いい俳優、素敵な演技、面白い瞬間、魅力的なシーンって何でしょう?
それを見分けたいという学生さん、
なんだかよく分からなくなってきた中堅さん(笑)、
見直したい大御所たち(苦笑)、見分けていたはずだった迷走中の方々、
いつも追及している専門家、演出家、その他のプロ&セミプロの実演家たち….
一生のほとんどを演技のヒミツと表現の世界に費やしてきた💦Kaoruとちょいと検証してみませんか?
🐈🐈🐈
私の思う(質はさておき)演技とは…
それは
「行動」(Action)です♪
いい、わるい、うまい、へた、すき、きらい、
これらはさておき、とにかく「行動」。
行動=演じること
行動=演技
行動=役割を果たすこと
行動=Play(やりとり/交流する)こと
😊😊😊
「気持ち」(Feeling)でも、「感情」(Emotion)でもなくて、
演じるとは「行動!」のこと★
「思っている・考えている」(Thinking)でも、
「(五感を通じて)感じている」(Senseing)でもなくて、
演じるとは「行動!」のこと★
(ここ、誤解すると行き詰ります、のちに辛くなります、場合によっては病みます)
分かりやすくするために、よくある(笑)シーン例で考えてみましょう。
例① イプセン作「人形の家」のノラが家を出て行こうという、かの有名なラストのシーンあたり
どうしようか困ってていい、家族のことで悩んでいていい、手紙の一件で傷いていていい、
で….何か、しないの?
苦笑
もちろんヘルメルに対して怒ってていい、危機が去ったことに興奮していていい、
…で、それらの状態や気分や感情のうごきでいっぱいになってきたら
……..
…何かするでしょう?何も差し迫ってないのですか?
「行動」に移さなければ、まだ「意図」をもっているだけの状態なだけで、
俳優(演じて/歌手/ダンサー)は、
「何が、自分(キャラクター)にこういう言動をさせるだろうか?」
を考え、想像し、共感し、自分(キャラクター)の立場から世界をみていないことになります。
つまり、書かれていることを説明しているだけで、
書かれていることを基に、書かれていない部分を「生きる」=演じるということ
をやってないのね💦
なので、
「演じてない」デス!まだ!
与えられた状況で、キャラクター(登場人物)が、
どのように「思っているの」かを姿勢やしゃべり方で直接伝えようとしたり、
どのように「考えている」のかを説明したくなって、形で整えたり声色をやると、
「ダサく、へぼく、安く、白々しく、クサ~く」なります😢
お客様や相手にみえてきこえる「どのように」の部分は結果ですから、そこ(表面)を直接いじると痕が残りますよ?ニキビや切り傷みたいに 笑
🐕🐕🐕
「感じている」理由、「気持ち」が変わっていく原因、「感情」をつかう訳をやってくださいな。
「何が、自分(キャラクター)にこういう言動をさせるだろうか?」
ですよ、皆さん!
間接的なようですが、これが一番近道❤
欲求を、願望を、必要性を見出して「行動」してください。
極端な例② ワタシお得意の夢見るダメ男の例
男「いつか、映画撮りたいんだよね~」
女「え~、かっこい~い💛」
男「映画はねえ、月に10本はみてるね、軽く」
女「すご~い」
男「こういう記事があるんだ(と携帯をみせる)、すごいでしょう、かっこいいよね」
女「❤うん、うん」
男「休みの日は家でもみるよ、DVDとか100枚くらい持ってる」
女「え~、すご~い」
🐼
はい、書いててあほらしいので、会話はここまで。先は想像にお任せしますね。(笑)
何が言いたいのか!
そう、
「行動」してない=目的に向かっていない
です。
「映画みてる」って….あんさん。うちのオカンだってみてまっせ。💦しかも「みる」って受け身ですよ、能動でもない。
「DVDあつめてる」って….あのねえ、そんな、みんな少なからずやってるから💦💦
「観てる側」の時間、長すぎない?!
やる側、作る側になりたいなら、
実際に「行動」を起こしてください。
現実の世界では結末がまったく分からない上に、結末(らしきもの)も決まっておらず、みな目的はいつ、どう、何回変えてもOKなのです。
一方、
戯曲(脚本)は場面ごとの目的やおおよその方向性や結末(らしきもの)が示されていることがほとんど。
したがって
「意図」を評価し汲もうとすることは現実の世界では適切な場合もあり善意に満ちてもいて、確かに必要な場面が多いのだが、
「行動」しないことには、「意図」を持っていたかすら不明なまま、これが劇作の世界です。
「行動」の連続=目的に向かっている
ですよ😊
「何が、自分(キャラクター)にこういう言動をさせるだろうか?」
と考えて、想像して、「行動」をつなげていってください。
*一人で練習、自分たちだけで練習が難しい方は、アレクサンダーもラバンも戯曲読解もぜひクラスにおいでください。身体を鍛えつつ、演技の実践と同時に、段階的にまるごと学べます♪
演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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