レッスン・クラスにおける安全とハラスメント防止ポリシー

鍬田かおるのレッスンおよびクラスでは、すべての参加者が安心して学び、表現に取り組める環境づくりを大切にしています。演技、声、身体、台本読解、シーン実践を扱う場では、集中力、感情、身体的な反応、相手との関係性など、繊細な要素を扱うことがあります。そのため、当レッスンでは、参加者の尊厳、安全、境界線を守りながら、学びと表現の質を高めるための方針として、本ポリシーを定めています。

このポリシーは、対面クラス、オンラインクラス、個人レッスン、少人数クラス、ワークショップ、外部団体での講座等に共通する基本方針です。

講師の資格と基本方針

講師である鍬田かおるは、一般財団法人日本ハラスメントカウンセラー協会認定のハラスメント相談員およびハラスメントカウンセラー資格を有しており、2025年に資格更新も行っています。

また、演技指導者としての経験に加え、インティマシー・コーディネーター/ディレクターとしての学びと実務経験をもとに、身体的接触、同意、境界線、パワーバランス、現場での安全設計について、継続的に学び、実践しています。

レッスン運営にあたっては、厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」等の公開資料や指針も参考にしながら、演技や表現の学びの場に適した形で、方針の明確化、相談対応、プライバシー保護、安全な進行に努めます。

対象となる方

このポリシーは、以下の方を対象とします。

  • 講師である鍬田かおる
  • レッスンやクラスの参加者
  • ゲスト講師、アシスタント、見学者
  • スタジオスタッフ、会場関係者
  • 外部団体、教育機関、芸能事務所、制作関係者等との講座・ワークショップに関わる方

参加者だけでなく、講師、ゲスト、スタッフも同じポリシーの対象です。

禁止している行為

当レッスンでは、以下の行為を禁止します。

  • あらゆるハラスメント行為
  • 暴力、恫喝、威圧的な言動
  • ジェンダー、性的指向、性自認、障害、容姿、人種、民族、年齢、宗教、国籍、職業、経験値等に関する差別的または攻撃的な言動
  • 脅迫、ストーキング、つきまとい、執拗な連絡
  • 事前の合意のない撮影、録音、録画、配信
  • クラスやレッスンの進行、発表、準備を意図的に妨害する行為
  • 講師、参加者、スタッフに対する無断の身体的接触
  • クラス内容に不必要、または不適切な身体的接触
  • 性的な画像、動画、音声、文章等の不適切な提示や共有
  • 本人の同意や台本上の必要性がないプライベートな事柄の開示要求
  • 当事者でなくとも、上記のような行為を推奨、擁護、軽視する言動

時代劇、戯曲、映画台本、古典作品、近現代作品などにおいて、作品の文化的背景や台本上の必要性により、差別的表現、暴力的表現、性的表現が含まれる場合があります。

その場合も、表現を無批判に再現するのではなく、台本上の文脈、作品の目的、参加者の安全、学びの必要性を確認しながら慎重に扱います。

俳優同士の急な身体接触を禁じています

当レッスンでは、俳優同士が、その場の流れや即興判断で、急に身体接触を行うことを禁じています。

演技の場では、「アドリブ」「勢い」「その場の反応」「役として自然だった」という言葉で、身体的接触が正当化されてしまうことがあります。

しかし、学びの場において、事前の説明や合意のない身体的接触は、安全なトレーニングを損なう可能性があります。

そのため、身体的接触を含む可能性のある場面は、即興や勢いで行いません。

必要がある場合は、台本上の必要性、目的、手順、同意、境界線を事前に確認した上で扱います。

性愛表現、暴力表現、親密な身体接触を含む場面を、講師や参加者の判断で突然実施することはありません。

身体的接触を含む指導について

演技指導、身体の使い方、動き、所作、ジェスチャー、姿勢、移動、呼吸や声のサポートなどの場面では、指導上、身体的接触が必要になる場合があります。

その場合も、身体的接触は、指導上必要な場合に限り、社会通念上適切と考えられる範囲で行います。

身体に触れる必要がある場合は、原則として、事前に目的と理由を説明し、許可を確認します。

一般的に水着で覆われる部位に触れる、または触れさせる指導は行いません。

ただし、転倒、衝突、ケガなどの危険がある緊急時には、安全確保のために、許可確認の前に身体に触れて止める場合があります。

エクササイズとレッスン進行について

クラスで行うエクササイズは、目的とルールを必要に応じて言葉で説明します。

参加者の年齢、経験、体調、希望、属性、当日の状態等に配慮しながら進行します。

何らかの事情で参加が難しい場合は、無理に継続せず、見学や中断をお願いする場合があります。

また、参加者にも、説明された目的やルールを確認しながら参加していただく責任があります。

分からないこと、不安なこと、難しいと感じることがある場合は、可能な範囲でその場、またはレッスン後にお知らせください。

性的表現、暴力表現、プライベートな事柄について

演技クラスにおいて、台本の内容に関係のない性的表現、身体的接触、プライベートな事柄の開示を求めることはありません。

性愛表現、暴力表現、親密な身体接触を含む場面を扱う必要がある場合でも、その場の即興や流れで行うことはありません。

台本、目的、手順、同意、境界線を確認した上で、必要に応じて適切な方法で扱います。

また、参加者同士の即興において、身体的接触を含む親密な行為、性愛表現、暴力表現を突然行うことは禁止しています。

撮影・録音・SNSでの取り扱い

レッスンやクラス内での撮影、録音、録画、配信は、事前に許可された場合を除き禁止します。

参加者の姿、声、発言、ワークの内容、個人的な情報を、本人の許可なくSNSやブログ等に掲載することはできません。

クラスの感想や学びをSNS等で共有していただくことは歓迎していますが、他の参加者が特定される内容、個人情報、レッスン内で共有されたプライベートな内容、許可のない写真や動画の投稿はお控えください。

相談や申し出があった場合

レッスンやクラスにおいて、ハラスメントを受けたと感じた場合、または他の方が困っていることに気づいた場合は、可能な範囲でご連絡ください。

相談内容は、必要な範囲で慎重に扱い、プライバシーの保護に努めます。

相談したことを理由に、不利益な扱いをすることはありません。

内容によっては、状況確認、当事者への聞き取り、参加停止、今後の参加見合わせ、外部機関への相談案内等を行う場合があります。

必要やご希望に応じて、医療機関、専門相談窓口、法律相談、警察等への相談を検討していただく場合もあります。

参加をお断りする場合

安全な学びの場を維持するため、以下のような場合には、受講の中断、退室、今後の参加見合わせをお願いすることがあります。

  • 本ポリシーに反する行為があった場合
  • 暴力、恫喝、威圧的言動、差別的言動があった場合
  • 無断の身体的接触、撮影、録音、録画、配信があった場合
  • 講師や参加者、スタッフへの執拗な連絡、妨害行為があった場合
  • レッスンの進行や他の参加者の学びを継続的に妨げる行為があった場合
  • 注意や確認の後も改善が見られない場合

これは罰を与えるためではなく、参加者全員の安全と学びの場を守るための対応です。

厳しい指導とハラスメントの違いについて

演技、身体、声、台本読解、現場準備を扱うレッスンでは、時に厳しいフィードバックが必要になることがあります。

特に、舞台、映像、ダンス、歌、アクション、火や水、舞台装置、衣裳、小道具、飲食物などを伴う現場では、安全や衛生、段取りを軽視する行為に対して、明確に注意する必要があります。

ただし、厳しい指導とは、相手の尊厳を傷つけたり、恐怖で支配したり、個人的な欲求を押しつけたりすることではありません。

有益な指導とは、目的、根拠、方法をできる限り明確にし、学び手が自分で気づき、選び、試せる状態をつくるものだと考えています。

当レッスンでは、参加者の人格を否定するのではなく、課題、行動、身体の使い方、セリフの扱い方、台本の読み方、相手とのやり取りを具体的に扱うことを重視します。

参加者の皆さまへのお願い

安全な学びの場は、講師だけでなく、参加者全員でつくるものです。

レッスンやクラスに参加される方には、以下の点へのご協力をお願いしています。

  • 他の参加者の身体、経験、表現、考え方を尊重すること
  • 分からないことや不安がある場合は、可能な範囲で確認すること
  • 身体的接触を含むワークでは、目的、手順、同意、境界線を確認すること
  • 他の参加者の個人情報やプライベートな内容を外部に出さないこと
  • レッスンの進行や他の参加者の学びを妨げないこと
  • 体調不良、ケガ、不安、事情がある場合は、無理をせず申し出ること

表現の学びには、挑戦や試行錯誤が必要です。

だからこそ、安心して試せる環境、失敗から学べる環境、必要な確認ができる環境を整えることを大切にしています。

今後の更新について

本ポリシーは、社会的状況、法令、公開資料、演技教育やインティマシー領域に関する知見の更新に応じて、必要に応じて見直し、改訂する場合があります。

鍬田かおるは、演技指導者、アレクサンダー・テクニーク教師、インティマシー・コーディネーター/ディレクターとして、参加者がより健やかに学び、表現に向き合える場をつくるため、今後も継続的に学び、改善を続けてまいります。

演技コーチ
鍬田かおる

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com