「ちょっと自然じゃないんだよね~」「もっと自然にやってみて?」「お~、自然な感じでいいね」「自然に出てきて~」「自然に(声が)小さくなるよね?」「もう少し自然な感じでこっちに来て…」
など、例を挙げればきりがありませんが、
「自然=善い/良いこと」と思いこんでいませんか?
😲
そう、「自然」にはたくさんの意味がふくまれているようで、
誤解しているとき、はみ出ちゃっているときがあるようです。
例えば、
①「自然=ありふれている/頻繁に見受けられる」
の意味の場合…
そもそも論ですが、「ありふれている」から共感できる、通じる、理解できるということですか?「あるある」が通じるのはどこまででしょう?自分の半径何メートル?日本語が通じればOK?普遍的なテーマに触れていることが大切?
頻繁に日常生活でもみうけられる現象であるなら、わざわざ劇場や映画館へいく理由はなんでしょうか?
②「自分たち(演出家/俳優/周囲の人達/友人知人)にとって『異質ではない・違和感のない 』=自然」
という意味の場合…
異常とは思いませんが、今の時代(21世紀!)にどうだろうか???💦
①の「あるある」が強まっただけではないでしょうか?「よくある状況」、「実際にあった出来事」の善し悪しではなく、役の人物という他人がいろいろな風に感じて、固有の考えがあり、歴史があり(子どもでも)、それぞれの事情や目的があるので、
自分(たち)の感覚には違和感がない(=慣れてる)という基準で良いのでしょうか?(自信、ありすぎないかい?!)
さらに考えると、
例えば、
③「自然=既知のもの、自分がすでに経験したことがある(またはみたりきいたりしたことがある)」
になってしまいませんか?!
ひ~
善し悪しではなく、
どうなんだろう、それ?
❓❓❓
🐈🐕🍁
そこで、私からの提案…
🐦🐟🌳
「自然さ=自然の法則」にのとっている
くらいで考えてみてはいかがでしょうか?
そうです、科学! 物質! 原理です。
歴史が解き明かしてきている、先人たちが、世界各地で、さまざまな学問で研究してきてくれた….
人類の英知!
というとおおげさな印象があるかもしれませんが、
原理原則、自然(科学)の法則です
だから….
逆に、
横隔膜も震えてないのに、感動している風な声色をあとから「へりくつ」してとってるけるとか……
それこそ!
「不自然だよお!」
😠
いくつかの筋の通った理由や必然的な条件も準備されてないのに、
ご都合主義的に、劇のクライマックスになって「説明的なセリフ」が何分も連続するとか………
それこそ
「自然ではあり得ない!」
笑
さて
前置きはさておき…(えっ、こんなに前置き?!)
そうです。
自然な感じ、自然っぽさ、自然風…….
呼び方はさておき、
「自然の法則にのっとっているか」
を鑑みてみませんか?
「自分の知っている/慣れている範囲だけを『自然』とします!」
というような奇妙な判断をしなくなりますよ
ちなみに、
優れた俳優、生き生きとした俳優、魅力的な演技・演劇は
「あるある」だけではないし、「一般的」なだけでもなく、
「ありふれている」だけでもなく、「通じやすい」だけではないですよね?
★★★
「自然」かどうかを気にするより、
・いつなのか、
・どこなのか、
・誰なのか、
に代表されるようなことがら、
つまりいろいろな出来事や感情や展開が
「本当に『自然』に起きる」ようになる
ような項目をあらい、掘り下げてくださいな♪
「自然」ってね、直接、狙うようなもんじゃないんです。
本日のおススメはまったく自然という安易な言葉ではくくれないルコック師匠の名著
大学院時代にもいろいろやらされましたが💦面白いだけでなく、哲学的にも示唆深いものが多く、豊かで美味しい時間でした。
11月のズバリ!クラスが人気なので、もっと希望者が増えたら、新年にも開催したいなと思ってます。
お問合せのある方は、FBのメッセージでもお問い合わせフォームからでもどうぞご利用ください。
演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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