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シーンスタディー入門の発表会 中編

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先日のシーン発表のご報告、続きです。

いや~ん!

私の大学の先輩でもあるいつも朗らかなI先輩(演出家)が言葉に困り「いや~、なんて言っていいかな~」とこぼすほどのビックリ!が起きてしまっていた。。

とほほ。

例えば②デュマ・フィス作「椿姫」

パリの社交界で栄華を極める美貌の娼婦、別名「椿姫」がお金持ちの旦那達ほどの資産はない未熟な青年アルマンに出会い、困難な状況のもと、懸命に愛し合うことで、さらに破局へと向かっていく、19世紀を代表する悲劇恋愛小説の名作の一つ!

なのに…な…

なんとも…うごきが日常のスケール。まるで現代東京のファミレスかコンビにいる人々の所作や視線と感情のうごき。。。(T_T)もっと想像力つかって練習すればいいのになぁ、残念。。。

そして、やはり聞いてみた。

Kaoru「これは…何についての作品なの?」

アルマン役「娼婦との恋愛です」

Kaoru「えっ?!…そうなの?!」

アルマン役「はい、で、ボクはお金が足りなくて、で彼女にはパトロンが居ていて…」

Kaoru「いや、うん、確かにそうなんだけど、それがテーマの作品?!作者は何が言いたいんだろう?おおよそ、どう思う?想像してみて?例えば、父親に反対されているし、でマルグリットは自分のカシミアやショールや馬車やダイヤを質に入れているけど…」

アルマン役「……」

娼婦との恋愛が主題なら、

なぜ膨大な借金があり、しかも肺病を患っているマルグリットは、自分の財産売り払ってまで娼婦生活をやめ、田舎へ行こうとするのだろうか…?

とは考えないのかいっ?!(-_-;)

これまた表面的で悲しい分析なのでした、ち~ん。

椿姫にちなんで、某美女先生宅で、「マルガリータ様」をなでる図。

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