真摯に取り組むという感覚、つまり「初志」を指していたんでしょうか?

最後まで「志」を貫こうという意味なら、「初志貫徹」の方がいいかなぁ~、と。

それにしても…硬いね ^^;

「初心」は(物理的に)二度とない。

そして、

「初志」…要らない。(笑)

志があるからできるようになるんじゃなくて、「毎週毎月やったからできるようになる」のであって、志は原動力の一部です、そのものは「行動」ではない。しかも、「感覚」なので移ろいやすい。(T_T)

たしかに始まりのときには「志」や「好きだという気持ち」や「やる気」がとっても大事だったんだろうけど、そしてそういう気分になること自体が嬉しかった、愉快だったんっだろうけど…….

今、もう時計は進んでいるよ?

…いつまで「初心」な~の~?(^^;

確かに、芸の道に終わりはありません。

人間としても、一生学ぶ事はできます、生涯学習、素晴らしいです、生活を豊かにします、社会貢献になります。

…私が言っているのはそこではない。

問うているのは、

「いつになったら、中級の内容、上級の質、プロのライフスタイル、さらに一流の行動にするんですか?」

もとい!

「いつから?😊来週から?来月から?」

と聞くと…多くの方が…凍ります。

ゴメンね。(笑)

不老不死なら良いでしょうが…時間は誰の上にも平等に流れるようです。

さあ、どうしますか?

いつまでも期限(〆切)が守れたこと、時間が守れたこと、チームとうまくやれたこと、自分が楽しかったことだけをヨシとしているだけの方々へ:

害がなければ、なにかを成し遂げた、作品に貢献した、相手と協働したと言えるのでしょうか?

先生がつけてくれた振付を覚えて「ホッ」としている。演出家に動きつけてもらったり、先輩に解釈説明してもらったり…それで満足している。チラシに写真が載って、とりあえずギャラがもらえて、そこそこの(?)作品に出ているだけで、安心している……..

これは初心というより…

「初歩!」😢

「初歩」(初心時代・初志ある)→「基礎」(ず~~~~~~っと)

そう、「基礎」の内容を「いろいろなレベル」でやって欲しいのだ。

初歩のヒト向けの戯曲がないように、基礎のための戯曲もない。あると思うなら、シェイクスピアの「夏の世の夢」は初歩の簡単な戯曲なんですか?それなら、なぜ世界を代表する劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが巨匠たちの演出で名優をキャスティングして「夏の世の夢」を頻繁に上演するのか?

自分の能力を「どのように」使うか、「どのように」使えるかがレベルなのです。ここがとっても美味しいところ。😋

初歩のエクササイズはあるのかもしれないが…

基礎のエクササイズはた~~~~~~くさんあって、それぞれのレベルや目的に合わせて、いかようにも組み合わせられる、応用できる、発展させられる、そして何より深められるものなのです。

「初心」を忘れずに、と唱えながらやっていると、なんとなく、初歩のままの「態度」でいて、初歩時代と同じまたは似たような「行動」をしてしまふもの。

この「態度」と「行動」を変えることを「レベルアップ」と言います。

初心・初歩時代のように指示を「待ったない」で「自分で考えて動いてみる」

初心・初歩時代のように「できない理由」を考えないで「できるための方法を試す」

初心・初歩時代のように「先生(演出家)のせい」にしてないで「自分がやっていること」を変えてみよう!

責任にもつながるかもね、自信もそこからくるかもね。

もう「初歩」じゃない、もう「初心」はいらない。

試しに、いかがでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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