何のための「アレクサンダー・テクニーク」?前編

本日、私の某助手さんが「もう。どうして分からないんだろう?!なんでかしら?」とため息をつきました。

あのね・・・ここ職場です。

と、はい、その不可思議な態度はさておき・・・(^^;

今学期は、S養成所の2年生達にアレクサンダー・テクニークの授業内で、本人たちが選んできたいろいろな名作から面白い1シーンを使って、アレクサンダーの原理を演技に応用していくという、とても面白くて、即効性もあり、戯曲分析も兼ねて、かつ演技が深まる、他人のシーンを見ていても、自分のシーンをやっていても、そして教える私(達)にとっても、マルチタスクなやりがいもある、(本来は)とても愉快な仕事なんですが・・・とほほ。(^^;

助手(有資格者)が「どうして分からないんだろう?不思議・・・だって、大事なことじゃない?基本でしょう?首と頭と背中と、ほら、プライマリーコントロールが・・・どうして分からないの?!」と珍しくイライラ口調で喋りだしたので、

Kaoru「あのね、そんなこと、彼らは分からなくたって、いいの。」

助手「えっ?!・・・」

Kaoru「基本と言えば基本だけど、何が(私達にとって)基本かなんて言う理論より、彼らはより良く自分のからだ全体をつかって、『演じる事』を感じたいの。プライマリーコントロールがどうのこうのなんて話、大事じゃないんだよぉ~。ははは(笑)」

助手「えっ?!・・・でも、大切ことでしょう?基礎でしょう?首と頭と背中がキチンとつながってないのに・・・どうして分からないのかしら・・・(モジモジ)」

Kaoru「確かに大切なことだけど、彼らはそんな理屈より、実際にアレクサンダー・テクニークを少しでも『体験』しながら演技してみて、それで、相手役や見てる周りの人が感じることが変わったりすればいいの。人がやるのをみてて、声の違いやセリフの変化に気づいたり、うごきの楽さや自然さや、見栄えのよさ、役の人物としての「全体の反応の様子」が良くなっていっていることが見えたり、聞こえたり、感じられば良いんだよ!(怒)」

助手「だって、全然変わってないじゃない!プライマリーコントロールが分からないから!どうして?ぜんぜんそれが分からないから、できないんでしょう?」

Kaoru「だから!そんなこと分からなくっていいの。いま、『分かる』必要ありません。」

助手「えっ?!でも・・・プライマリーコントロールが分かればできるでしょう?」

Kaoru「できません。できないから、分からないのです。」

助手「えっ?!・・・」

Kaoru「どうしてアレクサンダー・テクニークが有効なのかとか、プライマリーコントロールがいかに大事かなんて分からなくたって、いい芝居はできるんだよっ。プロでもね。でもアレクサンダー・テクニークをつかえばさらによくなる、いろんなことが楽に、しかも方法も選べて、はっきり感覚を感じられて『全体で芝居できる』ってことを『体験させる』のが私達の仕事でしょう?違いが見えるし、聞こえるし、相手にもお客さんにも伝わるんだってこと。生徒に何が大切だとか基本だとか押し付けて説得することじゃない!(怒)『できるから分かる』のです。」

助手「えっ・・・でも・・・分からないで、どうやってできるの・・・?」

Kaoru「あのね、子どもの体操と同じだよ。理屈分からなくたって、方法をこっちが持ってれば安全にできるの。だから!(怒)それがプロの仕事でしょう?私たちの知識と経験と技術をつかって『体験させる』の!私たちはその方法を学んできたはずだし、それが仕事をするってことなんだから。アレクサンダー・テクニークを習ったままじゃ、教えられないよっ!教えるための方法を工夫しなくっちゃ。」

助手「だって、ぜんぜん感じてないみたいなのよ、あの子たち・・・(ウジウジ)」

Kaoru「それを、演技しながらでも、彼らに感じさせるのが『仕事』でしょうに。」

助手「えっ・・・アレクサンダー・テクニークを教えることじゃないんですか?」

Kaoru「はぁ~?!」

後編につづく。。。

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