周りの俳優さんたち、演劇関係者たちの会話から、新しいシリーズを書いてみることにしました。その名も「やってはイケない:演技のNG集」。ひ、ひどい。。。💦
芝居が臭くなる原因、つまらなく理由がここにあると言っても過言ではないでしょう。知ってはいるものの、誤ってやっちまっているよろしくない癖も、この際、断ち切りましょう!
という勇気づけのためもあり、はっきり言葉にしてみて、分析したら、いいかな、と思いました。ま、はっきりいって…少々…
お、恐ろしい。。。(T_T)!!
さて、第1回は「よくある間違え」代表をいくつかご紹介~
①「ただ、強く、願っている」
笑!
いや、ホントです。ただ強く願っている人の演技は、無駄に重くて、遅くて、硬くて、前方向ばかりに働きかけ(?)があります。が、しかし!具体的な方法はつかってないので、伝わるものはその願いのしつこさ、くどさ、自分勝手さばかりです。
強く願っているとき、人は、息を少々ひそめ、息をひそめつつしゃべり、身体に無駄に力を入れて、目を止めたり(時にはひどく長い時間停止)、ポーズをとりながら(自然な動きがない状態)、「ひたすら、願掛け」!
そう、初詣やおまじないや祈りにも似たお姿、そんな身体の状態。
=交流する状態じゃあ、ないよっ! 😠
相手の俳優にしてみれば、「重い!」、「暗い!」、「あっちいけ!」です。
重いこと、極まりないです。、まるで呪いです。(私は信じてないけど 苦笑)
シーンの中でのキャラクターの目的や役割、目的達成のための方法が具体的に分かってないと、そして身体化、アクション化してないと、
善良にがんばる人ほど、「ただ、強く、願う」をやってしまいます。
そう、小学校のとき、国語の時間で言われた(?)「こころを込めて」というヤツに似てるんですな。ありゃ、つまらなかった、ありゃ、クサかった。(笑)
というわけで、ただ、つよく、願うのをやめましょう!
事実に即して、欲しいもの(目的)のために相手のことを想像し、実際に反応し、行動するのと、ただ自分の心の中で言葉を唱えたり、一人、頭ん中でイメージを強く思い描いているのとは違います。
一人、ダメ!
一人、キケン!⚠
演劇の基本!
願ってないで、実際に行動しましょう。
なんらかの手段(方法)をつかって、欲しいものへ向かって反応しましょう。
事実に応答しましょう、行動を起こしましょう!
そう、ダイエット!や 語学取得☆ や楽器演奏♪ と同じです。
強く願ったから、できるようになったヒトはいません、悪しからず。そう、行動から変化が起きるのが、ダイエット(笑)、できるようになるのが語学や楽器、然り。
これの亜種に②「心をこめて、セリフを大事そうに言う」、③「気持ちに浸りながらセリフを言い、所作をいかにも大事そうにやる」というのがあります。これも観念的な、情緒的な「願い」から来る、不可思議な態度。
観念があったとしても、哲学的テーマがあったとしても、「具現化する」、現実の世界で「行動する」のが演劇です。願ってて行動しない、祈ってて想像しない、交流しないのは……ニートに近いですよ。😡
いわゆる「思いこみ型」の演技は(というか演技ではないけど💦)俳優自身と周囲の人々の健康も蝕みます。そう、現実に、事実に即していないからです。浮世離れしてますよ。本人はいろいろ感じていると思っているけど、ただの妄想だし。。。
ここから、トンチンカンが、思い違い、すれ違いが、不幸が始まります。
いま、健康を害さずに、相手と交流して、人間として自然に、事実に即して反応し、交流し、行動する演技が世界のスタンダードです。
そういった演技を身につけて、活躍する方法はたくさんあります。
(ワタクシも何種類か教えておりますよ!(^^)!💛)
カルト的な心理操作や、洗脳に近い神経症を推進するような「思いこみ」作戦はおやめください!危険です!セラピー系な内容も演劇に直接関係ないです~(T_T)
というわけで、「ただ強く、結果を思い描いている(相手がこうなるといいな、セリフの気持ちが伝わるといいな、とか)」という残念な状態の演技へのアプローチはお止めください。自己暗示は演技ではありません、(ある種の治療や)病です。
想像力をつかうのも、イメージを膨らませるのも、暗示や願掛けではなく、実際に行動するためのものだったはず。
いわゆるシュミレーションやイメトレも、「事実」にどう変化を引き起こしたらいいかの下準備なはずです。下準備した上で、相手と一緒に、同じ空間で、同じ時間で、各々がどう感じ、考え、どう判断し、行動するのか、そしてどう交流するのか…そこが面白いんだよ~ぅ。(*^^)
ただ、強く、繰り返し、一人で、願っていい….ハズがない!
みなさん、願掛けの初詣は年に1回でお願いシマス。。
ちゃん、ちゃん。
演技コーチ/ムーヴメント指導・演出・振付/IDC認定インティマシーディレクター/STAT認定アレクサンダー・テクニーク指導者/スピーチ&プレゼンテーションコーチングActing Coach/Movement Direction/IDC qualified Intimacy Director/STAT certified Alexander Technique teacher, mSTAT, Movement Teaching/Speech and Presentation Coaching
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。