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6月まで上演中!傑作「Emilia」@ロンドンヴォードビル劇場

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2月、3月はちらっと紹介しましたが怒涛のアルゼンチン修行の旅でした……..

後半はブログを書く時間もなくレッスンやクラス(本当に)、即興大会そして寝不足のまま….

みなさんの好意のおかげでごはんも食べさせてもらい(笑)…...あっという間にロンドンへ。

約1年ぶり?1年半ぶり?の寒く暗いロンドンで💦短期間でしたが観劇三昧してきました!

今日お知らせしたいのは、セントラル演劇学校の同窓生アナちゃんのムーヴメント演出が光る!傑作「Emilia」(エミリア)です。

世界が誇る文豪、言葉の魔術師・天才劇作家のシェイクスピアをインスパイやしたのが実はエミリアさん👩

彼女の幼少期から詩作へ、それでも負けずに創作する、勉強する、無理解な社会の仕組み、既存の枠組み、それでもめげない女たち!そして酷い仕打ち、最低な事件………

現代にも根強く残る男尊女卑と、現在世界中で(南米でもですよ!)大きなフェミニスト運動の流れ・・・

そして実はイギリス人、イギリスってなんだろう?というBrexitで揺れる今のイギリスに問いかける作品なのです。(他の国も問うべき課題です)

あの時代に教育を受けられたのは確かに代々の親のおかげで特権かもしれませんが、母となり、詩人となり、テムズ川の南側の女性たち(昔はスラムでした)に詩作を教え「私塾」を主宰する傍ら、堂々とシェイクスピアに「私は詩人です」と名乗るエミリア!!が出版に挑む!

この働く女性、活躍する女性、フェミニスト運動先駆け中の先駆けがエミリアです。(ってどれだけ時代変わってないの?!)

https://www.shakespearesglobe.com/whats-on-2018/emilia

もともとはシェイクスピアつながりで(笑)グローブ座で好評上演していたのですが、この度、私の同期によるムーヴメント演出・振付も斬新にリニューアルし、ヴォードビル劇場で再演になりました!

そう、いま、再演する意味がある、いまの観客たちにみせたい、これから生きていく上で、誰にでも重要な意義が見いだせる作品です。

つまり、普遍的なテーマをセリフで直接言ったり、安全なところから傍観者や記録のように状況で説明するだけではなくて、

世代から世代へ、世界中で自分たちの祖先がたどった挑戦と苦難と選択の連続を一人称で……

そう、私たちはただ生まれて、なんとなく、ここにいて、一人だったり、1家族、1つ2つの学校や職場に属しているだけではなくて…いろいろな共通の部屋があって、共通点があって、あちこちに属していていいのです!本当に何百何千という人達のおかげでここにいて、今、自分はここにいる、ということですね、文字にすると変かもしれませんが…

さて、

嬉しいのは高校生もたくさん駆けつけていたこと、そして人種も関係なく、年齢も幅広くいろいろな人がたくさん一番上の3階までいっぱい来ていました。

優れた演劇ほど「まるごと」テーマを感じさせて、ライブならではの迫力で、人間がぶつかってくる挑戦的かつ鮮やかな時間はないよね!学校の教室でキレイごとや型にはまった道徳を退屈に説くより、生の名作です!

この視点、日本にいると本当に欠けているな~と思います。

例えば、どれも似たようなパターンの恋愛のなんちゃらかんちゃら(中学生のマンガみたい)、半径5~6メートルの(内輪でしか通じない)あるある物語、内輪でのもめ事?がダラダラ続くホームビデオのような劇、映画の焼き直しとしか思えないどっかでみたようなシーンの連続とイマドキ有り得ない暗転の連続、今まで何十作もがあつかっている視点、同じ切り口、どっかで聞いたような説明の繰り返し(ポエムかい?!)…….

たまには極上のものをまるごと受け入れて、(好き嫌いはさておき)技術も感性も解釈も深くてビビットな刺激…..受けたらもっと健やかに、もっと愉快に、一層仕事を愉しめるのでは?と思いマス(作家も、演出家も、俳優も)。

多くの「感じているフリ」「考えているフリ」、「あまりにもない声や動きの技術が故に伝わらないまたは伝えるのに時間がかかりすぎる不明瞭で硬い演技」、「10年前と同じ説明調な演技(風)時間の引き延ばし」、「20年前を彷彿とするような声色づくり、所作だけがわざとらしい自意識過剰な演技(風)なふるまい」、「感情的交流のない『独り言』を言い合っているヒトが複数いる舞台」……..挙げればキリがないですが、本当に目に余るものが多いです。(これらの問題変える方法を私はたくさん知っていてその指導も各人にできますので、今日は具体的に辛口🍛に書きました)

それに…….何名かの俳優に良い瞬間、いくつかの言葉(セリフ)や行動に意味や意図や深い感情や理由がせっかくみえていても………もったいない!

私たちの現代の生活、いま、社会で起きていることに関係がなさすぎ……惜しい!

多少微笑ましくても、毎日生きていくのに、なにかプラスになるのかな?刺激を受けたの?感情や思考が動きましたか?影響力、あったかな?というわけで….消化不良。

あ。。。そうそう、日ごろの疑問はさておき💦

久しぶりのロンドンの観劇で一番すべての面で力強かったのが、この傑作「Emilia」です。

再演にあたりプレスナイトがあって(取材や撮影など)劇場は上演前からごったがえしていた………

これから行かれる方のために、ヴォードビル劇場はこちらhttps://www.vaudevilletheatre.org.uk/location.html

この日は昼間に別の(イマイチな作品をみて)チケットをこれまた同期のRSCで振付・演出するLから受け取ることになっていた私……

「どこにいるの~さ~?Lさ~ん?!」

とプレスナイトで混雑する劇場入口でLに電話でもしてみようかと思っていたら

「あ!!!アナ!(前述の同期アナちゃん)とその夫 E(優れた俳優です)!!!」

爆笑

そうです、なんともタイミングよく、お互いを発見!(笑)

「キャ~~~わ~い!いえ~い♥♥♥」

プロなのにアホのように盛り上がる私たち。。

そして、プレスナイトということもあり、ウエストエンドで最近あるのが荷物チェック(コンサートもありますね)

あっ。。。。

「そうだ。。。私….さっき、お土産にかった🍯ハチミツと….明日の朝ごはんにと買ったクランペット(マフィンみたいなもの)が直接バックに入っているんだった!!」

OMG!

😿

恥!

苦笑!

クロ―ク行きになった私のハチミツとクランペットはまるで「お子様の朝食セット🐤」

「(爆笑!)買い物してきたんだね~預かっておきます~(笑)」とウケる担当係員…..

す、すまん、変な日本人で!

😢

演劇人なのに~、まるで不思議な御登り観光客~💦

アナちゃん、恥をかかせてスミマセン。。

ということもなく…

なぜなら先陣を切って招待券を盾に人ごみに切りこんでいった(笑)アナちゃんが1階のバーでLを発見したから 笑

再び、

「キャー!いえ~い!わ~い♪♬♪」

私たち4人、プレスナイトで盛り上がる…….まるでアメリカ人観光客かっていうくらい(笑)嬉しすぎて暴れたのでした

はい、肝心の作品。まずは初演時のグルーブ座での様子、観客の熱狂ぶり、こちらをご覧ください

https://www.youtube.com/watch?v=kbh6Ogdx87w

確かに素晴らしいのですが(本も傑作なので)しかしまだまだ真面目な時代劇風くささが否めません

今回の再演のトレイラーはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=h3yWbOq-ssA

休憩中は待ち合わせた2階のバーにて、あーでもない、こーでもない、と相変わらずの演劇論、作品のいろいろを熱く語る全員 笑

みな、好きなことだから、志もたかく、嫌いなこと、奇妙なこと、不条理とは戦いつづけますが、やはりフォーカスは「好きなもの❤」

さらに盛り上がった興奮の渦となった客席に終演後は戻り、舞台で記念撮影やら、各界人のインタビューや取材があり………

アナちゃん

❓❓❓

その紙袋は….もしや!

「私たち、ああいうマズイ酷いワイン飲めないよね~🎶」

こっそり(?)自前の赤ワインを出して、私たちの所についでる~!

爆笑

その後、近所の美味しいイタリアンから🍕ピザの出前が届いて(わりとそういうところは自由ですね)

モリモリ👊

無事、ハチミツとクランペットのお子様セットも持ち帰り、ほっくほくの夜となりました、ちゃん、ちゃん。

🐈🐈🐈

さて、

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