「自分のペースで」やりたい!は危険

「ご自分のペースで学べます」と言われるとなんだか安心する。そう書いてあるチラシやパンフレットをホッとしながら手に取っている。

それなら…私でもなんだか上達できそう…と胸キュンする♥…

そんなあなたは危険です。

「それぞれが自身のペースで学ぶことが大事」と悦に入る先生(指導者)。

「みんなちがって みんないい By 金子みすゞ」 を曲解して微笑む先生(指導者)。

そんなあなたは仕事してないぞ!

キッパリ☆

そう。かつて自分も「一人一人に合わせて、ご自分のペースで学べます」に安易に惹かれていた生徒時代。反省。恥ずかしい。懺悔。素人考え、甘ちゃんでした。嫌だ~!もっと学べばよかった~。後悔先に立たず。。。

あのね…「自分のペース」で上達する人は(ほぼ)いません

なぜなら「自分のペース」そのものが問題だから。

自分のペースを守っているが故に、あなたは○○が上達せず、▽▽がイマイチできず、××がイケてないのだから。そして何にも挑戦しておらず、過去であり、その延長にある日常を超えていないのだから。

ガーン (T_T) 彡

そう。自分のペース=自分の癖・習慣・日常・防衛

学習がなされるためには、自分のペースと一般的に言われる「コンフォート・ゾーン」=表向きの快適さを重視して現状維持、当事者性もなく、他人任せの領域、から出る必要があるんですね。

ご自分のペースはご自宅で。(笑)

練習や訓練など能力開発には「ストレッチ・ゾーン(ラーニング・ゾーン)」とされる領域に一定時間以上いる必要があります。ここでいろんな刺激を受けて栄養を養い、のびのび能力を伸ばしていくのだ。工夫や想像は迫られるけど、つかえる方法が増えるので愉しいし、できることが増えるので、みんなハッピー♪

かと言って、病になってしまうようなパニック・ゾーン(恐怖)はダメです。トラウマ(?)になります。稽古場で独裁演出家が何時間も1人の俳優に精神論を怒鳴りつけ続けるのもパニック・ゾーン。撮影所で隔離して説得という名の洗脳や布教もダメ。これもパニックを引き起こします。結果、誰も何も学ばないため、優れた作品づくりや能力開発などの「目的」が果たせません。不幸。。。

大切なのは「ラーニング・ゾーン」(別名:ストレッチ・ゾーン)

普段の考え方、習慣になっているやり方から離れて、癖に頼らないでも、新しく、今、自分で考えて、想像して「いくつかの異なる方法」を試してみる。慣れない方法でも、自分の能力が発揮できることを体験して、さらに自分の可能性を「ストレッチ」💙 楽しいです♪

ある日、モノローグをつかっての一般の演技のクラスで

Kaoru「このモノローグどう?課題に使ってみて~、ま、試しに~(*^^)v いいんじゃない?年齢も合うし~♪」

せーと「えっ?!こ、これはっ!難しすぎませんか?私には…」

Kaoru「ん?」

せーと「いや、ちょっと…私…もっと簡単なのが…」

Kaoru「は?」

せーと「えっ、で、できますかね?これ…えっと…」

Kaoru「ま、やってみて。とりあえず。別に内容深く分かってなくても、課題に使うだけだから。」

せーと「で、でも…(ウジウジ)私、ちょっと、これは難しい…」

Kaoru「やりたくないってこと?」

せーと「あっ、いや、そういう訳では…ただ、自分はまだ出来ないかな…と(モジモジ)」

Kaoru「…じゃ、いつ、できるようになる予定?」

…チーン!

(-_-;)

そう。できるようになるために、ちょこっと今より上のレベルの質を求められたり、ちょぴっと上の課題を与えられたからって、「おうち」に引っ込んでニートしていてはいけません。ぬくぬくと「おうち」に居ても、なにも新しい能力をつかう必要生まれないよ?「必要は発明の母」って言うでしょう。

私が英語を毎日人前でつかえるようになった時…それは毎日朝から晩まで毎日大学でしごかれていた時。自分のペースでノロノロやっていた時ではなかった。〆切があって、恥かいてでも何度でも繰り返し論文を書き、発言し、直され、やり直し続けたこと、大量の読書をせざるを負えなかったとき、セリフを覚えねばならなかったとき。そのとき、一番上達した。(毎日ご指導してくれた先生方と仲間はホントにありがたかったぁ!)

はい、辛かったです。でも、おかげで他学部の日本人集団や留学生より早く英語も上達して、いろんな友達もたくさんできて、芝居や映画をみたり、あちこちお出かけしても、英語には苦労しなくなりました。結果、とってもハッピーでいる時間が早く来て、ダンスなどの習い事する余裕も生まれました。ロンドン生活、一気に充実♪

いえ~い!(*^^)v

私が(ちょこっとでも)ダンスが上達したとき。それはノロノロと自分ができることを確認したり、出来ない理由を探して言い訳しているときではなかった。(T_T) 師匠ズの言うがまま、専門家(師匠ズ)の意見を自分の感覚よりも信じ、師匠ズの提案するエクササイズに屁理屈言わずに(笑)繰り返しやったとき。ちょっと疲れてても、ちゃんと身体を動かして、普段と違う内容を考え、想像し、行動していたとき。

確かに筋肉痛になり(笑)、少々息切れしましたが(笑)、自分一人ではできないことができるように、「結果」なっていたよ?!おかげさまで、一人で何がどうなっているのかを試行錯誤する時間が減って、何を練習すればいいのか分かったし、結果、みんな幸せ💙 良いこと尽くしです。

多分野に共通していますが、専門家の提案はいろんな基準と専門知識と体験からはじき出された一種の答え。根拠があっての提案ですよ。「素人の自分」がなんとなく感じている防衛や習慣的な反応より賢く、頼りになるんです。(^^;)

くれぐれも「自分のペース」はご自宅で。

またね~!♪

写真はボルネオ島の熱帯雨林ツアーにて。自然界では動物たちの掟が大事。人間のペースはダメよ。ゾウの親子のペースも尊重して。

 

 

 

2015年最後の特別クラス:12月のお知らせ

12月は俳優のためのムーヴメントの特別クラスがあります♪

私の年末の楽しみ💛「今年の課題、今年のうちに」!これがモットー。

できることを増やして、気持ちよく新年を迎えましょう (^^♪

ムーヴメントのアプローチは、実際にからだを動かしながら、具体的な手順で、俳優の感情や思考のつかい方、想像力とセリフの関係などを整理し使えるようにしていく実践的な方法です。
ダンスや体操ではありません~ご安心を)
欧米ではヴォイスやインプロと並んで基礎の必須トレーニング。バレエでいうところのバーレッスンの一つです。
演出家でもアレクサンダー・テクニークやスタニスラフスキー・システムやマイズナーの方法などと併用できる方が多い、便利な切り口。
世界中から最先端の演劇人が集う伝統あるロンドンで、大学→指導者養成→演劇学校での修士課程卒という(親不孝な)8年の正規留学を修めた私がラバンの方法を中心に指導いたします。
年間を通じて開催されるKaoruの特別クラスの特徴~
…とその対策(笑)(^^ゞ
1 継続的なトレーニングを積みたい方
―春、夏、秋、冬と3日間~6日間のクラス展開でステップアップしていけます。
課題を個別に相談し、モノローグやシーンのクラスをバージョンアップ、即戦力へつなげます。同じことを同レベルで繰り返して上達することは難しいです。
「ちりも積もれば」です。はやく始めたモノ勝ちなのです。
2 事務所所属や養成所と並行して学び、能力アップしたい方
―学生であっても油断は禁物。(笑) 普段のクラスで足りないところや消化不良の課題を見つけ出し、鍛えて差をつけましょう。現場ではチャンスに恵まれず、なかなかできない挑戦も、安全な学習環境で系統立てて取り組めます。
待っているだけでチャンスが来た人はいません。
3 演出家・劇作家等で演技の仕組みや構造についてもっと理解したい方
―俳優トレーニングを一部実際に体験してもらい、語彙を増やしながら体系的に方法論を養うよう目指します。すばらしい感性やアイデアも他人に伝わらなければ「宝の持ちぐされ」。実践あるのみ!です。
 
4 ダンサー、歌手、ミュージカル俳優で演技力を磨きたい方
―歌って踊っていればよかった時代は終わりました。。お疲れ様。(苦笑)
総合芸術に洗練していくために、演劇の要素で魅力を磨きましょう。ほとんどのことは「質と量の組み合わせ」。やれば(ほぼ)できます。練習は裏切らない。
  
↓ の4コースともに参加のお申込みは、個別メッセージかメールにて直接ご連絡ください。
ご自分の簡単なプロフィールと連絡先を書くことを忘れないでね、せっかくご連絡いただいても返事ができませんので。(^^ゞ
①上級モノローグ~感情のうごき、ことばと思考、想像力~(入門修了した方)
12月23日(水・祝)&24日(木)の二日間10:30~17:30
ランチ休憩あります、ご安心ください。セリフと感情と思考をうごきをマネージメントする術を学びます。真実の感覚を伴った演じることの醍醐味まで目指しましょう。
②ラバンのエフォート入門~うごきって何?感情の乗りもの(★初めての方★)
12月23日(水・祝)、24日(木)、25日(金)の三夜間18:30~21:30
休憩はほぼありませんので、お得なクラスです。☻
うごきの「文法の基礎」を学びます。演技の仕組みは語学と似て文法が大事。
後の語彙やコミュニケーションを助けます。汗をかいてリフレッシュしながら、身体をつかって納得しよう、楽しいよ♪
③Play, Play, Play~いろいろなエクササイズをつかって
12月26日(土)、27日(日)、28日(月)の三夜間18:30~21:30
世界にはたくさんの目的を果たす、さまざまなエクササイズがあります。楽器演奏の習得と似て、練られた上質+ちょぴっと上レベルの課題をたくさんやることがミソ。血肉になります☺ 毎回内容は変わります。お楽しみに。
④マスター~ シーンスタディー台本をつかって(モノローグ修了した方)
総決算!キャラクター作り、戯曲分析、相手との交流を極めるよう目指します。
12月25日(金)、26日(土)、27日(日)、128日(月)の10:30~17:30と29日(火)と30日(水)の10:30~21:30の計6日間の充実プログラム!
食事休憩はあります、ご安心を。希望者多数の場合は選考あります。
少数精鋭で切磋琢磨する趣旨のため、お許しください。
参加費は各コース別の設定ですので、お問合せ時にお知らせします。
会場はすべて笹塚メソッドです。充実した商店街が嬉しい町デス♥
京王線笹塚駅徒歩7分 渋谷区笹塚3−9−3 ケイオービルB1F

☆番外編☆:高い質の演技力の底上げを狙うプロは…気の合うメンバーでスケジュール調整し、集中して研鑽を積みましょう。実力を養い鍛えるクラスをオーダーメイドで作れます。いくらプロでも一人でできることは限られています。現場で密かに苦しい思いをすることはありません。世界中の先人の知恵(世界の巨匠たち)を借りて、飛躍しましょう。年齢やこれまでのキャリアにこだわらず、世界基準で能力を発揮しましょう。楽しいですよ。オーダーメードも個別メッセージかメールまたはお電話にて直接ご相談ください♪

最近話題の「ナショナル・シアター・ライブ―世界最高峰の演技を映画館で!」のシリーズを観て感激している方々!
ナショナルやRSCの彼らとて、俳優です、人間です☆
ナショナルやRSCで活躍する俳優たちと同じ演劇学校および同じ先生方から受け継がれてきた方法は、人種や国籍を問わず私たちも応用できます。ナショナルやRSCの指導者や演出家になるための専門教育を受けてきた私が、日本語で(笑 )一から個別に指導したします。
今年の課題、今年のうちに♪
充実した、実りある、すがすがしい年末にしたいと思います。

 

「本当の自分」が分からなくなったら…

いつの頃からでしょうか?

「自分の中では○○なんですが」、「本当の自分は▽▽って思ってるんですが」とか「本当の自分じゃない気がするんです」などという不可思議なフレーズが、健康とみられるふつーの人々から頻出するようになったのは。(-_-;)

一体、何のこと?!

うるさいねん!「自分、自分、自分」て!

 苦笑

10年ほど前に日本に帰ってきて働き始めてからすぐに気が付いたことです。

そして、その時の第一印象「?何のこと?」は未だに変わらない。

だって、自分、いるじゃん。(笑)  いま、ここに。

今、ここで、(ケガ病気はさておき)とりあえず、みえて、聞こえて、触れるよ?

じゃ、自分の「中」だの「外」だの言うな~!(笑)

意味は一応分かるが、まどろっこしいっ!怒😠 なぜ、複雑にしたがる?なぜフツーに「私は○○と思います」、「▽▽と感じました」と言わないのか?!

私にはさっぱり分かりません、中だの外だの分ける目的が。

そして「自分の中では」とわざわざ前置きして、どんな良いことがあるのか?

…ないね。

キッパリ!☆ いいことありません!

特に演劇は、そして音楽やダンスも「今、ここ」を扱う芸術なのさ!

それなのにまるで自分が、自分の考えるちからや動く能力や想像する力を発揮しないでいるみたいに言う。なぜ?被害にあっているのか?ただ傍観しているのか?これまでの癖や習慣を繰り返すだけで、無力なのかい?ホントに~?(‘_’)

そんなはずはありません。意思決定の能力、あるでしょう?

ちなみに、「他者」が不在ですと、自分も「いなくなったように感じる」のは常です。…なので、ニートはやめよう。

自分を確固と持ちたいとか、己というものの実感を持ちたいのでしたら、他者に興味をもって他者と交わりましょう。「私とは誰かを決定するのは、私ではなく、他者である」とおっしゃった医学博士でもあった評論家の故・加藤周一氏。お見事!

そう、自我の確立には他者が必要なのです。そして演じること、音楽やダンスや演劇に憧れるのは他者への尊敬の念でもあることをお忘れなく。

Kaoruのハロウィンは、アメリカ出身で今はドイツでホルン奏者として、そしてアレクサンダーテクニーク教師としても活躍する友人ケリンのお祖母ちゃんのレシピで、「パンプキンタルト」を作りました💙あ~、美味しいっ♪

IMG_1474

みなさんも素敵な週末を~(^^)/

 

愉快な会に学ぶ、日本の演劇七不思議。後編

さあ、波紋が広がった(?)今回のブログ。さっそく続きです ☆

④ 体系立てて、具体的に、「仕組み」を教えてもらったことがない。

これ、いつも老若男女、いろんな俳優さんから、またWSホっピングしている人々やら養成所の卒業生からも言われるんですよね。

しかも、文句っぽく(笑)。少々、残念そうに。(-_-;)

分かります、私もそうでしたから。特定の様式やこだわりは習っても、構造については言われなかった…ははは 笑 マネすることが主な学習法だったからだと今だから分かります。

みなさん仰ります。「今まで誰も、こんなこと教えてくれなかった」「誰もそんな風に言葉にして説明してくれなかった」「そんな仕組みがあること知らなかった」等と。

たぶん、指摘されたり、課題にはなってきてはいるんだけど、「結果」についてだけじゃなかったかな?と。話題にしたり、解決法は探してみたものの、「結果」を変えるための「方法」について細かくガイドされたことがないのかな…と。

仕組みに則った一貫した「成功体験」が必要なんですよね。(#^.^#)

また「結果」については合意していたが、「共通体験とそこからの共通言語」がないために、意思疎通に問題があった場合もあるな、と。意図は良くても、「できるようにならなければ」、やる気があっても実らず、残念なことです。

…(^^ゞ

反対に好奇心からお聞きしたいわ、(いぢわる、笑)「じゃ、稽古場でな~にやってたんすか?」と。(笑)とにかく苦しんだ、大変だった、とにかくやってみるしかない…みたいな根性と試行錯誤の連続なんでしょうか?嗚呼!大変すぎる!それじゃ、深めること、継続することが辛いよ。。(T_T)

もっとお互いにそれぞれの得意なこと、魅力を出し合う方法って、シンプルでカンタンですよ。エクササイズや練習方法もたくさんあるので、ぜひクラスへご参加ください&ご相談くださいね~。

と宣伝はさておき。つづき。

⑤「分からないのに、できないよぉっ!」という心の叫び。

(+実際の叫び 笑)

じゃあ、解決しましょうよ?笑

そう。確かに「成功例」を毎週面白い舞台で魅力的な俳優が実践しているところに「感電」したことがないと、難しく感じるかもね。でもね、「できるから分かる」の。これはプロもヒヨコも同じなの。「感電体験」ってすごく早いんです。もうね、ニューロンレベルで変化が起きてますから、確かに素晴らしい体験です。でも、諦めないで~!「できるようになる手順」がたくさんありますので、これらを利用して疑似体験は稽古場で出来ます!カンタンです💙

⑥演劇に技術は要らない!という「密かな願い」が蔓延し、結果、撃沈していること

何を技術とするかにもよりますが、日常の動作と一応ヒトとしての感情や思考があるからって、演じられることにはならないのですね。私達、一応、健康で、関節も曲がって、骨も筋肉も神経もたぶん問題なく過ごせてますが、オリンピックに出られないのですよ、急にオーケストラで演奏できないのですよ!

それと同じなんです。

特殊技能(声も含めて運動など)を使わないでスポーツやダンスや演劇してるなら、一体なにをつかってやってるんだい?

ま、まさか!「気分(ノリ)」、「感じ(自分だけの)」??

(T_T)

最後の7つ目は11月に公開いたします!お楽しみに♪