F.M.アレクサンダー自身が繰り返し書いて教え、こだわっていたこと②指揮/指示

みなさん お寒い中、お疲れ様です。

さて、

10月のパート①で、シェイクスピア俳優でもあり舞台で活躍しながらテクニークを確立していったアレクサンダー自身が言っていたアレクサンダー・テクニークは「防ぐアート」というイントロダクションでした。

そうです!「防ぐ」という方法が最初に来る、

「防ぐ」という視点が(20世紀前半当時に)画期的な『学べる技術』だ、というお話でした。(アレクサンダー自身の著作の中では「防ぐ」ではなく(さらに強い意味で)「やめる」と言っている部分も多々あります)

そうです、学べる「防ぐ技術」なのです。

例えば楽器演奏や語学、スポーツや武術のように「学べる」んですよー。

見逃していた方はこちらからパート① お願いします

https://kaorukuwata.com/oninhibition

改めて、私も考えてみましたが、「防ぐ」って、かなり先端を行ってたんじゃないかな?

当時の(保守的な)通例ではない、ちょっと😲びっくりな発想だったと思います。

なにせ、産業革命にダーウィンに!科学的な実験方法が確立されて発見が進んだものの、まだまだ足す文化、部分的に直す考え方、今で言う「根性論」や「神秘主義」も混沌としていた時代に….💦

そして改めて、なぜ俳優だったアレクサンダーが「防ぐ」という私たちにはちょっと「断捨離」にも似た(笑)発想を持てたのかと、ちょっと考えてみました。

それは、F.M. アレクサンダーが「俳優」だった

からです。

🐈🐈🐈

演じるとき、もちろん上演のための解釈や意味、演出的な効果を狙って行動を肉付けして、質を伴わせて…といろいろ足していくけど、それは俳優自身(演出家も?)が自分の余計なクセや役立たないこだわり、不要な思い込みや作品と関係のない偏見やエゴを(!)引いた後に、

ですよね?(もしくは足し引きをほぼ同時に?)

例えば、

役の人物自身は長い時間座っている職業なので(運転手など)、立ち仕事をアルバイトにしている自分とは違って、ことある毎に座りたい!という感覚は湧かない。

ということは、いったん自分の習慣的に「座れるときに座っておきたい~」という座れる椅子やベンチをみたときの自分にとっては当たり前だけど、違う事情で暮らしているヒト(この場合の役)として行動するためには、自分の慣れている反応=「ただちに座りたい」を「保留」する必要があるね。

=ここ、「防ぐ」=引き算の部分。

そして次が、じゃあ、上の「防ぐ」をした後、より一人称で言動する演技を継続するには、どうするのか?

です、ここが本日のテーマの「指揮/指示」にあたります。

いま、ここで、なにを、「どうしたいのか?」という方向を

いま、ここで、なにを、「どこから、どこへ、どんな風に向けたいのか?という内容を

を問います。

そう。

勘が鋭い方はお分かりですね?😉

そそくさと💦演じ手側のいつもの習慣で、つい条件反射で無自覚に座らない「代わりに」

自分の「全体をつかって」、なにかするよね?

😊

つまり、「自分の事情」の代わりに、自分自身のライフスタイルや優先順位やいま欲しい感覚や願望があるのと同じように(おそらく、それ以上に「緊急」で)、役の人物自身にも「彼/彼女なりの事情」があり、その人呼吸のライフスタイルや優先順位やいま欲しい感覚や願望があるのだね。

その他人の事情の内容を入れましょうよ=「足し算」の部分

例えば、

・どこから来て、どこへ行きたいか?

・なにを、どうしたいのか?

・どのように身体のあちこちや声や思考や感覚をつかいたいのか?

そして、それらは「何のため(目的)」なのか?

ほ~ら、演技の骨組み、できあがり!

応用して、組み合わせれば、演技がさらに進んで行きますね👊

🐥🐥🐥

というわけで、今日も具体的、現実的、ズバリ!が信条の英国アレクサンダー・テクニーク教師協会会員、アレクサンダー・テク二―クの正規の指導者:鍬田(クワタ)かおるでした、ちゃん、ちゃん。

あ、もちろん演技コーチですので、ムーヴメント指導者、ムーヴメント演出もやりますよ。

12月は明瞭な感覚体験のための「ラバン入門」クラスを12月11日、12日、13日で三夜間で開催します。久しぶりにありがたいレインボースタジオ参宮橋での広々クラスなので、背の高い男性たちも(笑)おもいっきり動けます。初めての方も、久しぶりの方も、おさらいしたい方も、元気にお越しください。

お申込みフォームはこちら https://kaorukuwata.com/labaneffort2019Dec

今日のスポンサードリンクは珍しく、すらすらすぐに読める新書

今ではもう聞けない貴重な名優たちのインタビューも、現在もあちこちでおみかけする日本を代表する俳優たちの赤裸々トークも、愉快でありがたい限り。

春日太一さんの語り口も映画、俳優という生き方への尊敬が感じられて、私はとても好きです。

「人と超人」@NTLive By バーナード・ショー

バーナード・ショーと言えば、映画「マイ・フェア・レディー」の原作者でもあり、イギリスを代表する哲学者でもあり著述家でもあり、ノーベル賞作家でもあるんですが、なんと!アレクサンダー・テクニークの創設者「F.M.アレクサンダー」から個人レッスンを受けていた、身も心も本当に進歩的な人だったようです。アレクサンダー協会には今もショーとF.Mの交友の記録やら写真があるんですよ !(^^)!

さておき、「人と超人」です!映画でお馴染みのスター!☆レイフ・ファインズ 主演です。

トレイラーはこちら~

とにかく、思考の流れがはっきり、くっきり、そして速い!イギリスならではのユーモア、当時の知識人たちのリズム感、機知にとんだ長年の知性に裏付けされたもののみが語れる内容の連続!そして、愉快な言い換え合戦!

そう、アレクサンダーもですが、当時は同じことを別の視点から言い換えられること、同じものを別の呼び名でいうこと、論理の展開などに美徳や既知や知性が輝くという当たり前なことが、重視されていた時代!ああ、雑談ひとつにしても洒落ていて、ちょっとの会話一つにしても豊かで面白い時代だったよ。。。💦

現代版に少し変わってますが、それでも革新的な内容の展開に現代人もびっくり!と思います。ガーディアンのレビューはこちら

https://www.theguardian.com/stage/2015/feb/26/man-and-superman-review-ralph-fiennes-national-theatre

ともあれ、ちょっと長い戯曲なので、体調のよいときに、じっくりどうぞ!

ただのアホやバカが出てくるなんて真似はいっさいなし!

本当の感情があるから面白い。本物の応答があるから、面白い。ただのドタバタとは違います。そしてショーならではの、機転の利いた、リズムのよい、でもたっぷりとした人間愛に溢れた人物描写と設定、そしてどこまでも明るい「楽観的」な展開をご堪能ください!こりゃ~、94歳まで元気で生きるわな、、(^-^;

http://www.ntlive.jp/

シェイクスピアだけがイギリスじゃないよっ♪

美術も綺麗で、戯曲の世界にぴったりで、出演者もよくみかける(笑)NTならではのメンバーで豪華でした。😊

ぜひ、お楽しみくださ~い!

 

NTライブ「ハムレット」お急ぎください!

あっという間に売り切れた、ロンドン市立の文化総合施設バ―ビカンセンターでの公演からはや1年!

言わずと知れた「シャーロック・ホームズ」のベネディクト・カンバーバッチ主演のシェイクスピアの名作「ハムレット」♥

東京では追加公演、こちら!!http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/16_hamlet2.html

私はどうしてもシャーロック・ホームズといえば、ジェレミー・ブレッドなので💛、カンバーバッチなら「8月の家族たち」でのリトル・チャールズ役の方が好きですが(笑)

さて、普段は古典を毛ゲラいしなくなる方たちも、気にせず文化村へ走ってください!!

ロンドン公演前半のドタバタ問題はさておき(戯曲の破壊はロンドンでは許されない!ため構成を変えた演出は変更となった!)美しい装置とうまい具合に現代化、普遍化された舞台公演の面白さ!美しさ!正直さ!

💛 第二の祖国💛

さすが!!!

これが、イギリス演劇の底力!

人種の差も感じさせない、映画スターも同じ舞台人、そしてハリウッドの名声に惑わされない観客たちと、ハリウッドスターに準じる(というか超えて居る人もいるけど 笑)力量の俳優陣の感性が光る!技が光る!炸裂する珠玉の瞬間の連続に…

ただただ、同じ人間として、演劇人として、涙、涙、涙!!!

ティッシュが足りないよ~~~(T_T)

物語の力はさることながら、やはりそれを目の前で露わにしてくれる、

「生きた俳優たちの姿」!

80年代、90年代前半の謎のジーンズTシャツスタイルをまねちゃっただけの日本のシェイクスピア劇はなんだったんだろう???いや、確かに当時は面白かったけど、ここまで深い感動はしなかったよね。。。はははっ!

私はこの演出家をよく知らないのですが、噂の破壊事件の顛末はさておきと思えば、素敵でした!

とてもなめらか!とても現代的!

時間の扱いが上手い!色彩も良い!普遍的なテーマの扱いが丁寧!

人間間の欲求に正直!

そして俳優たちのそれぞれの強みを生かしていると思いました。

😠 苦言:未だに、日本の演劇公演ですと、たった1時間の間に4回も5回も暗転しているところありますけど、あれは演出とは言いません。ただ、演出できてない、だけです。悪しからず。

世界観のため、物語のため、手段のために方法を編み出すのが「演出」。2時間の間に8回とか10回とか暗転が必要な時点で、台本が超!ダメか演出がマジで無能と思ってください。(断言😡)

余談ですが、あの有名なテーマ曲、私も大好き。。。💙

今まで「ハムレット」に使えるなんて、思わなかったな~!

上演頭と途中のインタビューもいつもながら秀逸!

ぜひ、演劇とか古典とか、食わずぎらいにおいでください。

 

 

 

観劇日記「オーディエンスーNTLive版」

アカデミー賞女優!ヘレン・ミレンがイギリスのエリザベス女王を再び演じるとなって話題騒然だった舞台公演「オーディエンス」。

オーディエンス=謁見(室)のことです。

イギリスの政治が分かれば尚、保守党と労働党の確執が分かれば尚、そして王室の紆余曲折を知っていれば何倍も楽しめる素晴らしいユーモアと風刺と、そして人間愛に溢れた傑作💛

一人一人が役の人物の特徴を捉え、かつ戯画化していない上質さ。ダサい意味のない暗転を多用するようなアホな演出のない(笑)、一貫したスムーズな時間の変化とスタイルが統一された衣装と装置と演技のスタイル!

(日本の変な暗転が多いウザい演出もどきは滅びよ!)

綿密なリサーチに裏付けされながらも、博物館のようにただ再現するのではなく、劇作家と演出家の前向きで温かな意見が感じられる成熟したキャラクター設定と創造。

(日本の演劇人も見習ってくれ!)

とにかくイギリスらしい辛めのユーモアと、それでもやっぱりほっこり、人間賛歌が感じられる英知を感じさせるこの作品を、ぜひご覧ください。(*^^)v

上質なお時間でした♥