観劇日記「夢の劇@KAAT」….のはずが騒音の襲来!

今日は暴風雨の中、ストリンドベリの「夢の劇」@KAATへ行きました~。面白い美術、工夫された個性的な衣装、素敵な音楽が味わい深く、興味を惹く作品でした。鍛えられたダンサーたちの身体能力は目を見張る超絶技の連続!後半は目が慣れてしまって(笑)、麻痺していきました~。(笑)

公式ページはこちら http://www.yumenogeki.jp/

劇場のごあんないはこちら http://www.kaat.jp/

…で、昔から気になっているのですが、なぜ、日本にいる方々の多くは、「鼻をならす」&「鼻をすする」のですか?

マジ、疑問です!!💦

コンサートホールで、劇場で、公共施設で…ゲップやおならを聞かせているのと変わらないとは思わないのでしょうか?花粉症や鼻炎だから仕方がないのかな?いや、病気でゲップやおならがでてしまう体調で本当に困っている方もいらっしゃると思いますので、なぜ、それは許さないのに、わざわざ静かな劇場や映画館の上演中に、不特定多数の方々の迷惑も顧みず、鼻をぶうぶう鳴らすのか?😠

…というか、鼻は理由があって出ているのだから、すすってはいけません!ちゃんと流しましょう、汚れを!ばい菌を!チリを!ごみを!鼻をやさしくかむなり、ティッシュやハンカチなどで抑えてとりましょう、鼻水を!身体を清潔に安全にするために鼻や痰は出ているのです~!

…って、小学校で習わなかったっけ???

私はふつーの小学校でしたが、手洗いうがいと一緒に習いました。 💦

忘れちゃったのかい、オトナたちよ?!

3~4分に1回すする(OR鳴らす)として、2時間の劇ですと、120分÷4=30回になります。さあ、30回!赤の他人の鼻水すする音の録音CDを、家で映画をみているときや読書時に流してみましょう。(笑) 好きな音楽や大好きな人のスピーチに耳を澄ませているときに、あえて(笑)鼻をならす音を収録したCDをかけてみましょう。😡

ほらっ!ウザいですね!

(T_T)

以前、ロンドンの国立劇場の名作の上演中に、鼻をブービーすすり過ぎて、前の席のお客さんに注意されてた日本人いたけど……超!恥ずかしかった!!!確かに温度差とか埃やアレルギーってあると思いますが…それにしても…体質ならなおさら、ティッシュくらい用意しておいてほしいですよね~

他人のフリしたかったけど…..それも面倒で、Kaoruは怒りながらも、仕方ないのでティッシュ、あげました。(笑)

シェイクスピア劇なんて、特に「聴く」文化ですからね。名優による劇の朗読CDも出ているくらいで(^-^; ラジオドラマも大人気ですし。

…という訳で、演劇以前のことが気になった1日でした、ちゃん、ちゃん。

KAATで観劇のあとは~、中華街でグルメ~がテッパンです~♪

花粉や暴風雨に負けずに、素敵な春をみなで快適にお過ごしください。

ティッシュやハンカチをお忘れなく~(^_^)/~

 

 

観劇日記「対岸の永遠」By てがみ座

帰国第一弾の観劇はてがみ座の「対岸の永遠」でございます。

なにはともあれ(?)まず、ホンが良い!今後の日本の演劇に残された、ほのかな希望をみたKaoruです。いや、だってマンガみたいな戯曲もどきとか、こっぱずかしい中2の日記みたいな台本とか、人物が描かれてもないスケッチみたいな台本とか演じられないし、上演する価値ないし、ましてや国外には売れないし、ホントに嫌気さすじゃないですか~?….とのっけから毒舌。。。

で、肝心のてがみ座のページはこちら http://tegamiza.net/take16/

実在の人物を基にかくのって、いろいろ気も使うし、歴史的なことなども配慮が必要だし大変だと思います。この作品の良いところは、「演劇らしい」ところ。かつての人気TVシリーズ「24」がやっていた手法なんか、すべて演劇は何十年も前からやってましたからね!😊時間や空間のつかい方、みんな俳優次第でいろいろできるから面白いのですよ。

主演の石村みかさんが美しかった!!!繊細だった!勇敢だった!これにつきます!💙

美は豊かな内面に宿り、美は生きているものであり、美は隠そうとしても隠せないものである。

…と再確認した石村みかさんの姿でした。

同じく、美しいけどただの飾りじゃないギター演奏の音楽もヨカッタです~💙

記事はこちら http://www.asahi.com/articles/DA3S12263140.html

劇場のページはこちら http://www.fuusikaden.com/schedule.html

ロングラン公演なので、ぜひ♪

 

南米アルゼンチン・ブエノスアイレスに来ております①P&N師匠ズ、受難

南米のパリと呼ばれたアルゼンチンはブエノスアイレスに来ております💛

今回の滞在は6週間。ワタクシのダンスの方の師匠ズがアルゼンチンにはたくさんいるのですが、夏休みなので師匠ズの出る母国でのイベントなどが目白押しのシーズン♪なのです。

真夏のブエノスアイレスに再び降り立ってすぐ、珍しく風邪でダウンしたアホ!

…それは私です。(-_-;) 反省。。。さっそく昨年同様、ご親切な日系病院にお世話になりました。 有り難い限りです。

真冬の東京の雪の中からニューヨークで乗り継ぎ、約30時間!真夏のブエノスアイレスは昨年と同様、過ごしやすいカラッとした真夏です。同じ30度でも日本とは違って、ヨーロッパに似ていて快適快適♪

さて、昨夜は私が20代のころから親しくしている師匠ズ夫婦のパフォーマンスがあり、応援に行ってきました。…と言っても師匠ズはいつも気を遣ってくれてフレンドリー💛師匠ズの友人方もみなさん気さく&親切な方ばかり。日本ではなかなか会えない方々にも久しぶりに再会できてとってもはっぴ~。1年ぶりの再会の人々も覚えていてくれて、なんとも不思議な懐かしさに包まれるのであります。

そう、アルゼンチンではダメ人間になりがちな私にとっては、昔から姉妹のようなN嬢と弟のようなP氏に送迎までしてもらう始末。(^^;

師匠、いつもありがとうございます!

そして師匠のパフォーマンス….

これが…まてど暮らせど…一向に始まらない。…だろうと思って、遅めの0時半に到着したのに、未だちっとも始まってない!ただただパーティーが繰り広げられていた。。(笑)

DJの区切りがあるたびに、これまた素敵なR氏が「あ、次だよ!」と言うも…あ、あれ~?まだだった、という事件勃発すること数回。

そして(イマイチな)バンドの生演奏が入り….これがまた終わらず、まったく空気読まないメローで眠気を誘うノロノロした場違いな選曲をしてしまってる…そして「じゃあ、あともう1曲!」といって、続く続く、その要らない1曲が、何回も!(苦笑)

お客さんも微妙な空気入り混じるそんな頃… 💦

素敵なR氏の奥様Jちゃんが「ほら、次だよ、始まるよ!かおるちゃん、前に行こう♪」と誘ってくれたのですが…

やはり….始まらず。とんぼり苦笑いを浮かべてもどってくるR氏とJ嬢の可愛いお姿にほっこりしつつ。あ、あれえええええ~~~~????いつ始まるの~?!

かれこれ、深夜0時から3時まで踊っては座り、喋ってはウロウロし、お茶飲んでは踊り、すでに4時近いです。。。(-_-;)

さすがに、病み上がりのワタクシ。つ、つかれた~~。

そこへ、ようやく!と思ったら別チームのショーがあり、またしてもご歓談た~いむ!&ダンシングた~いむ!

も、もう無理かも!?と弱音を吐きそうになった4時前…..

や、やっと!!!始まった!

師匠ズ~(T_T) Nちゃ~ん、P~!💙

うちのP&N師匠ズの素晴らしいところは、やっていることすべてが「くっきり、はっきり」しているところ♪自慢の師匠ズです。

うごきで言えば、例えば、「縦に高いうごきなら、しっかり縦に高い」。(笑) からだ全体のつかい方から「とっても高い」を二人ではっきりとやっている。同じく、低いなら低い。速い!なら超!速い!(笑) ゆっくりなら超!ゆっく~り、と「メリハリ」が明瞭なんです。感情表現も自然で「嬉しいときは、いかにも嬉しいが溢れている笑顔」、「真剣で厳かなときには、指先までくっきりはっきり同じ質」。

一貫して徹底している。ハラハラドキドキもするけど、良い意味での緊張感があり、なあなあな雰囲気や仲間内受けのようには一切ならない。自分たちの得意なこと、魅力を十分に熟知した上での挑戦とお人柄溢れるパフォーマンス。

謎な(笑)エゴ丸出しのショーや言い訳がましい表現や無駄に誇張された一生懸命さはすべてナシ!(ああいうの、恥ずかしいよね)

ああ、他人事ながらとっても嬉しい気持ちになる時間です。😊

とてつもない努力を要する技や表現も「あたかも簡単かのよう」に錯覚させるほど練習しておく。これが超1流のプロ。みているひとに気をつかわせない=魅了する=没頭させるという意味で、本当に日々の努力の積み重ねの賜物です❤

ああ、幸せ !(^^)!

というわけで、

はっきりしていること、洗練されていること、一貫していること、がんばりやエゴを披露しないこと(笑)、技術の痕を消せるくらい余裕があること、細部まで徹底していること…

ジューシーで美味しい、心に染み入る素敵な時間でした。♡♡♡

こんな激しい踊りを披露させておいて、お疲れの師匠ズに今日も送ってもらってしまった。。。スミマセン。。しかも午前5時半!ひ~っ。。。

南米の夜は…長すぎる…

 

 

 

 

観劇日記「元禄港歌」宮沢りえさん、高橋一生さん、鈴木杏さん♥」@シアターコクーン

私が好きな劇作家 秋元松代 先生!

かの有名な「近松心中物語~それは恋」の作者でもあり、たくさんの渋い秀作からおどろおどろしい松代先生ならではの(?)「礼服」や「日々の敵」まで、日本のフォルクローレの世界を題材にした民芸や伝承シリーズに代表される日本の世界、家族の有り様、社会と個人の存在の危うさなどなど…構造のしっかりした辛口の劇作をさせたら天下一品の松代先生の世界が再び、蜷川幸雄先生とタッグを組んで還ってきましたよ!!!

と、まるで広告マンのような発言、すみません。。。

そう、蜷川先生はいっとき、ワタクシの母校の学長でもあられた世界をまたにかける演出家。私が留学する際には推薦文を書いて頂き…御恩は忘れません。(笑)

はい、秋元松代といえば!そう、日本ではかの有名なあの三好十郎の弟子でもあります。三好十郎が(語弊はありますが)Machismoの代表、男の世界なら、松代先生はすべての女の化身、女の中の女!の世界の凝縮の天才です。

ああ、そしてまともに戯曲が読めない素人のままの方々、劇作を勘違いしている中2コミュニティーの人々や、世界の名作をたくさん知らない方々は、松代ワールドを古い!とか難しい!とか思って逃げてしまうんですよね~、ああ、もったいない。(T_T)

今回の公演のサイトはこちら

http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/16_genroku/

特に素晴らしかったのが、みずみずしい宮沢りえさん。プロ!とはまさしく彼女のことですね。徹底している。役割をわきまえている。技術のあとが無い。変なことしない(笑)、真摯て真剣で…いいところばかり!!!

こちらで劇の雰囲気をぜひ味わって、チケット購入してくださいね!大阪公演もありますよ!

https://theater.favclip.com/tag/detail/%E5%85%83%E7%A6%84%E6%B8%AF%E6%AD%8C

さらに気に入ってしまったのが、鈴木杏さんと高橋一生さんのお二人。いや~、カーテンコールで出てきたときにね、ああ!!!こりゃ本物だ!と改めて感じ入りましたよ。(^^) どのシーンも役柄がちゃ~~~んと深く、正確に、戯曲の沿って、丁寧に演じられていて、すみずみまでしっかりされている。ありがたや!

劇評はこちらhttp://www.asahi.com/articles/DA3S12171096.html

ちょいと知り合いが出ていることもあり、ど真ん中、前方の素晴らしい席で拝見できたホクホクの私です。美しいシーンがたくさんありますので、可能な限り、市川猿之助さんの内面も観られる前方のよいお席をお勧めいたします~!

和ものだの様式だの、いろいろ言う前に、とにかくプロの仕事っぷり、第一線を走り続ける方々の雄姿をとくとご覧あれ!

 

 

観劇日記「悲しみを聴く石」@シアター風姿花伝

たくさんメディアに取り上げられているので、概要はプロにお任せします。

劇場のブログはこちら

http://www.fuusikaden.com/kanashimi/index.html

チケット情報など、速報はこちら

で、肝心の観劇日記 💛

うん、小劇場ならではの臨場感、ありました(生意気 笑)。

主演の女優さんが、ほぼ、ず~~~~っとお1人で語り、葛藤し、内面を吐露し、大胆にも決断し、深く思索し、走馬灯のように想像し、…そして「戦って」いる。

内容も、今、(悲しくも)話題のイスラムの世界。文化や習慣は違えども、未だにある性差の問題、家庭・家族問題、宗教と信仰と政治と絡み合う、簡単には善悪で割り切れない生き方とアイデンティティーの問題…そして個人の幸福とは…。たっぷり90分、普遍的なテーマばかりです。

…でも…全体的にロマンチックでした。恥  (^^ゞ そこに日本を感じてしまった。。。

しかし、日本の小劇場とは思えない骨太な台本と果敢な主演&企画にあっぱれ!でした♪

もっとこういう作品、企画が増えていくといいな(^^♪

新聞記事はこちら~

http://www.sankei.com/smp/entertainments/news/151205/ent1512050010-s.html

「考えさせて、想像させて、共感させて、決断させて」そんな意気込みある骨太な作品なのでした。!(^^)!。

観劇日記:「女学生とムッシュ・アンリ」加藤健一事務所

いわゆる「フレンチ・コメディー」です。ひさ~しぶりに拝見した「翻訳もの」のコメディー。新作らしいですが、ちゃんとドアが4つ客席に向かってある、いかにも「フレンチ!コメディー☆彡」の王道ですね。(^^ゞ

演技や演出のスタイルはまあ、さておき、幅広い世代の家族づれにでも友達同志でもカップルでも、朗らかな気持ちで観ていられる「ちゃんとした」ドラマです。

新聞記事はこちら~

http://mainichi.jp/mantan/news/20151130dyo00m200011000c.html

戯曲はちゃんと描かれています、とてもよく練って有りマス、一貫して構成がしっかりしています。プロの仕事ですな。

昨今、流行りの恥ずかしくなるような「おもいつき」や中2をひきずっているような「気分」でつぶやきを拡大して書いたんじゃない(苦笑)、変なニートではなく!

『劇というものを学んだ人』がちゃんと仕事した戯曲です。

もうね、始まって5~10分で、大事な柱ありますからね。そして、個人的には最後の10分くらいのシーンはなくても構わないのですが ^^;  そこなしでも成立できる仕組みになってます。ま、すべての世代の人に分かってもらって、ほっとしてもらうには必要なのかもしれません。

稽古場レポート?のような記事はこちら。

http://enterstage.jp/news/2015/12/003901.html

暴走老人だとか孤独死、相続がどうとか、不妊だの、舅問題だ、やれ若者の夢がどうのこうの、親子関係の難しさがどーのこーの、家族愛が…挙げればキリがないたくさんの生活に密着したテーマがちりばめられてはいますが、重くならず、とにかく「人間に好意的に描かれている」のがよかったです、好感がもてました。

特徴ある人物をコメディーで演じると嫌みになったり、笑いのために善悪が無駄にはっきりしすぎたり、どこかに悪人が出てきてしまったりすることが多いですが、どの人物の弱いところも、至らないところも、ぎこちないところも、いびつなところも「微笑ましく許せる程度の人間らしい違い」として演じられているところが安心できましたし、ホッとしました。

公式ホームページはこちら

http://homepage2.nifty.com/katoken/

たまには、社会派を全面に押し出していない「まろやか」な社会派で微笑ましい気持ちになるのもいいのでは?

帰りは近所で小籠包を食べて、温まりましたぁ~♪

本日の写真はパラグライダー中に撮影したもの~!(^^)! 山は綺麗だし、空もすがすがしくて、空中でぷらんぷらんの足元!には、村(町?)が小さくみえました~!すごいいいいい~!またいきた~い!そらを飛ぶってすごいですね~☆彡

観劇日記「バトルフィールド」@新国立劇場中劇場

観てまいりましたよ、世界の巨匠!

イギリスが誇る、そして今はパリを拠点に活躍を続ける御年90歳の巨匠!!!

ピーター・ブルック演出の最新作!もうね、20代からロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを演出したり、話題作&傑作を生みだしたりして、世界中で大活躍のまま…

はや、半世紀以上でございますっ♪ 笑

関連記事はこちら。

http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/archives/51977055.html

そして、こちらにも💙

http://enterstage.jp/news/2015/09/003515.html

洗練されたセット、繊細で柔軟な俳優たち。雄弁に語るセリフ、そぎ落とされた無駄のない動き・・・。はあ、ため息がでます♥

日本語の字幕ありの英語上演です♡

演劇は、やはり文化、風習、言語といった枠を超えて訴える内容があるものこそが素晴らしいですね。一瞬にして時空を超えられる驚異的なパワーがあります💙

とにかく観てみてください。

個人的には昔ロンドンのYoung Vicで観た「Le Costume」の方がお気に入り。東京にも数年前でしたか?来てましたね、タイトルが変わって、「The Suit」でしたっけ?

当時のリンクはhttp://www.lovetheatre.com/tickets/2759/The-Suit

とか、http://www.theguardian.com/stage/2001/jan/26/theatre.artsfeatures1

ですね。

「感性」って、筋肉に似てますよね。

刺激したり、鍛えたり、栄養おくったり、休ませたり、普段と違うことしたりしないと育たない。強くならない。力を十分発揮できない。

ぜひ、おでかけください(^^)/

本日の写真はお気に入りのカフェ~♪中庭がありまっす!(*´▽`*)

 

 

観劇日記「スポケーンの左手」@シアタートラム

イギリスの鬼才!マーティン・マクドナーの戯曲に初めて出会ったのは私がまだいたいけな(?)ロンドン大学の学生だった頃…

話題作があると聞き、情報誌タイム・アウトの記事を読んでもよく分からなくて、演劇や美術の仲間たちと「とにかく観に行ってみよう!」という話になったのです。

「Pillowman(枕マン)」という、日本語を母国語にする人にとっては、ほんわかするような、なんだか可愛らしいような、「スーパーマン」「アンパンマン」「スノーマン」にも似たメルヘン?っぽくもおっとりと想像できるタイトル…

…とは全く違う、メルヘンな物語の世界とその裏に隠された陰惨な物語の、世にもおぞましい、恐怖の児童虐待の連続、辛く厳しいホラーな家庭の、びっくりなスプラッタ物語でした!(+_+)

その後、この鮮烈でびっくりで秀逸な物語でオリビエ賞をとり、トニー賞を取り、マーティン・マクドナーは一気に有名作家として活躍していく訳ですが…

あとにも先にもこの時だけです。私が「本当に」イスから一瞬飛び上がって声を出して驚いたのは。「ヒイッ」と。隣に座っていた友曰く「飛んだっ!一瞬、本当に飛び上がっていたっ!どうやって飛んだのっ?!」

(T_T)

そうです、そんなに驚いたのは人生初でした。イスからお尻が浮いたのだ。。そして3時間越えの超大作にも関わらず、驚きつつ、手に汗して、最後は感動しつつ、満喫したのでした。劇場を出たときの安堵感。(笑)。すごかった…そして、その夜はもちろんフラッシュバック!!!ばっちり悪夢をみた私です。(-_-;)

はあ。。。いま思い出しても、背筋が凍るシーンの数々…

演劇ならではの、生の震え。生の恐怖。生のショックっ!!!

そして、そんなマクドナーの別作品を今、東京でやっています。

しかし、ホラーではなく滑稽系のコメディータッチな作品。観る側の世界観も問われます。想像力も試されます。!(^^)!

http://setagaya-pt.jp/performances/20150728-3426.html

http://enterstage.jp/news/2015/08/003274.html

「スポケーンの左手」でございます。

ソンハさんと中嶋さんの掛け合いが面白かったです♪
日本の公演らしくない(苦笑)、戯曲と作家の世界観を尊重した、実のある公演。

劇場へお急ぎくださ~いっ!(^^)/

 

 

観劇日記「オーディエンスーNTLive版」

アカデミー賞女優!ヘレン・ミレンがイギリスのエリザベス女王を再び演じるとなって話題騒然だった舞台公演「オーディエンス」。

オーディエンス=謁見(室)のことです。

イギリスの政治が分かれば尚、保守党と労働党の確執が分かれば尚、そして王室の紆余曲折を知っていれば何倍も楽しめる素晴らしいユーモアと風刺と、そして人間愛に溢れた傑作💛

一人一人が役の人物の特徴を捉え、かつ戯画化していない上質さ。ダサい意味のない暗転を多用するようなアホな演出のない(笑)、一貫したスムーズな時間の変化とスタイルが統一された衣装と装置と演技のスタイル!

(日本の変な暗転が多いウザい演出もどきは滅びよ!)

綿密なリサーチに裏付けされながらも、博物館のようにただ再現するのではなく、劇作家と演出家の前向きで温かな意見が感じられる成熟したキャラクター設定と創造。

(日本の演劇人も見習ってくれ!)

とにかくイギリスらしい辛めのユーモアと、それでもやっぱりほっこり、人間賛歌が感じられる英知を感じさせるこの作品を、ぜひご覧ください。(*^^)v

上質なお時間でした♥

 

観劇日記「オイディプス」-ルーマニア国立劇場@東京芸術劇場

先日はルーマニアの歴史あるルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場の来日公演「オイディプス」を拝見してきました。

http://www.geigeki.jp/performance/theater101/

全身で感じて、動いて、しゃべる、生き生きとしていて、迫力のある俳優たち。男女ともに、しなやかで屈強な肉体と伸びのある声の持ち主たち。

シンプルながら美しい美術、照明、簡潔ながらもストーリーが際立つ演出と独特の世界観の音楽と映像の融合、確かにとっても素晴らしいです。

…でも、私の個人的な観劇や鑑賞歴のせいかもしれませんが…モジモジ 汗 (;^ω^)

どことなく、クリスチャン・ボルタンスキーの美術作品(インスタレーション)と、

ヨーゼフ・ボイスの美術作品(インスタレーション)と、

イリア&エミリア・カバコフ夫妻の美術作品(インスタレーション)と、

とても似ているっ!似すぎ!

シンプルで線や色が際立つセットと肉肉した俳優たちと、明るい照明によって付けられる陰影と衣装の古典的なデザインと妖艶な色合いと、とにかくとても似ているのだ。そして使われていたビデオ映像も90年代に流行っていた多くのビデオ作品ととても似てる。こういうビデオ作品、ニューヨークでもロンドンでもベニスでも、90年代後半に世界中で流行っていたな。。。(^^;

とにかく作品全体がこれまでみてきた美術作品たちにとっても似ているのです。

東欧やロシアはお互いにもちろん影響し合って、美術史や演劇史をリードしてきたこともあり、影響力あるアバンギャルドなアーティストを生み出してきたこともあり、当然、、似たような美学や発想、アーティストの生まれ育った年代によっては特定の衝撃的なアーティストに強く影響を受けることもあるでしょう。照明や色調のせいかもしれませんが、物語の切り取り方や表現方法の選択基準が似ていると言ったらいいのでしょうか、さらにピナ・バウシュの作品にも似ているのです。(^^ゞ 女性の裸体や衣装のつかい方も似ているなぁ…。

…でそうなると、だったら、もっと近い距離でギャラリー内でカバコフのインスタレーションに実際に歩いて入って、音も自分の耳で直接聞こえて疑似体験できた作品みたいに感じたいし…でも額縁舞台劇場ではそれは叶わず。(T_T)

そうなると、ボイスやボルタンスキーのように政治的な、宗教的な、民族的な主張があっても良いし…でも、それはあまり私には感じられず。(´;ω;`)

…と考えると、ピナ・バウシュのようにユーモアがあるかと言えば、無い…

会話劇なので、言葉もそれは美しく、みごとに明瞭に語られているのだが…どうも内臓の叫びというか、腹の底からの音は感じられない。

イギリスの劇団「Punchdrunk」のように、観劇する側が自分の意思で建物中を歩き回ってダンスも芝居も間近で体験する体験型の演劇だったらうまくいったのかもしれません。去年、ニューヨークで観た「Sleep No More」がシェイクスピアのマクベスを基にしながらも、俳優の吐息が聞こえる距離で共有できた感覚が本当に素晴らしかったことを思い出し、しばし…Kaoruちゃん、ホームシック。(苦笑)

さらにロンドンでも衝撃を受けた同じくPunchdrunkの「Sleep No More」ではWoyzeckやヒッチコックの世界が陰影共にジャンルの違う音楽やダンスもうまく取り込まれて、一貫して美しく使われていたことを思い出し…さらに…Kaoruちゃん、ホームシック。(笑)

う~む。。。

結果、今回の公演は…消化不良。。スミマセン。

独特の世界観、美的感性、哲学があっても、それを十分に全身で生に感じられなければ、つらいです。ましてや、ずっと座ったままの、ただでさえ、字幕を見続けなければならない会話劇の公演で…(T_T)

私の体調が優れなかったのか、判断基準が厳しすぎるのかもしれませんが、そんな感想でした。

ガクッ。。