「親密な性質」のシーンの演出や
振付ならご相談ください
アメリカの代表団体であるIntimacy Directors & Coodinators認定(以下、IDC)インティマシー・ダイレクターのくわたかおるが性愛表現やヌードを含めた「親密な性質」のシーンの振り付けや準備を提供します。
IDC認定インティマシー・ダイレクター
くわたかおるのインスタグラム
インティマシー・ダイレクターの
仕事の実際
こんにちは、私はアメリカの代表団体であるIntimacy Directors & Coodinators認定(以下、IDC)インティマシー・ダイレクターのくわたかおるです。
私は演出家や監督、俳優たちやスタッフのみなさまと一緒に、性愛表現やヌードを含めた「親密な性質」のシーン、平たく言えばヌードやキスを含めた「スパイシーなシーン」の振付もお任せいただけます。
どういうわけか、これまで親密な性質のシーンは、出演者の即興や監督の裁量に任されてきました。俳優やスタッフの安全も含めて、殺陣や時代劇の舞、アクションと同じように、インティマシー・ダイレクターも振り付けや準備を提供します。
一人一人の感性、体力、演出家のビジョンをもっと尊重していくために、そして同時に、「物語る」という経験全体を豊かにし、観客たちが安心してその世界を体験し、刺激を受け、作品全体の質をも高めていくことを目指しています。
「インティマシー・ダイレクター」
ってなんだろう?
インティマシー・ダイレクターの仕事は、いろいろな意味で「親密」なシーンを
- 振付けし、またそのシーンに関わる方々の
- 「同意」をとりつつ「言語化を促進」し、
- 「演出の効果」を見極めながら、コーディネートすることです。
これまで、いわゆる「濡れ場」や「ヌード」等を含めた「親密」な性質のシーンは、出演者の即興や演出家の裁量に委ねられてきた傾向が日本には強くあったと思います。
なんとなくのパンチやランダムなキックは当然危ないとちゃんと判断できるのに「キスをしながら衣服を脱がす」は俳優本人たちに任せればいいやと片付けてしまう、これは変でしょう。
場合によっては「普段やってるでしょ(笑)」「…したことあるでしょ(笑)」などと言い放って、突然「即興」や「実演」を要求する。
相当、おかしくありませんか?
日頃、レベルは違えどケンカや言い争いはしていても、「蹴ってみろ」「適当に殴ってみて」とは言われないのに…。
演じ手はもちろんですが、スタッフの安全や個々の人権意識も含め、アクションのシーンやダンスのシーンと同じように、インティマシー・ダイレクターとしての振付や準備を私は提供いたします。
それぞれの感性、体力、演出家のビジョンをもっと建設的に尊重していくための、振り付けと調整がインティマシー・ダイレクターの仕事です。
同時に、インティマシー・ダイレクター自身のあらゆる技術や経験を駆使することで、感覚や感情を含めた作品に関わるみなさまとひいてはお客様の体験を豊かにし、質も高めていくことを目指しています。
これらはすべて、チーム内のスペシャリストたちがベストを尽くせるように促すためであり、監督や個人の制作過程におけるユニークな貢献から創造性やインスピレーションを奪うものでは全くありません。
いわゆる時代劇などでの殺陣やケンカのシーンなどのアクション、いろいろなジャンルなダンスや伝統芸能のシーンのように、古典の舞の第一人者やプロの殺陣師を雇ったからといって、シーンの素晴らしい演出や意味、創造的な提案が弱まることは全くないのと同じです。それどころか、俳優もスタッフも安心して、堂々と、その舞や殺陣のシーンに取り組めますよね。専門性という意味では、それと同じなのです。
長火鉢の扱いや煙管のつかい方、方言指導や乗馬、外国語のシーンに専門家をいれるのが当然だと理解できるなら、セミ・ヌードやハグ、キスにも専門家を入れてください。みなが安心してのびのびできます。
インティマシー・ダイレクターの目的は、演出をさらに強化し、より多くの意味や効果をもたらし、シーンに付加価値を与えることです。
そして、プロとしての知識、過去の経験、そして(社会的階層や地位の)帰属意識の違いからも、インティマシー・ダイレクターはそれぞれのチームメンバーの能力を最大限に引き出し、不必要なプレッシャーや不釣り合いな衝突を減らすこともサポートします。
性愛だけに限らず、「親密」さ表現を中心とした特定の動きの演出と振付とその効果によって、ストーリーのテーマや人間関係などがより鮮やかになり、より深い意味が与えられ、観客にメッセージを効果的に伝えることができるよう、工夫を重ね、現場のニーズに即してサポートしていきますので、ぜひご相談ください。