やってはイケない:演技のNG集①ーヘタなヒトが巧みにやっちまっていること

周りの俳優さんたち、演劇関係者たちの会話から、新しいシリーズを書いてみることにしました。その名も「やってはイケない:演技のNG集」。ひ、ひどい。。。💦

芝居が臭くなる原因、つまらなく理由がここにあると言っても過言ではないでしょう。知ってはいるものの、誤ってやっちまっているよろしくない癖も、この際、断ち切りましょう!

という勇気づけのためもあり、はっきり言葉にしてみて、分析したら、いいかな、と思いました。ま、はっきりいって…少々…

お、恐ろしい。。。(T_T)!!

さて、第1回は「よくある間違え」代表をいくつかご紹介~

①「ただ、強く、願っている」

笑!

いや、ホントです。ただ強く願っている人の演技は、無駄に重くて、遅くて、硬くて、前方向ばかりに働きかけ(?)があります。が、しかし!具体的な方法はつかってないので、伝わるものはその願いのしつこさ、くどさ、自分勝手さばかりです。

強く願っているとき、人は、息を少々ひそめ、息をひそめつつしゃべり、身体に無駄に力を入れて、目を止めたり(時にはひどく長い時間停止)、ポーズをとりながら(自然な動きがない状態)、「ひたすら、願掛け」!

そう、初詣やおまじないや祈りにも似たお姿、そんな身体の状態。

=交流する状態じゃあ、ないよっ! 😠

相手の俳優にしてみれば、「重い!」、「暗い!」、「あっちいけ!」です。

重いこと、極まりないです。、まるで呪いです。(私は信じてないけど 苦笑)

シーンの中でのキャラクターの目的や役割、目的達成のための方法が具体的に分かってないと、そして身体化、アクション化してないと、

善良にがんばる人ほど、「ただ、強く、願う」をやってしまいます。

そう、小学校のとき、国語の時間で言われた(?)「こころを込めて」というヤツに似てるんですな。ありゃ、つまらなかった、ありゃ、クサかった。(笑)

というわけで、ただ、つよく、願うのをやめましょう!

事実に即して、欲しいもの(目的)のために相手のことを想像し、実際に反応し、行動するのと、ただ自分の心の中で言葉を唱えたり、一人、頭ん中でイメージを強く思い描いているのとは違います。

一人、ダメ!

一人、キケン!⚠

演劇の基本!

願ってないで、実際に行動しましょう。

なんらかの手段(方法)をつかって、欲しいものへ向かって反応しましょう。

事実に応答しましょう、行動を起こしましょう!

そう、ダイエット!や 語学取得☆ や楽器演奏♪ と同じです。

強く願ったから、できるようになったヒトはいません、悪しからず。そう、行動から変化が起きるのが、ダイエット(笑)、できるようになるのが語学や楽器、然り。

これの亜種に②「心をこめて、セリフを大事そうに言う」、③「気持ちに浸りながらセリフを言い、所作をいかにも大事そうにやる」というのがあります。これも観念的な、情緒的な「願い」から来る、不可思議な態度。

観念があったとしても、哲学的テーマがあったとしても、「具現化する」、現実の世界で「行動する」のが演劇です。願ってて行動しない、祈ってて想像しない、交流しないのは……ニートに近いですよ。😡

いわゆる「思いこみ型」の演技は(というか演技ではないけど💦)俳優自身と周囲の人々の健康も蝕みます。そう、現実に、事実に即していないからです。浮世離れしてますよ。本人はいろいろ感じていると思っているけど、ただの妄想だし。。。

ここから、トンチンカンが、思い違い、すれ違いが、不幸が始まります。

いま、健康を害さずに、相手と交流して、人間として自然に、事実に即して反応し、交流し、行動する演技が世界のスタンダードです。

そういった演技を身につけて、活躍する方法はたくさんあります。

(ワタクシも何種類か教えておりますよ!(^^)!💛)

カルト的な心理操作や、洗脳に近い神経症を推進するような「思いこみ」作戦はおやめください!危険です!セラピー系な内容も演劇に直接関係ないです~(T_T)

というわけで、「ただ強く、結果を思い描いている(相手がこうなるといいな、セリフの気持ちが伝わるといいな、とか)」という残念な状態の演技へのアプローチはお止めください。自己暗示は演技ではありません、(ある種の治療や)病です。

想像力をつかうのも、イメージを膨らませるのも、暗示や願掛けではなく、実際に行動するためのものだったはず。

いわゆるシュミレーションやイメトレも、「事実」にどう変化を引き起こしたらいいかの下準備なはずです。下準備した上で、相手と一緒に、同じ空間で、同じ時間で、各々がどう感じ、考え、どう判断し、行動するのか、そしてどう交流するのか…そこが面白いんだよ~ぅ。(*^^)

ただ、強く、繰り返し、一人で、願っていい….ハズがない!

みなさん、願掛けの初詣は年に1回でお願いシマス。。

ちゃん、ちゃん。

 

 

 

 

 

 

戯曲読解のミソ「事実とは②」

新年度。…にも関わらず、できることを増やすための努力をしない人たちを日々みては、彼らと演劇と日本の将来が心配になるオカンみたいなKaoruです。

でウワサの「戯曲読解&分析」をカンタン♪にするコーナー(笑)

前にも書いたけど、

「事実」

これです。これにつきます。

クラスやら授業やら、はたまた外の企画などで老若男女(経験いろいろな)方々を教えたり、アドバイスしたりしていて気づくのが、熱心にメモしたであろう「事実」リストの中に、

「(本人が)○○したいと言っている」

「これは××のためだと説明している」

「▽▽のせいだから、仕方がないと●●が言っている」

という、「言った、言わない」問題に発展しかねない「発言」を「事実」リストに入れていること。

Orz…..

ダメ!😡イケナイ!ゼッタイ!

と覚せい剤撲滅キャンペーンを思い出したKaoruです。

そう、それくらい破壊力あるんですよ、この「言った、言わない」を事実に入れるという愚かな行為は💦

みなさん、弁護士や探偵や警察になった気分で考えましょう~!(T_T)

で、これの何がイケナイのか分からん方のために、下世話(?)な例をつかってご説明いたしましょ。(アホなコントです)

はい、ここにうら若き素敵な青年、Nくんがいる。

Nくん「オレさ、映画撮りたいんだ❣」

Aちゃん「え~、かっこいいね、私も映画好き~♪どんな映画好き?💙」

Nくん「ハリウッドのさ、ああいう子どもっぽいのじゃなくて、もうああいうの古いから。出尽くしてるよね、アイデアは。最近、フランス映画いいよね、落ち着いてるじゃん。俳優もうまいよね、映像が綺麗で~、よく観るよ。」

Aちゃん「そっか~、今度いくとき教えて~♪」

…….と若き二人の青春の甘酸っぱい日々ののち……

1年後、とあるミニ・シアターにて「いつもの」観劇の後…

Nくん「なかなか面白かったでしょ?でも俺さ~、こんなヤツじゃなくて、もっとすごいの撮りたいんだよね~」

Aちゃん「へ~、すごいね~、どんなの♪?」

Nくん「今は言えないけど、ああいう古いスタイルじゃなくて。もっとでかいことやるんだよ。K太とも話てたんだけど、やっぱ脚本が面白くないとね。映画で世界にさ、いろいろ問題提起っていうか?若い世代がやってかないと、じゃん?」

Aちゃん「そうだね、すごいね。そこまで考えてるんだ。がんばってね💙」

そして数年後。。。。

彼女は気づいた……..ただ映画をたくさん「観て」、映画に「ついて」ただ「話している」だけでは、「映画を撮れるよう」には誰もならないことを……(T_T)

Aちゃん「あんなに…映画好きだって言ってたのに…しょっちゅう映画、観に行ってたのに…いつも映画の雑誌もみてたじゃん!映画撮るんじゃなかったの…?!ビッグなことするって約束してくれたじゃ~ん?!」

アホ~!(笑)

あなたは騙されています、A子よ!😠 口先だけのオトコに。(笑)

そう、行動=事実

なんだな~。(^-^;

で、これはちと痛いです。(>_<)

行動=事実を考えると、実際の行動の「動機」が表面の言葉による会話と違っているのが多々見受けられます。だからドラマが生まれるのだが…(^-^;

……ということは???

Nくんは「ただの映画好き」です。ファンです。一般客です。(多少知識あっても)

作る側ではない。(笑)

いや~、だってね。ホントに映画撮りたかったら、映画学校行きなさいよ。(笑)映画史も美術史も文学史も学んだら?(笑)映画に関連したバイトしなさいよ。^^; 脚本やカメラや演技の勉強しなさいな~💦それから助監督めざしなさいよぅ、下積みして学びなさいよぅ(-_-;)、映画以外のことに時間やお金を使うの減らしなさいよぅ~~…….

はい、無限…キリがないので、やめます。キッパリ!

はい、本日のお題。

事実とは

「実際に、証拠があること。」

「客観的に、裏付けがとれること」

「通常、なんらかの行動を伴う」(=ただ「言った」はダメ)

「つもり」はカウントされません。

「つもり」を評価するのは親バカだけ、と覚えておきましょう。(笑)

本日、これにて~♪

お写真は「4人が同じソファー上に並んでいるという事実」を激写‼

 

 

ダマされちゃあ、イケナイ!-戯曲読解と分析における「事実」とは。

マスタークラス初日、無事におわりました。

…で、戯曲読解と分析には、とにかく「前提」とも言える「事実」の洗い出しが大事です!

これが分からん方、勘違いしてる方、いつまでも甘い方(笑)、あいまいなかた、多し!

日本語の文法通り、国語の意味通りの「事実」です。

「~~~したいって××が言ってる」

{●●するつもりらしい」とト書きに書いてある

はダメです!

証拠があるもの、根拠があるもの=「事実」

探偵(?)、警察(?)、弁護士(?)になったつもりで、事実だけを書き出してみましょう。そこから、自分が誰なのか、どこにいるのか、何が欲しいのか…など、戯曲読解と分析をしましょう。

ま、実際に(意識的無意識的に関わらず)やっている「行動」が主になります。(あとは時代や地理や自然現象などの変えられない事実!)

昔、「ポートピア連続殺人事件」というゲームがありました(笑)

私、子どもながらに大好きで、毎日証拠を集めては、事実を集めては、メモをとり、捜査に(笑)乗り出してました、テレビ画面の前で。(^^ゞ

まあ、それと似たようなものです。ミステリーも戯曲も、実際の現実世界と違って結末がすでに決まっていて、描かれているものがほとんどです。(例ズバリ!ではなく方向だけでも)したがって、事実からたくさんの行動の裏や動機付けや意図を手繰っていけるんですよね。本人が無意識的にやっているようなことまで….

というわけで、演劇人にはもっと戯曲そのものの中枢から、事実に基づいた読解と分析から交流へ、表現へ、つなげていってもらいたいと思っています。(それに値する戯曲の場合)

他、私のクラスでは、入門時から学んできたラバンの方法論を応用して、戯曲の構造分析、キャラクター分析もします。これまた愉し!

というわけで、つわもののみなさんとその予備軍の方々!

しっかり学習してくださいまし!(*^^)

 

 

勝手な足し引き、大きなお世話!戯曲読解&分析のワナ第3回「劇作家の血肉」

イギリス留学時代には出会わなかった(だけ?)、あらたな憂い。そして怒り。

それは、「戯曲の破壊」。(# ゚Д゚)

それから、役の人物の「一般化」、抽象化。

最悪なのは内容のない「ニートな台本」。まるで「中2の日記」ですぞ?!こっちが恥ずかしいわい!

そして他者の存在しないナルシストな、謎のひらべった~い劇世界もどき。登場人物たちがまるで一人の人のように似ている。うへえ~

…そしてマンガ化(笑)!

日本らしいって言われると 💦

そうです、あえての(としか思えない)、戯曲の事実を曲解するような謎の演出(?)、勝手なセリフやト書きのつけたし、一貫性のない矛盾だらけの行動の連続、シーンの編集、内容のない会話、肝心なセリフの分断、要らない説明の付け足し、ビデオや飾りとしての音楽…💢

横行しておりますね (-“-)

清潔でもないのに、ごちゃごちゃ飾り立てているダサいファッションのよう、恥!

理由はさておき(苦笑)、最終的に、それらの「破壊行為」が「何の役に立った」のか?

分からない。。。汗

したがって、上演の何の役に立ったのか、分からないまま…結局「何が言いたかったんだろう?」、「何をどう感じて、考えている人達だったんだろう…」、「どういう目的のために、何をしていた人達だったんだろう??」と取り残され感が残ります。

私は劇作家ではありませんが、作家という一人の人物が、血肉を(おそらく)つかって書いたもの、言葉を選び、人物を想像し、劇の構造を推敲し、文章を磨き…..そんなプロの惜しみない大変なお仕事をぶち壊す快楽がどこにあるのか、さっぱり分かりませんし、そういった破壊行為を「オリジナリティー」だとか「個性」だと勘違いして公に発表する人の気がしれません。

戯曲の構造が読み取れないとか、「いつ」「どこ」「誰」みたいな基礎構造がないパッチワークな解釈をしたり、はたまた戯曲に書かれている事実から推測ができないとか、戯曲のテーマや意味を本質的に掴めないとか….

そういったハンディキャップが「個性」や「ユニークさ」なわけないだろう!怒 😠

例えば、NTライブの「スカイライト」で舞台装置が「綺麗じゃな~い」とか「あんな家?アパートのセットなのになんか違う」といった人がいるけど(^^;)、その方は全く台本が読めないのだと思います。戯曲における「いつ」と「どこ」の設定の意味するところと他の要素との関係が分からないのだろうなぁ、と。あ~あ。デイビット・ヘアが聞いたら仕方なしに笑うんだろうなぁ。。。(T_T)

という訳で(?)なにはともあれ体感してもらうことが大事と思いますので、シーンをつかってのキャラクター作り、戯曲読解&分析の細かい(&厳しい)指導が好評なマスタークラスの開催を今後は増やしていく予定です。そしてそのためにも、他コースの開催も頻繁にしていきたいなと計画中です♪

お楽しみにっ❤

 

 

 

 

2015年冬季特別クラス無事に終わりましたぁ!

ルドルフ・ラバンのパフォーマーの為にエフォートを学ぶ「入門クラス」3夜間、

エフォートを基にモノローグに挑戦する実践的な2日間「上級クラス」、

Kaoruの奔放初公開!新作エクササイズが炸裂した、「Play, Play, Play!」の3夜間

そして

日本・世界の名作のシーンをつかった演技の総合力を磨く「マスター・クラス」の6日間。

学生さん達も、ヒヨコ俳優たちも、プロ達も、みなさんがんばりました~!みなさん健康で、身体をたくさん動かし、頭もフル回転!(笑)、慣れない課題に工夫を迫られたとき、日ごろの惰性を超えて、ホントウの能力が発揮されますね♪参加者のみなさんのおかげで、どなたもケガや病気もなく、無事に有意義な時間が過ごせて、とっても建設的でした。

ありがとうございましたぁ~!(^^♪

それぞれのコースについて、リアルタイムで記事は書けなかったので(泣)、おいおいご紹介も兼ねて振り返りつつ、学びのプロセスを整理できたらな、と思います。

なんやかんやで2週間、演劇しかしてこなかったワタクシ。。。

いま、洗濯中です。笑

いま、掃除を……………..掃除を…………..諦めました。。。苦笑

みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。

Kaoru

戯曲読解&分析のワナ第2回「前提:事実とは」

はい、先日アップした「戯曲が読めない!」という俳優たちの悩みにお答えしてのシリーズ第2回です。

「戯曲って難しい~」というヒヨコ俳優たちの訴え、そしてなにより「俳優が戯曲をホント読めなくて困ってるんだけど😠」という演出家や指導者たちのご心痛にお答えした新シリーズです。(T_T)

で、戯曲読解や分析に入る前にですね、大前提である「事実」とはなんぞや、を合意しておかねばならんです。

おそらく、ここ=「事実とは」がおかしいから、その後が崩れていくのかな、と。

たぶん、ここ=「事実と非事実の違い」が曖昧なんで、のちの作業はすべておかしな方向へ~ (T_T)

ですので、真剣に読んでね!

演劇における「事実」、それは辞書の意味通り!

「真実。実際に、本当にあった、現実のこと」です!

ラテン語の由来から哲学的に考えると、「空間と時間に実存」しないとイケナイらしいです。おおっ!こりゃ、的確な意味ですな!(^^)! (嬉しいっ)

したがって…

「こう言った」「ああ言った」という「発言という行為そのもの」は「事実」なのですが、言った内容が事実かどうかは「検証せねばならん」のです。

戯曲たちはさておき、まずは一般的なベタな例(笑)をあげて解説いたしましょう~

①あなたの友達(OR恋人)(22歳~25歳前後と仮定)が「映画監督になりたい!映画を撮るんだ!」と頻繁に発言し、意気込んでいる(ようにみえる)

②彼(OR彼女)は映画をたくさん観に行き(週1以上か?)、テレビでも映画を観て、DVDも借りてみている、映画雑誌も読んでいる(家にあった、持っていたなど)

③彼(OR彼女)が①と②を始めて、3~4年経つ。*①と②は変わらず継続の様子がうかがえる(実際に会話をした、その場に居合わせた、など)

さて、「彼(OR彼女)の『映画監督になりたい」は事実でしょうか、事実ではないでしょうか?」

一般的には「はい、彼(OR彼女)は映画監督になる夢をあきらめていない。映画を撮りたいと思っている=事実」

となると思います。

でもさ…

映画を通じて○○を伝えたい、▽▽な映画を撮ることで、××を描きたい

「目的」なら…

「手段」がなければイカンのでは???

「手段」が「映画監督になること」である場合、さらにそのための「手段」(方法)が必要ではないですか?

ということは…

そう!「映画学校に入る」とか「映画学科で学ぶ」とか「助監督になるための勉強をする」とか…

なんか行動をせねばおかしいのですっ!

そう、この「目的」と「手段(方法)」の入れ子構造をご理解ください。

有言でも不言でもいいのです。「実行(行動)」の方にフォーカスしてください。

これが上演に値する戯曲読解&分析を進めるための「事実の正体」です。

さらに詳しい解説と実例はシーンのクラスやWSなどで~(^_^)/~

戯曲が読みやすくなることを期待しています!

事実認識を誤ると、「ああ、きっと彼はいつか映画監督になるわ💛」とか「あいつはきっとビッグになるっ!」というような『何の根拠もない希望的観測』を抱いて、おそらく、何も起きずにおわります。(笑) はい、文字通り、終わります。(-_-;)

みなさん、言葉にだまされないように(苦笑)「事実の正体」を読み取ってください!

本日の写真は…世界のどこでも似たような背景になってしまふホテルにて。泣

ニューヨークだったんですが。。。(^^ゞ

 

 

 

戯曲読解&分析のワナ 第1回「事実が大事」

私が高校生のときから習っていた今は亡き恩師A(俳優)がいつも言っていたこと。

「かおちゃ~ん。具体的だよ~、具体的!おまえは観念的なんだよなぁ、なんかぁ。う~ん、俳優は具体的でなくっちゃぁ~、やれぇ、具体的に~!」

(T_T)

3年近く言われ続けた日々。

その後も私の留学先のロンドンまで達筆なお手紙をくれた温かい師匠。実の娘のように本当の意味で本気で叱ってくれて、信じてくれて、最期までかわいがってくださった先生。

そうです。

今になって、その後、ウン十年を経て、先生の有り難さと正しさが染み渡る冬の空。

苦笑

授業だけでなく、シーンのクラスや外の企画やWSなどをやっていても毎回感じること。それは、「戯曲読解&分析」が「事実」に基づいていない!

しかもまったく具体的でない!という恐るべき事態!

由々しき問題でっす!(# ゚Д゚)

伝統的な「いわゆる」戯曲読解&分析でも、スタニスラフスキー・システムでも、戯曲が文字に書かれた他人の生活の様子や言動である以上、ただ妄想してちゃダメだろ~!ただ観念的に分かったつもりになっててもダメだろう~!ただの調べものも足りないだろう~、博物館じゃないんだぜ~、演劇は~!!!(笑)

というわけでこのブログの「カンタン!戯曲読解&分析」コーナーでは具体例を出して、戯曲を読むにあたっての注意やポイント、分析の方法などをご紹介していこうと思います~。!(^^)!

戯曲を読むのに慣れているプロの方々、

戯曲を読み始めてまもないヒヨコの方々、

ご自身の俳優メモなりジャーナルなりノートなりが、具体的な読解&分析になっているか、まずはご確認ください。

例えば…

「あなたのキャラクター(役)は何ですか?誰なのですか?」というような問いに…

「不幸な女です」とか「綺麗な女性」と答えてないよね?!

まさか!

「この人(自分が演じる役、キャラクター)はどうしてこんなこと(セリフ)言うんだろう?どうしてこんなこと(行動)するんだろう?」

なんて、しょっちゅう思って…ないよね?!ないよね?!

思っていた方、お心当たりの方へ。

まずは戯曲読解&分析前にたくさんの世界の名作と呼ばれる時代と文化を超えて生き残る名作小説をお読みください!

その上で、

世界の名作といわれる戯曲を「事実」と「事実から推測できること」を分けてノートにお書きください。

ここがスタートです。

のんびりになりそうですが、まだまだ続くシリーズで~す~(^^)/

毒舌好きの方々、しばしお待ちくださいね!

本日の写真は最近読んで面白かった、己が何者かが具体的な方による、具体的な例がたくさんの面白い&読みやすいお気楽な良書。お試しあれ~!

虎の巻:第2回 願書や応募書類のミソ 後編

小学生の時の記憶が鮮やかに蘇ったKaoruです。(^^ゞ

引き続き、大切な書類チェック!

⑤ 趣味・特技

④と似ていますが、ここで学歴や経歴とあまりにも矛盾しすぎる「ウケ狙い」のような「リリアン」とか、どうにも良い予感のしない「お笑い芸人○○の真似をしながら▽をする」みたいな「面倒くさい」ことを書くのはやめましょう。ほぼ「不遜な人」と思われます。趣味も「走ること」と書くと「マラソンではないのね?」と疑われ、「人間観察」と書くと「何もしてない」ってこと?とツッコまれます。真摯な内容をお願いします。つまり日常が出ます。普段から書いてプラスになることをしておきましょう。

⑥ 最近みた公演(観劇)など

ときどき、こういう欄があります。もし劇団など特定の集団の募集でしたら、何本かは(直近でも)観ていなければ怪しまれます。みてないのにどうして「出演したい」と思えるのか、謎。。聞かなくても不思議に思っています。自分が興味がなかったものにどうして出演したいのか?自分がお金を払って観てもいないものに出ることで、なぜ自分に報酬が発生すると思うのか…?冷静に考えれば分かるはず。真摯な付き合いをしましょう。家が遠いといっても関東甲信越内で公演があるのに観ない場合でしたら、熱意がないと思われます。地方でも旅公演はありますし、交通手段も発達していますので、言い訳しにくい時代です。覚悟しましょう。

⑦志望の動機

こじつけはバレます。会社のエントリーシートではありませんが、正直に書きましょう。「○○座のオーラに惹かれて」のような摩訶不思議な発言や「本当の自分を発見したい」のような勘違い発言をすると怪しまれます。「布教」は要りません。社会人の意識で、一般的な大学で知性を疑われるような発言は×です。「ウケ狙い」は書面ではほぼ通じません。逆にやる気がないとか不遜と思われます。

その他の注意点

敬語、漢字の間違いは最小限に。-不注意な人、知性に問題がある人と思われます。

現実に即して書くこと。-実際と書面が違いすぎる場合、ブラインド・デートのように振られます。恋愛と同じです。(笑)

正直に書くこと‐「事務所の人に言われたので本当に受けたくないけど、仕方なく出しています」と書く必要はない!(笑) でも経歴などの詐称はバレます、やめましょう。

一般の書類と同じです。相手のためを思って、相手の読みやすいように、他人が読んでも見ても理解しやすいように、想像力を働かせて準備をしておきましょう。

「やる気だけはあります」とか「一生懸命さは負けないです」「とにかく好きです!」など部活みたいにゴリ押しする文章はやめましょう。元来、好きなことを極めたり専門的に学んで働いている人が多い業種です。やる気があって、一生懸命で、好きでいろいろ工夫して、仕事をやっているのは(ほぼ)当たり前なのです。

年末にかけて、オーディションの虎の巻②へ続きます。乞うご期待!

写真はこれからの季節に嬉しい「火鍋」。これはマレーシアで食べた本格的なもの♥

 

虎の巻:第2回 願書や応募書類のミソ 前編

あくまで参考例ですが、これまで書類を出してきた側(懐かしい)、書類を毎年みる側としての経験から「あり!OR ナシ!」を整理したいと思います。

2016年に備えて充電期間中の方々や新年度に怯える(?)学生さんの参考になれば幸いです。先生方は…「あるある!」「そうそう!」をお楽しみクダサイ。

①基本的及び重要な記載事項

名前や連絡先等は指定通り、相手が読みやすいようにはっきりと書きましょう。略式表記や俗称はいけません。アホまたはふざけていると思われます!

②プロフィール写真!

これが問題!演劇に限らずバレエやオペラ、声の仕事でも問題になる重要な写真。まず、サイズは守ってください。以前、写真欄の中心に小さなパスポート写真を張り付けていたナマケモノがおりましたが、当然、落ちました。

世の中まだ捨てたもんじゃありません。

とにかく、はっきりと顔や全身なら姿がみえるものを。サングラス、帽子は禁止…って書いてて、アホらしくなってきたぁ…しかし、前髪が邪魔な写真、おしゃれ用サングラスがヘアバンド替わりになっている写真、おしゃれをきどった禿隠しと誤解される帽子、カラーコンタクトで目の表情がなくなっている方たち、もったいないです、やめましょう。

最近多い、デジカメでセルフィーやタイマーで撮った写真もどことなくバレます、やめましょう。

また背景も自分の髪型や顔の輪郭を考えて取りましょう。髪の毛と後ろの黒いバックが同化していると、モノクロコピーをとったとき、まるで「貞子」です。( ;∀;)

男性のオシャレ髭もコピーを撮ると、ほぼ「泥棒化」します。(-_-;) 損です。流行より清潔感を出し、自分の姿を露わにしてください。あえて不潔風な人と仕事をしたい人はほぼいません。

押入れの前や仏壇や階段など、よくわからない自宅のどこかで撮ったものも変です。笑いをとる必要はありません。仕事の場はユーモアがあっても笑いが目的であっても方法については真剣です。簡潔に自分の姿がすっきりとはっきり見える写真を。

服装も「自分の写真が先に面接にいく」と考えてください。面接いくのにジャージとかよれよれのシャツって、ないでしょう?=それらはダメなのです。

③学歴・職歴

詐称はバレます、やめましょう。また日本では学歴や職歴の間が空いていると疑われがちです。正しく書くだけでなく、間はなんのための間だったのか、聞かれたときに説明できるよう心得ておいてください。カルチャーセンターや習い事を並べる人もやめましょう、プロの書類に(極めていない)趣味の記載は要りません。

演出家の名前や作品名などは正確に。敬語を間違って使うと失笑をかいます。

④特技・特殊技能・資格

ないなら書かないでください。適当にかいてもバレます。「英検3級」のような「ふつうじゃん!」と却下される程度のものも書く必要ありません。

さて、ここで、ワタクシが小学生のときの衝撃的な記憶をご紹介。

↓ 事務所所属の俳優(&タレント)養成所のある授業にて。

○○テレビのディレクター「はい、次。▽さん。特技はなにかありますか?」

クラスメイトの女性(25歳)「はいっ!歌が得意です!」

ディレクター「じゃ、歌ってみて。」

メイト女性「えっ?!…今、ですか?」

ディレクター「得意なんでしょ?」

メイト女性「…えっ、なにを歌えば…?」

ディレクター「得意って言うなら、いますぐ歌えなきゃ。歌えないなら得意とは言えない」(きっぱり)

メイト女性「…じゃ、じゃあ…(モジモジ)歌いますっ」

おおっ!とクラス全10数名が緊張した瞬間、

聞こえてきたのは「ドナドナ」!!!

ああ、やっちまった。。大人に混じった小学生の私は、いたたまれない気持ちに。(生意気、笑)

ディレクター「もういいっ!うまくない!下手っ!(怒)」

小Kaoru(えっ?そこ?!)

という訳で、不特定多数の方々が公に相当ほめるレベルでないと特技とか得意とは言えません。日本舞踊なら名取りレベル、クラシックバレエなら10数年以上ですかね。

近年あるYoutubeから盗んできた漫談やえせダンスや手品や話芸もおやめください。審査員は目を細めつつ、心で泣いています、はやく終わりたいな、と。(笑)

平和が一番です。よく考えて準備しましょう。

後編へ続く~。

「実力」とは?

真剣な話題。「実力」。一体、何でしょうか?能力?なんの力?気合い?練習?意図?

オーディションや舞台などで「実力が出せなかったァ~泣」「実力が分かってもらえな~い」「いや、実力がまだ足りない」など。みる側も「実力が分からない」「実力出して!」「実力の差だよね」(笑)など。演劇、ダンス、音楽では特に話題になる「実力」…。(;^ω^)

演劇の指導の現場での面白エピソードがあります。

有名演出家であり指導者でもある某氏。

いつも通り明るく和やかな雰囲気のもと、広々とした稽古場でいくつかの愉快でためになるエクササイズをして、からだも温まり気分もほぐれた後、それぞれの役を振り当てられ、練習用の衣装を着て、みんなすぐに台本をもって、立ち稽古。

みんな楽しそう。

大御所「じゃあ、やってみよ~か~♪ 最初のチームから~」

ヒヨコ俳優たち「は~い♥  」

と朗らかに始まった芝居のシーン稽古。

あれっ?!

大御所の様子が…あ、ああっ、大御所っ!だいぶ前に乗り出して…熱心に見ている、おお、真剣なのね~。

と感心したワタクシ。

しかし…あらっ?!腕組したぞ?!あっ、呼吸がっ…もしかして…ご不満??? (-_-;)

シーンの方はというと、お世辞にもあまりうまくは行っておらず、目的が不明瞭だったり、ここがどこで誰なのか、状況や人間関係もあいまいな動きやせりふが目立ち、声や姿勢の癖も邪魔になっているし、…

「私だったら、注意するよな~(T_T) 長くやってみても変わらないし」と内心苦笑いしてしまったワタクシ。

しかし、大御所はその後、何組も何組も同じシーンをみる、みる、みる。とても熱心に。そして身を乗り出しつつ、引きつつ(泣)、目を見張りつつ、肩を落としつつ(笑)。

大御所のおおらかで朗らかな様子と優しい口調に、ヒヨコ俳優たちも陰気にならず、一生懸命、舞台に出て行って、いろいろうまくいかなくても、笑顔で戻ってきていた。ヒヨコなりに、学ぶ環境としてはいい時間のはず。

そして、90分が経とうかという頃、

大御所「さて、おつかれさまでした~、みんな~ありがとう。」

と言う温かな感謝のあいさつとともに、一通り全チームが終わり、大御所は言い放ったのです。

大御所「これがね、今のみんなの『実力』だから」

一同。シーン。。。

気まずい沈黙。。やはり、そう来たか。。ガクッ。。

大御所は手綱を緩めなかった。。。(-_-;)

大御所「1回目に、初めてやってできること。それが実力です。」

大御所「たくさん練習して、ひとにいろいろ言われてできるのは、当たり前。」

ヒヨコの動きが停止。

(-_-;)

大御所「コーチがついたり、演出家が指導したりね。それは実力じゃない。最初の1回目に自分でできたこと、これが実力。長い時間稽古して、リハーサルしてそれでみんなで作っていけば、できることは増えるけど、それは公演のための創造の積み重ねを集団でした成果。」

嗚呼!

チーン。。

そうなのです。レッスンでも、生徒側が1回目にやったこと=現時点での実力。イスのせいでも扉のせいでもな~い。オーディションも試験も初めの様子が実力と思われて致し方ない。稽古初日でも。。

いわゆる本番を前提としてパフォーマンスを伸ばすのですよね?なら、実際に自分が今やっていること=実力とするのが現実的なんです。

そう。ときどき、「いやぁ、あと2日あれば~、○○もできたし、▽▽もできたはずなんだけど~」という話を耳にする。が、そこで2日増やしてみたところで、○○も▽▽も実ったのを私はこれまでみたことがありません。(やってみました、何度も)

それは2日分の練習やリハーサルが無駄なのではなく、2日分程度では、さまざまな能力は「他人に伝わるほど」そして『人前で緊張している状況でも発揮できるほど定着はしない』というです。

大御所の不意打ちに倒れたヒヨコたち。。

お、おつかれさまでした。。

その後、笑顔で私に「そうなんだよ~、ははは 笑 『実力』ってそういうもんでしょ?」と恐ろしい例をいくつも出して説明する大御所。

そしてヒヨコたちが、これまで以上に注意深く毎日の課題をやるように、日々の取り組みに真剣になったことは間違いない。

結果、オーライです。

2015年もあと少し、実力を発揮して愉しく過ごせるよう、毎日の時間をつかいましょう!

写真は外乗でまったく私の言うことを聞かなかった美馬の奔放な姿。(T_T)