マニアの間で(?)話題になっている英単語「Attitude」。(アティテュードって感じの発音)
Attitudeは日本語なら、
「考え方や解釈の仕方およびそれらの基準から由来する、姿勢や反応の様子」ではないかと思います。
これ、英語&日本語辞書+私の経験からの定義。
で、日本語ではどちらも「態度」と単一に訳されがちなので、勘違い&誤解しやすいのが「Behaviour」(ビヘイビァ~みたいな発音 笑)という単語。
Behaviourは、思考や感情からの態度や様子というよりも、対象へ向けて「実際にやっている行動」の方が近い感覚ではないでしょうか?
なので、「運動や移動」が主眼になりますね、演劇の場合には。
ですので、Attitude(思考の癖や反応の傾向)が原因で、よろしくないBehaviour(行動)をするという応答の一連につながる場合は多々あります。
一般的には、例えば、「犬猫の命なんかどうでもいいと信じているため(思考の癖、解釈の偏り)、虐待遺棄(実際の殴る蹴るなどの行動を)するという悲しい事件など…。
(T_T)
さて、これが演劇・ダンス・音楽などの舞台芸術(+周辺の分野含め)でなぜ話題になるかというと、AttitudeとBehaviourのどちらも、不特定の多数の他人に見えたり、聞こえたり、感じられたり、想像ができたり、共感できたり、疑似体験できたり….
どうも、なんらかの感覚器官からの情報を総合すると、伝わるようです。
…そして、同じ空間や時間を実際に共有していると、さらに伝わるらしいからです。
で、極端な例。。😊
Attitude(考え方や解釈の基準から来る姿勢や心身の様子)が定まっていない(または無い)のに、特定のBehaviour(行動)するって、ちょいと表面的ですし、おかしいんですよ、実際。(笑)
台本の内容や構造に対して、別に意見もない。役の人物たちに関しても、特になんら感じない、共感するでもなく、反対するでもなく、疑問をもつわけでもなく、好きな訳でもなく、まあ、無関心というか、無頓着というか….??演劇用語なら「サブテキスト(中身・核心)」がないって感じ?!
それらしくセリフを言っている+状況にあったそれっぽい動作をしている=
=Attitude(特定の態度や様子や生き様!)がある、にはならないんです。。。💦
???
だから、生き生きとした、説得力のある、または雄弁な、時に感覚的に鮮やかな、魅力ある演技にはならないのデス。。パフッ。。。(´;ω;`)
?????
はて?
では、いわゆる日常世界では「マニュアルだけの接客」なるものがあると思うんですが、あの例でマンガ化して考えてみましょう。
行動(Behaviour) は別におかしくない、お辞儀もしてるし、頭も下げている、声も出していて、実際に言葉も「ありがとうございました」と発音発声している、まあ一応笑顔と呼べなくもない筋肉の動きをしている。
しかし!
様子が!思考の癖を反映した眼球の動き、身体の部位の角度や方法、呼吸からくる背骨や肋骨を含めた身体の反応が!どうにも….???自然でない??どうも不一致、なんとなくズレている、快適そうでない…なんとも一貫していない…息遣いが??ため息??
「ありがとうござましたという言葉の意味」+「お辞儀と声掛け」という行動と一致していない様子なんですわ、、とほほ。。(^-^;
状況、思い浮かびますか?(笑)
こう考えて、いろいろな場面を想像していくと、まあ、「思考の中身、生き様・価値観・反応の特徴」がAttitudeとも言えるでしょう。
で、導き出したのが、この(鬼の)一言!
Attitudeとは「基本的構え」である。
なので、役の人物がどんな「基本的構え」のヒトなのか、で、それ以前に、俳優自身がどういう「基本的構え」なのか、って大事になってくると思います。だからこそ、キャラクターたちの「基本的構え」が試されるような出来事を含む物語が演じられるし、キャラクターたちの「基本的構え」を問われるような、覆されるような出来事が起きるんですね。
作品そのものが、観客に「基本的構え」の確認や変更を要求する場合もあるかも…?
「スタンス」って言う人もいるかな?でも、ちょっとそれって「お立場」とか「距離感」とか、往々にして「前提や心構え」に近い気がしますね。
そして常に前提や心構え通りに行動できるわけではないので、それから、お立場と関係性に縛られているとも限らないので、やはり「基本的構え」の方が近いかな、と思います。
思考の中身や解釈の習慣や価値観、及びそれらを形作ってきたライフスタイル、そしてそれらを基準とした反応の様子や特徴…
=「基本的構え」
に凝縮されている、のではないでしょうか?
ま、基本、日常生活では、オトナの場合、Behaviour(行動)がおかしいヒトってあまりいないよね、我慢したり、隠したりくらいはしている。苦笑
Attitude(反応や様子や構え)が変だったり、不在だったりしても、なんだか隠せるような気がするよね、はははっ!(-_-;)💦
…が、演劇やダンスや音楽だと、そうはいかない…みたいなんでっす。。
今日は珍しく(?)ちょいと学術的?専門的?な態で書きました、えっへん。!(^^)!
続編はアレクサンダー・テクニーク的見地から、または演技の実際からの分析?はたまた心理学的な整理整頓の手法から、になるかなあ~、ワクワク!
お楽しみに~
演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
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