演劇歴30年+ 演技コーチのKaoruです
俳優、歌手の方々を中心に舞台や映画で活躍する方々及びそれを目指す人々の応援と育成をしています
さて、いつの世も、いつも気になるのが「演技力」
演出家も監督もお客様も、いろいろな要素がある中で、存在感や自然さ、説得力やリアリティー、豊かな感性や個性とともに「演技力」を取り上げることも多いのではないでしょうか
もっと自然に演じしたい
どうしたら自然と気持ちが動くか
どうやったらもっと存在感があると感じてもらえるか
リアリティーがとにかく欲しい
…
など向上心の溢れる方々ほど、こういったことに日々アンテナを張っていると思います
日本で芸能事務所にいた子供の頃
俳優教室で学んでいた頃にはあまり言われなかったことに(言われていたが私が聞いていなかったのかもしれないし、たまたま言われた記憶が既にないのかもしれませんが)
表現しよう、伝えよう、渡そうと言う
「前に」❗️
まず「みること」
をやたらとしつこく言われたのはイギリスの大学、そしてイギリスの演劇学校でした
なんとも恐ろしいというかきついことに(当時そう感じました)、
「ただまぶたが開いていて、視力に問題がないと言う事でみえている、とは言ってないよ」
と指摘されたものです
私もこの15年位で、ようやく少しわかってきた気がします
かの有名な作家ブレヒト曰く、ですが
みるにも知識が(多少)いるものなのですよね
これは決して、as if this is the first time=あたかも初めてかのように
既成概念を取っ払って見てみようと言う発想に矛盾するものではありません
むしろ、見てなかったこと、注意を向けていなかったこと、ケアしていなかった部分に、文字通り「着目」することにつながるのです
みる、だけで
自分が見ようとしてこなかったもの、見えていて当たり前だと思っていたもの、見ていたはずだが見ていなかったもの、見ていなかったのに見えたと錯覚していたもの……
様々な店が浮かび上がってくると思います
私の古い友人女性(イタリア人)の中に、カメラマンがいるのですが
彼女はかつて、
「いろいろな写真家がいて、それぞれの考えがあるけど、私は白黒の写真をとらない、だって私は白黒で世界を見ていないもの。
私は色付きで世界を見ているだから私の写真には色がたくさん出てくるよね」
と意見していたのを思い出しました
ニュートラルと言うのはアイディアで
私たちはどうしても自分の眼球と言うレンズを通じて、そして自分の脳を通してしか画像を結ぶことができない
俳優や歌手、ダンサーの皆さん
そして音楽家や写真家、作家の方々も…
どんなふうに世界を見ていますか?
私はどう見えていて、あなたはあなた自身をどう見ていて
また人たちはどのように見えますか?
そこに何を見出しますか?
演じるためには、感じる
感じるためには、ちょこっと考える、をプラスしてください
皆さんの「見る」に広がりや奥行き、深さがどんどん増えていきますように
そして他人たちの「見る」も興味深いですよね
ぜひ、歌唱や演技における表現の前に、チラリと考えて、ちょっとお試しください
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シリーズ「演技力ーその前に」は②へ続き行きます
演技に関するご質問は今週末のclubhuseが無料ですので、ぜひご参加くださいね
演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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